2015.02.16

本田圭佑、エンポリ戦後一問一答「ミランを再建させたいというのはみんな一緒」

 セリエA第23節が15日に行われ、日本代表FW本田圭佑の所属するミランとエンポリが対戦。前半、マッティア・デストロのゴールで先制したミランだったが、後半に同点とされ、1-1のドローに終わった。試合後、先発出場した本田圭佑は記者団からの質問に以下のように応えた。

AC Milan v Empoli FC - Serie A
[写真]=Getty Images

――今週はクラブから新しいプログラムを渡され、上半期のような好調なコンディションに戻すためだったというが?

本田圭佑 1日だけ別のメニューでした。それ以外は全部チームと一緒にやりました。

――コンディションは?

本田圭佑 いいですね。全体的に動けていると思うし、データを見てもちゃんと維持されている。全く問題はないです。

――今日、守備はサイドでまとめて2人を見るようなところがあった。コンディションは悪くないようだが?

本田圭佑 それをディフェンスで使うか、いいところで使うかが今の自分の結果にもつながっているかなと思いますね。

――もう少し前のポジションでやりたかった?

本田圭佑 とは言え、ああいう状況になったら誰かが戻らないといけないわけで。できるだけああいう状況にならないようシチュエーションをチームとしては作っていかなければならない。そういう意味では、例えばチームとして攻撃をフィニッシュして終わるとか、変な倒れ方をしない。細かいことですけど、いい時間帯とかはセカンドボールを奪って、二次的三次的に攻撃を続けていけばいいわけですけど、そうじゃない時も一回一回カウンター食らっていれば必然的に、一回攻撃したら100メートル近く自陣まで戻る、とやると合理的ではないし、もったいないですし。

――ここ数試合ハーフに入ったり、左に入ったりと、ユーティリティー性は評価されているとは思う。なかなか自分のタスクが定まらないと感じるか。

本田圭佑 タスクが定まるか定まらないかは僕が決めることではないので。チーム、監督が選手にタスクを決めて任せる。という意味では、チーム状況に応じて選手のタスクが変わるというのはもちろん当然だし、いい状況であればそのタスクがわりとはっきりしてくる。強い、良い状況のチームというのはそういうことができて、けがやコンディションを含めて色々とポジションや選手が変わっているというのは、チーム状況に応じてそれを表している、迷っている部分があるのかなとは感じますね。

M
[写真]=Getty Images

――ゴールへのこだわりは持っていると思うが、ここ最近は出ていない。

本田圭佑 タイミングだと思う。1点目のデストロの場面ですけど、例えばあそこにデストロがいなければ僕が点取れていたし、前半戦で点を取れているチームというのは、ああいうクロスから点が取れる。そういうシーンが基本的に僕の得点シーンだった。全部のタスクをしながらそこをやるということも求められているから、それに関してはさらに運動量を上げたり、求められているのはさらに高い。ただ悲観的になっても仕方がないので。結局あの1点の失点がなければ、こんな会話にはなっていなかったはず。惜しいで終わらせないのが、ミランファンだしミランなのかもしれない。

とはいえネガティブになって次の試合に勝てるなら、なんぼでもネガティブになっていけばいい。ここで悪いことを書き立てて、選手にプレッシャーを与えてミランが良くなるのであれば、どんどんプレッシャーかけていけばいいが、そうではない。チームは生き物であり、今いる選手が勝ちたいという気持ちは監督中心にみんなが持っている。どういうふうにやればこのピッチでいいサッカーができるか、を第一前提に考えた時、あまりネガティブに考える必要はないのかなと思う。いい時間帯もあったし、あの失点がなければ勝っていて、また全く別の会話になっていた。まぁ惜しかったな、と。サッカーとはそういうこと。引き続き、前を向いてやっていきます。

――流れを変えられる手応えは感じているか。それともトンネルは長いか。

本田圭佑 どうですかね。もちろん監督が一番手応えをつかめていないといけない。選手は監督を信じて与えられたタスクをやっていくし、一生懸命やっているし、同じビジョンを見ているつもりではいる。同じビジョンではないかなと感じた時は、監督とミーティングもするし、今までの監督と全部ビジョンが合ってきたかというかとそうではない。ある程度意見が違っても、そこをすりあわせながら妥協点を見つけていく。今までもそうだったし、これからもそうだと思う。だから自分自身としてはこんなもんなのかな、と。もうちょっとみんなが前向いてやれば、それが一気に好転する可能性は感じていますけど。

AC Milan v Empoli FC - Serie A
[写真]=Getty Images

――本田選手が基点となってメネズに渡してデストロがシュートを浮かしたものがあったが、チームとして細かくボールを奪ったところからいくというのはできている?

本田圭佑 ユヴェントス戦もそうでしたけど、けっこういい位置で取れた時は2本、3本のパスでゴールまで行けているので、その回数を増やしていくことだと思う。見てわかる通り、変にブーイングを受けると、後ろからつないで前に行けるという雰囲気が出てこない。僕が知りたいのは全盛期のファンは逆に試合中の時間帯によって、あんまり良くなかった時、どういうふうにアクションを起こしていたのか知りたかった。サン・シーロのこの雰囲気で、何のためらいもなく、ゆっくりつないでいたのであれば、全盛期の(選手たちの)メンタリティーはすごいなと思う。今はそうじゃない。

今と昔のファンのアクションは絶対違うなと思う。今のファンはしびれを切らしてしまって、ある種ちょっと罵声に近いような所も感じられる。本当の愛情の叱咤ではないと感じる部分がある。だからさっきも言ったように、それで選手が上向きになるのであればどんどんやるべきだけど、それで選手が自信をなくしてつなげる所をロングキックに頼ってしまったりとか、それで相手に簡単に寄られてしまうとか。

――タメを作ったところでブーイングを受ける。

本田圭佑 そう。だからもっと早く攻めろということ。落ち着いた選手が逆に悪いというか。

――それは今までに感じたことはないか、ロシアとか全く違うのか。

本田圭佑 ロシアは違う。ロシアも違うしオランダは全然違う。オランダは一番、サッカーファンはサッカーにこだわっている感はある。でもそこに正解、不正解はない。サッカーには。ただオランダはロングボールを蹴ると逆にブーイングになりますからね。

――だが真っ先にサポーター席に行って、一致団結していたようだが。

本田圭佑 いや、一致団結していないといけないです。みんながミランを勝たせたい、再建させたいというのは一緒で。それで全然違う方向を向いている人間がいるんであれば、それは違う。その想いはあるわけで、それを悪い方向に使うのではなく温め合うというか、ポジティブに物を考えていくべきですよね。

――一致団結しているのはチームの中では感じるか。

本田圭佑 どうですかね、イタリア語が流暢ではないので。

――会話はほとんどイタリア語か。

本田圭佑 全然ですよ。相手が日本人だったら日本語でまず全員座らせてみんなで会話する。どう思っているんだ?って(笑)。

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