2014.05.29

サッカー好き書店員おススメの一冊。「遠藤がなぜいつもあれだけ平常心でいられるか、知ってる?」

サッカー日本代表がもっとよくわかるQ&A100
編者:サッカーキング編集部
出版社:朝日新聞出版
定価:本体1,300円+税

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 私のサッカー友達に台湾人の女性がいる。

 彼女は昔からG大阪の遠藤の熱烈なファンで、いつも背番号7のユニフォームを着て日本代表の試合を観戦している。ものすごい倍率の中から入手したであろうチケットの恩恵をときどき僕もこうむったりしているのだが、そんな彼女がいつも試合前に言う口癖がある。

「ボールは丸く、試合はたったの90分」

 たぶん本来の意味は、試合はどちらに転ぶかわからないという比喩だろうが、彼女が言いたいのは、サッカーの楽しさは高度な戦術や気難しいフォーメーションではなくて、自分の好きな選手が試合中にとびきりカッコいいプレーをしてくれることであり、それを見たいから来ている、のだそうだ。

 確かに彼女の理屈にも一理ある。ボールポゼッションも重要だが、最終的に我々が見たいのはトッププレーヤーの超人的な美技だったりする。それは正しいだろう。

 そんな彼女に打ってつけの一冊が出た。本書『サッカー日本代表がもっとよくわかるQ&A100』はQ&A方式で、ピッチ上のプレーからオフの過ごし方まで、日本代表の素顔をとことん楽しめる構成になっている。

 例えば、「本田圭佑はFKを蹴る直前に何を考えているか?」、「細身の内田篤人が世界屈指のFWを抑えられる理由は?」といった誰でも知りたくなるサッカー問答から、青山敏弘選手の幼なじみにオリンピックのメダリストがいる、といった意外なオフの事実まで、どこから切り取って読んでも気軽に楽しめる内容となっている。

 ワールドカップを見ながら一人で読むもよし、みんなでワイワイ回し読みするのもよし、とにかく男女問わずサッカー談義をするのにピッタリの一冊と言える。スポーツバーで、試合の合間に仲間たちとこんなQ&Aのやりとりが出来たら楽しいではないか。僕はそんなことを思いながら、さっそく台湾の友人に(日頃の感謝を込めて)一冊プレゼントすることにした。

「ねえ、遠藤がなぜいつもあれだけ平常心でいられるか、その理由を知ってる?」

三竹大吉(みたけ・だいきち)
(株)紀伊国屋書店 本社ホールセール部勤務
ジョホールバルの歓喜、フランス・ワールドカップ、シドニー・オリンピック、ドイツ・ワールドカップをそれぞれ現地で観戦。その後は、欧州クラブ・チームを中心に週末録画した試合の中から名勝負に出会えるのを楽しみにしている中年サッカーファン。週1回フットサルで汗を流すのが目標。書籍をお探しの際は、紀伊國屋書店ウエブストアより全国店舗の在庫がご覧いただけます。詳しくは、http://www.kinokuniya.co.jp/よりご確認ください。