2014.07.09

得点力の高さが目立ったEXILE CUP 2014九州大会は発足間もないFCサウサーレが激闘を制し初優勝

得点力の高さが目立ったEXILE CUP 2014九州大会は
発足間もないFCサウサーレが激闘を制し初優勝

 今夏で5回目を迎える小学4年生から6年生を対象にしたフットサル大会「EXILE CUP 2014」の最初の予選大会となる九州大会が7月6日、鹿児島アリーナで開催された。これまで本大会は福岡や大分など北九州地区で開催されることが多く、南九州地区では初開催ということもあり、初出場のチームがほとんど。鹿児島を中心とした全36チーム、318名の少年少女たちが全国大会の切符を懸けて試合に臨んだ。

 開会式にはEXILEのパフォーマーUSAとTETSUYAも駆け付け、「普段の練習の成果を存分に発揮してください」と子どもたちを激励。USAが「EXILE CUP」のために考案した「EXダンス体操」の時は、各々が自由に踊る“めちゃくちゃダンス”で楽しそうにカズダンスをする子どもたちの姿も見受けられ、会場中が笑顔に包まれた。

 予選リーグは、やや緊張した雰囲気の中で幕を開けた。今大会からルールが変更され、試合時間がハーフタイムを含めた前後半8分ずつとなり、予選では1チームあたり3試合をこなすこととなったが、選手たちは疲れを見せるどころか質の高いゴールを連発。6点以上の大量得点をもぎ取るチームもあり、より得点力の高いチームがボールを支配する試合展開が多く見られた。しかし、16チームが進出した決勝トーナメントは雰囲気が一転。予選で危なげなく勝利してきたハイレベルなチームがそろっただけあり、どのピッチでも僅差で競り合う激戦が繰り広げられた。中でも緊張の続く試合となったのが、FC中山。持ち前の身長の高さと機動力で予選を順調に勝ち進んできたが、決勝トーナメント1回戦の大分・RINOS FUTSAL ACADEMYとの対戦では、接戦の末、勝負はPK戦に持ち越された。会場に張り詰めた空気が充満する中、GK米満駿杜君が相手キッカーのコースを完全に読み好セーブ。会場からの歓声とどよめきに包まれながら、貴重な勝利を手にした。FC中山はそのまま2回戦も勝ち進み、続く準決勝、PLATZ鹿児島との対戦も緊迫した試合展開となった。これまでゴールを量産してきた両チームではあるが、準決勝では互いに堅い守備に阻まれ、思うようにチャンスをものにできない我慢の時間帯が続く。同点で迎えた試合終了間際、ついにFC中山が沈黙を破る。PK戦の可能性も頭をよぎり始めた後半残り22秒でキャプテン、柳川陸君のシュートが決まり逆転。劇的な勝利を収め、決勝に進出した。

 決勝でFC中山と相まみえたのは、予選からゴールを量産してきたFCサウサーレだ。このチームは、全国を目指すクラブチームとして4月に創設された新しいクラブだが、発足間もないとは思えないほどのチームワークとハイクオリティーな個人技は予選リーグから注目を集めていた。決勝でもキャプテンの田平哲也君が中心となり、スペースを有効に使った巧みなパスワークと、そこから生まれるチャンスを生かした決定力の高さが光った。決勝リーグの1回戦で惜敗した5年生中心のFCサウサーレ2’ndの大きな声援を受けながら臨んだ前半、FKから得点を奪って流れに乗ったFCサウサーレは、2点をリードしたまま折り返し、後半に入るとさらに得点を重ねた。試合終了間際、FC中山も粘りを見せ1点を返したものの、終わってみれば5-1。FCサウサーレが初出場にして初優勝を飾った。惜しくも破れたFC中山の柳川君は、「サッカーとは違い、フットサルは全員攻撃、全員守備なのでみんなで協力し合うことが大切だと学びました。優勝できなかった悔しさもあるが、最後まで諦めず1点を取れたところは良かったと思います。FCサウサーレには自分たちの分まで全国大会でがんばって優勝してほしい」と熱いエールを送った。また、柳川真二監督は「緊迫した試合が続いたが、特にGKの米満を始めチームが一丸となって、度重なるピンチを切り抜けてくれた。今日は最後まで諦めない『中山魂』がプレーによく表れていたと思います。これは『EXILE魂』ともつながるうちの持ち味なので、これからも大切にしていきたい」と語り、選手たちの強いメンタリティーを頼もしく感じている様子。一方、優勝したFCサウサーレの橋口博行コーチは、「発足間もない上に週に一度しか練習できないという悪条件の中、みんな本当によくがんばってくれた。このチームで大きな大会に出たのはこれが初めてですが、優勝という結果を残せたことは光栄ですし、私たちは全国に通用するチームを目指しているので県外のチームと対戦できたことも大きな収穫でした」と選手たちの健闘を称えた。今大会でたくさんの好プレーを見せた田平君は「初めての大会で緊張していたけど、みんなで協力し合っていいプレーができました。サウサーレの合言葉は『感謝』なので、家族や監督、コーチに感謝して全国大会でも最高の笑顔を見せられるようにがんばりたい」と全国大会への意欲を燃やしていた。

 また準決勝で惜しくもFCサウサーレに破れたものの、その後の3位決定戦でPLATZ鹿児島に6-4で勝利し、見事3位に食い込んだALFIO熊本。キャプテンの鬼塚一徹君は、足のケガで準決勝に出場できなかったことを悔やみながらも、「自分の分まで副キャプテンの村上祐樹君を始め、みんなががんばってくれた。この大会を勝って終わることができたので清々しい気持ちです」と笑顔を見せた。松本有城監督も「守りに入ってしまったのが準決勝の敗因」としながらも「ケガで出られない子もいたのでいつもと違うことをせざるを得ない状況だったが、逆にそれが成長につながった。何より子どもたちが楽しんで試合に臨んでいたことが一番良かったです」と語り、チームにとって実り多き1日となった様子がうかがえた。

 なお、優勝を果たしたFCサウサーレは9月28日にしんよこフットボールパークで開催される全国大会に出場する予定。優勝の喜びもつかの間、早くも選手たちの目は全国大会へと向けられているようだ。橋口監督は「まずは決勝トーナメントに勝ち残ることが目標」と謙虚に語っていたが、練習を積んでより一層チームワークに磨きを掛けたFCサウサーレの選手たちは、彼らを支える人々への感謝の気持ちを形にしてくれることだろう。

EXILE CUP 2014 大会公式HP