8大会連続9回目の出場となる韓国代表
東アジアサッカー連盟(EAFF)を代表する2カ国が、2014 FIFAワールドカップブラジルへ挑む。韓国代表と日本代表だ。
8大会連続9回目の出場となる韓国は、昨年7月のEAFF東アジアカップ決勝大会からホン・ミョンボ監督が率いている。当初はなかなか結果を残せなかったが、昨年11月に欧州の強豪スイスを2対1で退け、チームは勢いをつかんだ。
今年3月には、ワールドカップで日本と対戦するギリシャを下した。敵地アテネでつかんだ2対0の勝利は、「ワールドカップで対戦するロシアを想定した」(ホン・ミョンボ監督)シミュレーションにとどまらず、チームの完成度に自信を深める結果となった。
この試合で先制点をあげたのが、1年ぶりの代表復帰となったパク・チュヨンだ。ホン・ミョンボ監督に初めて招集された28歳のストライカーは、約2年3カ月ぶりのゴールで3大会連続となるメンバー入りをつかんだ。
2点目をあげたソン・フンミンは、所属するレバークーゼン(ドイツ)で2シーズン連続2桁得点を記録しているアタッカーだ。左足の鋭いシュートとクロスを武器とする彼は、パク・チュヨンと並ぶ得点源として期待されている。また、196センチの長身を誇るキム・シンウクは、攻撃のジョーカー的存在だ。
守備を支えるのは、キム・ヨングォンとホン・ジュンホのセンターバックのコンビだ。若年層から代表に選ばれてきた同級生のふたりは、お互いの特徴を知り尽くしている。コンビネーションは絶妙だ。右のイ・ヨン、左のキム・ジンスが積極的に攻撃参加できるのも、GKチョン・ソンリョンを含めた最終ライン中央の安定感があるからこそと言える。
5月中旬からソウルで合宿を行なってきた韓国代表は、同28日にチュニジアとテストマッチを行なった。6月9日には最終調整としてガーナと対戦し、6月17日のワールドカップ初戦に挑むことになっている。