『サッカーフリークの書店員によるブックレビュー』は、当サイトの運営会社であるフロムワンの企業理念、「日本のサッカー文化の普及啓蒙」を推し進めるためのコーナーです。

現場ならではの視点で、サッカー文化の成熟を促す書籍を紹介していく書評コーナーの初回企画は「書店員一押し! ワールドカップをとことん楽しむためのサッカー書籍ベスト5」。今回は、TSUTAYA BOOK STORE神谷町駅前店のスタッフ栗原岳夫さんが、ワールドカップを深く味わうためのオススメの5冊を推薦してくれました。
オススメ 1 サッカー日本代表「個の力」の本当の意味
著者:河治良幸、田中滋、西川結城
出版社:実業之日本社
定価:本体750円+税
サッカーは団体スポーツですが、ギリギリの戦いで最後の決め手になるのは選手一人ひとりの力なのかもしれません。
長友佑都の“推進力”、香川真司の“技術力”、そしてそのパーフェクト・スキルとは? 本書では、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で活躍する著者たちが代表選手それぞれの“個の力”について解説していきます。
もちろん、日本中の注目を浴び、現在の代表に不可欠な男、本田圭佑にも焦点が当てられています。PKをど真ん中に蹴り、無回転のキックでGKを惑わせ、「彼なら何かやってくれる!」とサポーターを惹きつけてやまないものとは何なのか? そんな“求心力”の秘密も明らかにされます。
本書『サッカー日本代表「個の力」の本当の意味』本田選手のマスコミ嫌いなど、それぞれのエピソードも交え、各選手のさらなる魅力を感じることができる良書です。
オススメ 2 とまらない
著者:三浦知良
出版社:新潮社
定価:本体680円+税
アウェーのサポーターからもリスペクトをもって声援や拍手を送られる稀有な存在、三浦知良。間違いなく日本サッカーを牽引して来たにもかかわらず、ワールドカップには縁のない、不運のスーパースターでもあります。
本書は『やめないよ』(新潮社)として出版された後の新聞連載をまとめたもので、感動を呼んだ震災復興支援チャリティーマッチのゴールの裏側や、普段の生活や練習の様子を垣間見ることで“キングカズ”たるゆえんを感じられる一冊です。
ワールドカップ前に、日本サッカー界の先頭を走ってきた偉大な背中を改めて追ってみてはいかがでしょうか? 「俺たちはキングカズが大好きだ!」と思わずにはいられないはずです。
オススメ 3 石川直宏-まっすぐに平常心
著者:馬場康平
出版社:出版芸術社
定価:本体1,200円+税
この一冊はJリーグを応援する者として私情を挟みまくって紹介します!
本書はFC東京の取材を続けてきた著者が2010年に出版したもので、少年時代からの奇跡を丁寧に追っていきます。
我らがFC東京のプリンス、石川直宏選手も今年で33歳。2009年にはキャリアハイの15得点をマークして代表復帰を果たしますが、残念ながらけがに泣かされその後、代表に定着できていません……。
そんな一人のJリーガーの喜怒哀楽を読めば、選手やそのファンたちの思いも詰まっていると、きっと感じられるはずです。
例えば「自分のチームからワールドカップには何人選ばれるか?」とハラハラし、発表に一喜一憂し、思いを背負ってピッチに立つ“ウチの子”に声援を送る楽しみを、もっとたくさんの人に知ってほしい! そんな思いもあり、この一冊を紹介させていただきました。
オススメ 4 将棋でサッカーが面白くなる本
著者:いしかわごう
出版社:朝日新聞出版
定価:本体1,400円+税
将棋の本? サッカーの本? いえいえ、両本が楽しめる本です。
将棋盤もピッチも3分割して戦況を見たり、駒が持つ個々の特徴を生かし連携を取ることで王(=ゴール)を狙ったり……サッカーと将棋には共通点が多いという面白い視点から書かれた本です。
代表選手を駒に見たてて将棋の戦術で解説するアプローチは秀逸。サイドバックの長友佑都選手は盤の端をまっすぐ駆け上がる“香車”。では、香川選手は--本書でぜひご確認ください。
サッカーの新しい楽しみ方を知り、将棋にも詳しくなって一石二鳥。代表選手中心に写真やイラストで分かりやすく説明されているので、お子さんにもオススメの一冊です。
オススメ 5 情熱を貫く 亡き父との、不屈のサッカー人生
著者:大久保嘉人
出版社:朝日新聞出版
定価:本体1,400円+税
「大久保嘉人=少し荒っぽいやんちゃな選手」という印象を持っている人は、この自伝を読めば見方が変わること間違いなしです。
「日本代表になれ 空の上から見とうぞ」
父・克博さんからよれよれの字で書かれた遺書を受け取り、諦めていた代表への思いを再び燃やす姿は真摯そのもの。実際、昨年のJリーグ得点王に加え、2014年シーズンが始まっても好調を維持し、発表直前の試合で2得点を挙げるなど、代表への強い気持ちを見せました。
5月12日、ワールドカップの代表メンバーが発表された日は奇しくも父・克博さんの一周忌。アルベルト・ザッケローニ監督の口から「オオクボ」と名前が呼び上げられた時は心から感動しました。
そう、父と息子の物語はブラジルへと続いています。
栗原岳夫(くりはら・たけお)TSUTAYA BOOK STORE 神谷町駅前店 コミック担当
海外サッカーよりJリーグを好みます。FC東京ファン歴8年目。あまりに好きすぎてFC東京の練習グランドの近くに去年引越しました。好きな選手は石川直宏選手。TSUTAYA BOOK STORE神谷町駅前店は日比谷線神谷町駅A4出口すぐ。当店は新品と中古の本を取扱っております。サッカー関連の書籍も充実しております! TSUTAYA BOOK STORE神谷町駅前店の詳細はこちらから。




