[ワールドサッカーキング 2012.02.16(No.207)掲載]
「何より優先すべきことはチームの勝利」。そう繰り返すロナウドは勝利のためにゴールを目指し続ける。どれだけゴールを重ねても満足することはない。彼が心から満たされる瞬間は、優勝を果たした時だけだ。

クリスチアーノ・ロナウドの勢いが止まらない。リーグ前半戦19試合を終えて5回のハットトリックを含む23ゴールをマーク。昨シーズン自身が打ち立てたリーグ歴代最多記録の41ゴールを上回る勢いで得点を重ね、首位を快走するレアル・マドリーを力強く牽けん引いんしている。
純粋なストライカーではないというのに、彼はなぜゴールを量産できるのだろうか?
「ゴールを決めることが好きだ」と言うC・ロナウドだが、それは決してエゴイストを意味する発言ではない。彼を突き動かすすべての原動力は「チームの勝利のため」。勝利をつかみ取るためにC・ロナウドはゴールを目指す。もちろん、チームメートが良いポジションにいれば躊躇なくパスを選択する。ゴールを奪うためには「チームメートとの信頼関係を築くことも重要」と説き、味方をアシストしつつ、味方からアシストを受ける。ゴールを奪うために最も重要なことは個人技ではない。「仲間とのコンビネーションプレー」であることを彼は理解している。だからこそゴールを量産できるのだろう。
R・マドリーの目標はバルセロナからリーガ・エスパニョーラの覇権を奪還すること。そして10度目の欧州制覇を成し遂げること。その野望を果たすまで、彼は満たされることなく、ゴールを狙い続けるはずだ。
とにかく得点を奪うことが大事
今回はゴールについて、いろいろと君の意見を聞かせてもらいたい。ずばり君にとって、R・マドリーのゴールスコアラーであるということは、どういった意味を持つのかな?
ロナウド 僕の人生において、とても重要で意義のあること。僕はチームの勝利のためにプレーしているし、勝利を勝ち取るためにはゴールが必要だ。それに良いプレーをして得点を決めれば、監督、チームメート、ファンの信頼も高まる。だから、ゴールを決めることは自分のモチベーションアップにもつながるんだよ。
個人で局面を打開してドリブルからシュートを決めるのと、ワンタッチでゴールを決めるのとではどちらを得意にしている?
ロナウド 正直なところゴールの方法は問わない。とにかく得点を奪うことが大事なんだ。ただ、試合状況によって得点の重要度は変化する。その点で言うなら、僕はやっぱりウイニングゴールが一番好きだ。チームを勝利に導くゴールは、何物にも代え難い快感を与えてくれるからね。今シーズンは開幕から絶好調を維持しているね。
リーグ前半戦の19試合を終えて23ゴール。これほどの決定力を発揮するために最も必要な資質は何だろう?
ロナウド 簡単さ。とにかく練習を重ねることだ。自分のプレーを磨くことはもちろん、トレーニングでチームメートとの信頼関係を築くことも重要だね。僕はチームのトレーニングが終わった後に、FKの練習を欠かさない。そういった日々の努力の積み重ねが大事な場面でモノを言うんだ。
チームメートとの信頼関係を築くには、時としてアシスト役に回ることも必要とされるよね?
ロナウド もちろん。サッカーはゴールだけがすべてじゃない。何より優先されるのはチームの勝利だ。何度同じことを言わせるんだよ(笑)。ゴールを決めることは僕にとって仕事の一部だけど、パスを出してゴールの確率が高まるのなら、僕は迷わずパスを選択する。まずはチームの勝利が最優先だからね。個人の結果は二の次だよ。

相手の意表を突くフェイントやトリックプレーを得意にしているロナウドだが、「得点に結び付けることが目的であって、一つの選択肢にすぎない」と強調する
試合中にシュートを打つために心掛けていることはある? 例えば、シュートコースを作るためのフェイントだったり、パスを受ける際の動き方だったり。
ロナウド そうだな……。僕はドリブルでシザースを仕掛けたり、かかとでボールを蹴り出してターンして相手を抜きに掛かることがあるけど、それはシュートに持ち込むための一つの手段と言えるだろうね。ラボーナでキックするのも相手にタイミングを読まれないためだ。ただ、一つ付け加えておきたいことは、意表を突くフェイントやトリックプレーは客を喜ばすためのものではない。得点に結び付けることが目的であって、一つの選択肢にすぎないんだ。
徹底マークに遭ってシュートさえも打たせてもらえない場合、君はその状況をどう打開する?
ロナウド マーカーを外すためにチャレンジし続ける。サイドでプレーしている場合は、比較的スペースを得られるから、スピードで相手を振り切ろうとするだろうね。それが通用しないのなら、正当なチャージを仕掛けて相手のバランスを崩してから突破していく。マーカーを振り切るために、あらゆる手段を試すよ。
試合中は常に考えながらプレーしているということかな?
ロナウド 考えるという言葉はちょっと適切じゃないかもしれないな。プレーに集中しているんだ。その結果として、頭を働かせることもあるし、直感に頼ることもある。確かに「アイツはスピードがあるDFで、アイツは読みが鋭いDF」と考えることはあるけど、基本的には敵のことをあまり深くは考えない。「自分のテクニックをどう生かすか」、「どういったプレーで目の前の邪魔者をかわしてやるか」、そういったことばかり考えているんだ。
<続きは ワールドサッカーキング 2012.02.16(No.207)でお楽しみください>

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