FOLLOW US

本田圭佑、パルマ戦後一問一答「セットプレーを蹴るかは僕が決めろと指示を受けている」

2015.02.02

during the Serie A match between AC Milan and Parma FC at Stadio Giuseppe Meazza on February 1, 2015 in Milan, Italy.

 セリエA第21節が1日に行われ、日本代表FW本田圭佑の所属するミランとパルマが対戦。ジェレミー・メネズの2得点とクリスティアン・ザッカルドの得点により、ミランが3-1で勝利。リーグ戦6試合ぶりの勝利を手にした。試合後、本田圭佑は記者団からの質問に以下のように応えた。

d
[写真]=Getty Images

――やっと勝利しました。

本田圭佑 やっと、と言うか、僕は(アジアカップから)帰ってきたばかりなので。やっと、という感じはしませんけれど。それでも帰ってきてからのチームの雰囲気というのは行く前とやはり違ったし、そういう緊張感はあった中での勝利だったので、特に監督はホッとしているのではないかと思います。

――どんなところが違ったか?

本田圭佑 このクラブは、現在チャンピオンのチームじゃなくともそういう精神が残っているから、1敗、1敗の重みというのがたぶん他のチームとはぜんぜん違う。なので、年明けで2敗、3敗して、そんなに年明け悪かったことはない。何十年なかったという話なので、やはりそういう所から見ても常勝軍団の1敗の重みというのは、帰ってきてからネガティブな雰囲気として感じ取っていたというか。その中で自分は自分らしく、自分のペースで何かこのチームにいいものを与えられたらと思ってプレーしていました。

d
[写真]=Getty Images

――今日の自身のプレーはどうだったか?

本田圭佑 役割が(アジアカップに)行く前と少し。システムも変わって…多少ね。監督からはそこまで変わってはいないとは言われていますけど、とはいえやはりかなり中まで絞るってところを考えても、以前に3トップをやっていた時と、守備の時のポジショニングとは明らかに微妙に変わってくる。そういう意味ではバランスをとったりはしないといけない状況が、試合の中で以前よりは多くなったかな。

――セットプレーを一本も蹴らなかったが、試合前から決まっていたことだったのか?

本田圭佑 いえいえ、蹴るか蹴らないか基本的に僕が決めろ、というふうに指示を受けています。今日はポジション的にアレックスが蹴るほうがいい位置だったので、譲るという形になりました。

d
[写真]=Getty Images

――バランスの意味でどうしても下がらなければならない部分があり、なおかつ攻撃の仕事に絡まなければならない。難しさがさらに増しているのか?

本田圭佑 だから運動量は増やさないと。以前よりそこに行くまでの距離は増えている。なので、点を取ろうと思うとやはり走行距離というもの、あと相手との駆け引き、守備から攻撃へのタイミング、守備をどの位置をとるか、というのも状況に応じては低く下がり過ぎないよう気をつけないと、相手によって変えていかなければならないと思います。

――ステファン・エル・シャーラウィの負傷離脱もあり、左サイドのプレーが半分以上だった。違いは大きいか。

本田圭佑 (ジャコモ)ボナヴェントゥーラはもう少しで戻ってくるし、そうなった時、攻撃陣が非常に多くなる。その時、まずレギュラー争いが絡んでくる。その中でしっかりと自分の役割をこなして、あとは得点に絡むことで勝利に貢献したいです。

――(選手間の)距離が遠いことが気になった。アジアカップで離脱する前よりもそれぞれの距離が遠くなって、ボールをもらった時に相手に囲まれたり、下がらなければならなくなったりしている。

本田圭佑 もともとミランは遠いですよね。新しいミランを作っていかなければいけないと思う。でも印象としては全盛期も遠かった。それを結局、カカとか(アンドリー)シェフチェンコが(アンドレア)ピルロから一本パスを受けて、そのまま点を取ってしまうというか。けっこう(ミランの)文化なのではないかと思います。イタリアサッカー、代表チームも遠いし。だからイタリアサッカーの文化としては、けっこう遠くてあまりパスサッカーを好まないでしょ。詰まっていたら前に蹴れ、と。リスクを負ってボランチに当てる必要はないと。

――手数をかけるならゴールまで先にいけ、という考えか。

本田圭佑 将来のビジョンを描くならイタリアはもっと周りのサッカーを勉強しなければならないし、受け入れていかないと取り残される可能性はありますね。

――実際にそういう議論はあります。

本田圭佑 トレンドですからね。ただトレンド追うのは正しいとは限らないが、そのトレンドを知った上で自分たちのサッカーを貫くなら貫く、ある程度新しいものを取り入れていくならいくという勇気も別に恥ずかしいことではない。イタリア文化はあまり新しいものを取り入れないことが良さでもあるから。そこは難しいですね。

d
[写真]=Getty Images

――後半、システムが[4-3-3]になった。その方がうまくパスが回ったり、動きやすさはあるか。

本田圭佑 4-3-3になった後も左は左なので、持った時の景色は今までとぜんぜん違います。

――ボールを持った時の意識はチャンスメイクか?

本田圭佑 チャンスメイクというか詰まってしまう。左へ左へと追いやられた時に選択肢がなくなっている印象を受けるので。そこをどういうふうに、もうちょっとあらかじめ、ワンツーしたいからとFWに早めにサポートに来てくれと言うとか、もっと早めにボランチのところにつけて自分が中に受けて反対側に斜めにドリブルしていくとか。だからすべて距離感の遠さからプレーが困難になっているのは事実。コミュニケーションと、あとは変えていくという作業でしょう。

――遠さを良い距離に変えていく、ということか。

本田圭佑 メンバーにもよる。あと監督もそれがやりたいかどうか限らないですし。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO