of Bremen is challenged by of Stuttgart during the Bundesliga match between SV Werder Bremen and VfB Stuttgart at Weserstadion on November 8, 2014 in Bremen, Germany.
9日に行われたブンデスリーガ第11節で、暫定ながら最下位に沈んでいた日本代表MF香川真司所属のドルトムントは、ボルシアMGのオウンゴールにより1-0で勝利。連敗を「5」でストップさせ、降格圏を脱出している。そして、彼らの替わりに18位へ転落してしまったのは、同代表DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトだ。
ここまで11試合を終えた時点で同クラブが稼いだ勝ち点はわずかに「9」。『サッカーの世界に単純な計算は成り立たない』という大前提はあるものの、このペースでいくと今シーズン終了時点でシュトゥットガルトが得られる勝ち点は、“計算上では”「28」となり、昨季の「32」を下回るレベル。また昨季の同時期で9ポイント以下だったのはフライブルク(8)、ニュルンベルク(7)、ブラウンシュヴァイク(7)の3クラブだが、このうち2クラブは降格の憂き目に遭っている。
もちろん一昨季のアウクスブルク、3季前のフライブルクのように、前半戦で低迷して自動降格圏で年を越しながらも、奇跡的な残留を果たしたクラブも存在している。しかしながら4季前から12位→6位→12位→15位と成績が振るわず、今年9月下旬に現場の最高責任者であるフレディ・ボビッチ元チームマネージャーのクビを飛ばしながらも、現状ではいまだに後任が見つかっていない。また、11試合終了時点で25失点はクラブ史上最低の成績という有様だ。
最大の原因は、指揮官であるアルミン・フェーに一貫性がないことだろう。第10節終了時点で23失点(セットプレーから7失点)を計上すると、それまでマンツーマンだったコーナーキック時の守備をゾーンディフェンスに変更。すると、前節のブレーメン戦ではそのコーナーキックから2失点を喫し、0-2で敗れている。
主将のMFクリスティアン・ゲントナーが「ケルン、ヘルタ・ベルリン、ブレーメンのようなチームに全敗してしまえば、目標やテーマは1つ(残留)しかない。勝ち点だけが事実なんだ」と話し、酒井も「こんなに簡単にやられると…セットプレーで失点してしまうとどうしても試合の展開が壊れてしまう」と語るなど、選手らが危機感を持っている一方で、アルミン・フェー監督からは「セットプレーから(11試合で)計9失点なんて、考えもしていなかった」と、まるで他人事のようなコメントが聞こえてくる。
国際Aマッチデーのためブンデスリーガは2週間の中断に入った。この間にチームがどのような変貌を遂げるのか、それらは全て指揮官の腕にかかっている。しかし、このまま下位に沈むことが続くのであれば、フェーの姿を見られるのは長くても今年いっぱいとなりそうだ。