2014.08.21

初の岩手県開催となったEXILE CUP 東北大会は昨年準優勝のESTRELLAS.FCが優勝!

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 今年で5年目を迎えた小学4年生から6年生のフットサル大会「EXILE CUP 2014」。5番目の地域大会となる東北大会が、8月11日、岩手県紫波町の岩手県フットボールセンターにて行われた。初の岩手県開催で、半数以上を占める岩手県のチームを始め、東北6県48チーム、432名が参加した。

 開会式ではBREATHEの多田和也と宮田慧、サッカー経験者でもある劇団EXILEの小野塚勇人が登場し、会場を大いに沸かせた。また、岡田武史大会アドバイザーも開会式に出席して子どもたちを激励した。そして大会スペシャルサポーターEXILE のUSAが考案した「EXダンス体操」でウォーミングアップ。子どもたちは『Choo Choo TRAIN』やめちゃくちゃダンスでしっかり体を動かした。

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 時折激しい雨が降る中、予選リーグが行われた。48チームを12グループに分けリーグ戦を行い、1位の12チームと2位の12チーム中上位4チームを合わせた16チームが決勝トーナメント進出となる。グループ1位以外では勝ち上がりが難しくなるため、1位を目指して予選リーグから激しい戦いが繰り広げられた。今年から予選リーグも8分ハーフとなりハードな戦いが続いたが、子どもたちは疲れも見せず元気に戦った。

 その中で目をひいたのは女子が大多数を占める遠野リトルスターズスポーツクラブ(岩手県)だ。昨年までは全員女子だったが、今年から男子の受け入れを始め、今回はヴァレンテとおのサッカースポーツ少年団(岩手県)からの助っ人の男子を加えて出場した。1試合目、2試合目は男子主体のチームの勢いに押され敗れてしまったが、徐々に男子のスピードに慣れた女子選手たちは、3試合目の鳴子BANDITS FC(宮城県)戦で、相手のオウンゴールを誘い大会初得点を挙げて念願の勝ち点を取ることに成功した。キャプテンマークを巻いた水野千里ちゃんは「最後の試合ではみんなの動きも良く、男子の動き方が分かってきた。今後も男子と戦う時はこの大会のことを思い出したい」と良い経験になったという。「将来はいろんな夢があるけれど、一番なりたいのはサッカー選手。なでしこジャパンの岩清水梓さんを始め、岩手県からは良い選手が出ているので、私もそうなりたい」と今後の夢を語った。

 そして雨も上がって晴れ間が見えた決勝トーナメントは白熱した試合の連続に。準決勝は愛子サッカースポーツ少年団(宮城県、以下愛子)とグルージャ盛岡ジュニアホワイト(岩手県、以下グルージャ)が対戦。序盤は、1年生の時からフットサルを経験してきた選手もいる愛子が優勢で、阿部凌真君の2ゴールで2度リードを奪ったが、グルージャも志村泰河君と泉澤輝君がゴールを奪い前半のうちに同点。後半はグルージャペースで、志村君が2得点を奪い、前半と合わせてハットトリックを達成。中村凜君もゴールを決めて、グルージャが5-2で勝利し、決勝に勝ち進んだ。準決勝もう1試合昨年準優勝で今大会も優勝候補のESTRELLAS.FC(福島県、以下エストレージャス)と水沢UFCイースト(岩手県、以下水沢)が対戦。前半からエストレージャスが圧倒する展開で、加川遥人君と平山拓君がそれぞれ2ゴールを挙げ前半だけで4-0。後半も水沢の反撃を抑えてそのまま4-0で勝利し、決勝へ駒を進めた。3位決定戦は愛子が吉田隼也君の2ゴールと松浦諒君のゴールで3-0で水沢に勝利。愛子で中心選手として活躍した阿部君は「決勝に行けなかったが3位はうれしい」と好成績を喜んだ。

 そして迎えた決勝はエストレージャスとグルージャが対戦。立ち上がりからエストレージャスは高い技術を披露。4分に梅津凜太郎君が鮮やかに右サイドを切り裂いてゴールを奪うと、6分には長身の加川遥人君が相手からボールを奪ってゴール。前半は2-0とエストレージャスがリードを奪った。しかし後半は地元の大声援をバックにグルージャがペースを握った。「激しいプレスというディフェンスの部分がチームの色。ボールを奪う部分を重要視していた。後半に立て直し、それがうまくはまった」とグルージャの落合弘祐監督が振り返った通り、激しいプレスがはまり、立ち上がり早々に長身の渡邊乃斗君のパスを受けた菅野克都君がゴールを決め1点差に詰め寄った。なおもグルージャは長身の渡邊君を始め何度となく決定機を作ったが、どうしてもあと1点が奪えなかった。後半は守勢に回ったエストレージャスだったが後半7分、セットプレーから加川君がゴールを決め、試合終了間際の後半8分には加川君がドリブルで相手陣内を切り裂きゴールを決めてハットトリックを達成。グルージャを突き放して4-1でエストレージャスが勝利し、昨年あと一歩で届かなかった全国大会への切符を手にした。

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 エストレージャスの倉沢飛輝監督は「子どもたちが自分の力を出せた。本来の力を出せて、僕も見ていて楽しかった」と大会を振り返り、緊張感高まる中で優勝できたことを喜んだ。決勝でハットトリックを達成した加川君は「決勝で3点取れて気持ち良かった。自分たちのフットサルができた」と振り返った。また、将来の夢についてはサッカー選手ではなく「フットサルの日本代表になりたい」という。全国大会に向けて倉沢監督は「全国の舞台で何ができて何ができないかを見たい。チャレンジできる場にしたい」、加川君は「点を決めてみんなで優勝したい」と意気込んだ。

 なお、開会式では熊谷泉紫波町長が歓迎の言葉を述べ、閉会式には今年からJ3リーグに参戦しているグルージャ盛岡の鳴尾直軌監督が訪れ、子どもたちの労をねぎらった。こうして地元の盛り上げも素晴らしい大会となった中、グルージャ盛岡のジュニアチームが準優勝というのも意義深かった。落合監督は「子どもたちはタフに戦ってくれた」、準決勝でゴールを決めた中村君は「途中から自分のプレーができて、チームのために貢献できた」と大会を振り返っていた。