2014.08.21

7試合で80ゴール。怪物チームEDCがEXILE CUP 関西大会を制覇

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 8月17日、兵庫県三木市の三木総合防災公園陸上競技場で、「EXILE CUP 2014」の関西大会が行われ、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山から集まった52チームが熱い戦いを繰り広げた。兵庫での開催は2度目。立派な観戦スタンドもあるスタジアムを、朝はどんよりとした雲が覆っていたものの、開会式で兵庫県サッカー協会のフットサル委員長、竹内和雄氏が「みんなの全国大会に行きたいという気持ちが強い限り、雨は降りません!」という言葉通り、熱戦を繰り広げる選手たちの戦いを、この日、雨が邪魔することはなかった。

 EXILEのUSA考案の「EXダンス体操」で楽しくウォーミングアップを終えた選手たちは、6面に仕切られたピッチで、予選リーグの戦いへ突入。チーム数も増え、予選のブロックは、AからMまでの13ブロックに拡大した。試合時間も長くなり大量点を挙げるチームも続出。中でも1試合目を22-0というスコアで圧勝したEDCには高い注目が集まった。

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 強豪チームが重なったブロックもあった。中でもAブロックでREDSTAR FC Jrに敗れた京都ウエストFC、得失点差で上回りながら直接対決でPettirosso Kashibaに1-2で敗れて涙を呑んだBブロックのROOTS FUTSAL CLUB、AVANTI東大阪FCに2-3で惜敗したJブロックのgatt 2008 U12、昨年度全国優勝のFC.Victoria伊丹有岡に敗れたLブロックのFCソルセウなどは決勝トーナメントを戦える実力を備えており、予選リーグ敗退が惜しまれた。

 各ブロック1位の13チームにワイルドカード上位3チームを加えた16チームによる決勝トーナメントに入ると、スピードと激しさも一段とアップ。暑さと連戦によって疲れの色も見え始める中で、気持ちのこもったプレーを続ける子どもたちに、スタンドからも熱い声援や歓声が響く。

 大会初出場チームの健闘も目立った。ベスト8まで勝ち進んだルゼルやわたサッカークラブの岸原啓豪君は「普段はサッカーをやっているので慣れない部分もあった」としながらも、対戦機会の少ない県外のチームや、フットサル専門チームとの対戦を楽しんだ。

「クリアランス、コーナー、キックイン合わせて15パターンある」(野本祥吾君)というサインプレーを駆使して、サッカーチームを苦しめたのは奈良から参戦のPettirosso Kashiba。「最初からみんなで盛り上げて勝ち進むことができた」ものの、「最後の方は疲れてしまい、自分たちのプレーができなかった」と、準決勝でEDCに敗れ、3位決定戦でも敗れて4位に終わったことを悔しがった。

 昨年度、全国優勝を成し遂げ、連覇が懸かっていたFC.Victoria伊丹有岡は「上の学年が全国で優勝していたので緊張もあったけど、自分たちも優勝しようという気持ちも出てきて良かった」と、開会式で優勝カップを返還した西畑壱之伸キャプテン。準決勝で敗れた相手、ボアソルチフットボールクラブに対しては「全員が良く走っていて、絶対に歩かないし、一所懸命だった」と称えていたが、FC.Victoria伊丹有岡もまたあきらめずに良く走り、GKを中心に大きな声を掛け合い、全力プレーを続ける好チームだった。

 決勝戦まで駒を進めたボアソルチフットボールクラブは、ワイルドカードでの決勝トーナメント出場だった。準々決勝では、予選リーグでは1-3で敗れていた大阪セントラルFCと再戦。「同じチームに負けるのは良くない。予選リーグの時は上(スタンド)から見ていて、思うところもあった」(澤田誠弘監督)と、前線からのプレッシャーで先制点を奪うと、コースを突いたミドルシュートなどで追加点を重ね、3-0でリベンジを果たした。2010年、2012年の2大会で関西代表となり、2012年には全国準優勝に輝いた強豪、大阪セントラルFCは再三のチャンスを決め切れず、準々決勝での敗退となった。

 決勝戦に駒を進めたもう1チームはEDC。予選リーグを22-0、9-1、17-1。得点48、失点2という圧倒的内容で勝ち上がったが、決勝トーナメントでも勢いは衰えない。1回戦、エストラージャに8-1。準々決勝こそ、長尾ウォーズの堅守に苦しみ、1-0の辛勝となったものの、続く準決勝、Pettirosso Kashiba戦では再び攻撃が爆発。11-0で快勝すると、続く決勝戦も、エース小川麟君の前半だけで5ゴールの活躍もあり、12-1の大差で文句なしの優勝を飾った。

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「最後は子どもたちの足が止まってしまった。でも決勝まで来ることができたのが良かった。次につなげてほしい」と語ったのは、ボアソルチフットボールクラブの澤田監督。「地元三木市での大会があると知って」の初出場で、準優勝まで上り詰めた。宮本陸翔君は、「ボアソルチは攻めるチーム。どんどんシュートを打って行こうと話していた」と言う。フットサルの公式戦が少ない中、「疲れたけど、楽しめた」と大会を振り返る。気持ちを全面に押し出すだけでなく、ボールを拾ってくれた人に「ありがとうございます」とお礼をしたり、相手チームがボールを拾いに行って遅れていた場合は、マイボールでも審判に「ちょっと待ってください」と相手が守備につく時間を待ったり、フェアプレー精神が随所に光る素晴らしいチームでもあった。

 優勝したEDCは5年生のGKに、6年生8人で2セットを組んで戦う布陣。誰が出ても卓越したサッカースキルと負けん気の強さで対戦相手を圧倒した。2011年にも関西代表の座を獲得しているEXILE CUP常連の強豪。「普段は色々なサッカーチームに所属している」(小川君)ために、ベストメンバーがそろわないことも多いが、「今回はメンバーがそろっているので、楽しみ」という内田監督の言葉通り、チームは快進撃を見せた。中でも圧巻の活躍を見せていたのが、小川君。決勝戦でもボディフェイクだけで対面するDFを外し追加点となるミドルシュートを決めると、その後も逆サイドを狙いすました冷静なアウトサイドでのゴールや、GKをかわしてのシュートなど、前半の4連続ゴールで、チームを優勝に大きくけん引した。
 
「すべての試合で引き分けもなく、全員で勝ち切ることができて良かった。昨日の夜、みんなでフットサルのスーパープレー集を見たのが良かったと思う」と関西大会を振り返った小川君。関西代表チームの連覇が懸かる全国大会に向けては、「このまま大量得点して優勝します!」と力強い優勝宣言が飛び出した。