2014.10.24

「奈良劇場総支配人」奈良クラブ岡山一成のJリーグへの道:第十九回

 全国社会人サッカー選手権はベスト8まで勝ち進みながら、三菱重工長崎にPK戦の末に負けてしまった。大会は同じ関西リーグのFC大阪が優勝したので、ライバル関係は続くなと思う。
 そして、これでJFL昇格を懸けた地域リーグ決勝大会の出場チームが出揃い、組み合わせも決まった。

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 奈良クラブはBグループに入り、11月7日に新日鐵住金大分、8日に高知UトラスターFC、9日にVONDS市原FCとの3連戦が、静岡県の富士北麓公園陸上競技場で行われる。チームは1敗もできない3連戦を意識した練習をしている。きっちり3連勝して決勝ラウンドに進むためにも、まずは11月7日に良い状態で挑めるようにやっていきたい。

 今回はアマチュアでサッカーを続ける俺を含めて、奈良クラブの選手の勤務先を紹介しようと思う。

 まず、守護神のシュナ(シュナイダー潤之介)は奈良クラブのジュニアとジュニアユースのGKコーチとして指導にあたっている。シュナに教えてもらいたいというGKが一気に増えた。ロアッソ熊本からレンタル移籍をしている唯一のプロ、甲斐敬介も社会経験を積むために、ユニフォームのパンツスポンサードになっていただいている奈良トヨペットで洗車のアルバイトをしている。昨シーズンまでガイナーレ鳥取でプロ選手だった三浦修は、練習着の胸スポンサーでもあるまつおかクリニックで受付をしていて、同じくガイナーレ鳥取から来た鶴見聡貴はメインスポンサーの丸産業で働いている。サッカーでお金をもらっていたプロを経験した人間には、働きながらサッカーをするアマチュアに抵抗はあったと思うが、もう一度、自分の足に値段がつくように頑張っている。

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 俺も奈良クラブにグッズを卸しているムジカラボ(http://musica-lab.co.jp)という会社と契約してもらっている。この会社は100社近くの様々なスポーツチームと取り引きをしていて、自分がこれまでいろいろなチームに在籍していた経歴を見込んでくれた。だから今はいろいろなチームにアポイントを取って、営業の話を聞いてもらえる段取りや、企画、企業アピールをしている。

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 その中で力を入れているのが、LINEスタンプ。サッカー界で最初に奈良クラブでやり出した時は話題になった。LINEへの申請など、許可が下りるのに時間がかかったけど、Jクラブに先駆けてリリースできたのはうれしかった。
 第2弾として、奈良クラブに元鳥取の選手が多く在籍している縁もあり、ガイナーレ鳥取のLINEスタンプの販売を開始した(http://musica-lab.co.jp/news/6082.html)。他にもいくつかのクラブと交渉していて、第3弾ももうすぐ発表できるはずやから、どこのチームか楽しみにしていてな。

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 地域リーグ決勝大会を勝ち抜いてJFLに昇格しても、すぐにプロ契約を結べるほど奈良クラブの経営状態は甘くない。それは選手もみんな分かっている。それでも少しでも環境が良くなり、自分に還元されることを信じている。関西リーグにいてたら、未来が拓けることはないから。自分たちで未来を切り拓き、再び、もしくは初めてプロサッカー選手になれるように、午前中にサッカーをして、午後からそれぞれのスポンサー企業で勤務している。

 みんなの思いが込められた地域リーグ決勝大会。まずは11月7日からの3連戦、絶対に3連勝するから応援よろしくな。

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