during the FA Cup Semi-Final match between Wigan Athletic and Arsenal at Wembley Stadium on April 12, 2014 in London, England.
[ワールドサッカーキング1405号掲載]
エジルの獲得はアーセナルの選手でさえ驚いたのか? ヴェンゲルはどのような監督なのか? ピッチ上では華麗なテクニックで観客を魅了する小さな“魔法使い”が、屈託のない笑顔を見せながら、ファンの質問に快く答えてくれた。
インタビュー=アンドリュー・マレー Interview by Andrew MURRAY
写真=ゲッティ イメージズ Photo by Getty Images
常に点を取る意識を見せることが必要
――今年こそアーセナルはタイトルを取ってくれるよね? もう待ちくたびれたよ!
ジェイムズ・マリガン(Eメール)
カソルラ アーセナルのファンには長い間、我慢してもらっている。だから今シーズンは絶対にタイトルを獲得しなきゃいけない。クラブのみんなが同じ気持ちでいる。チームは昨シーズン後半から好調を維持してきたし、昨夏にはメズート・エジルという最高の補強もした。明らかにチーム力は上がっているよ。僕らにはチェルシーやマンチェスターの2クラブと肩を並べるだけの力がある。長い間タイトルから遠ざかっていて、それが当たり前という風潮があった。でも、昨シーズンの悔しさがその気持ちを変えたんだ。今はチームの結束が強まって、ハングリー精神を持って戦えている。選手のメンタリティーが変わったことが、絶対にいい結果につながるはずさ。今こそみんなのために、タイトルを獲得したいね。
――リーグ開幕戦ではアストン・ヴィラに大敗してしまった。そこからチームが立ち直った理由は何だったの?
ディオン・ランスランド(Facebook)
カソルラ あの敗戦は本当に堪えたよ。ホーム開幕戦はサポーターが「今年のチームがどうなのかな」って期待に胸を膨らませて見に来る試合だ。その試合に負けたのはつらかった。ドレッシングルームで長い時間、試合の反省点について話し合ったよ。ライバルたちに「開幕戦の姿がアーセナルの実力」だと思わせてはいけないってみんなで強く誓った。それからの練習には一層力が入ったし、その結果はご覧のとおりさ。
――レアル・マドリーがエジルを手放したことに驚きました。アーセナルの選手たちもみんな驚いていたのでは?
ジャスティン・ハリス(Twitter)
カソルラ そりゃあみんな驚いたさ! レアルの選手もかなり驚いていたよね(笑)。若くてクオリティーのあるメズートのような選手が、レアルを去るなんて誰も想像できないよ。実は彼の移籍が決まる直前、スペイン代表の合宿でレアルの選手たちと一緒にいた。「メズートがアーセナルに行きたがっている」というのをアルバロ(アルベロア)から聞いたんだ。そんなことを教えてくれるなんて、本当にいい奴だろ(笑)。アルバロとはホテルで同室だったんだけど、「エジルに来てほしい!」って叫んだよ。とにかく、レアルが彼を手放したなんて、今でも信じられない。メズートと一緒にプレーするのは本当に楽しいよ。
――プレミアリーグに来て2年目だけどもう馴れた? リーガ・エスパニョーラと比べると何が違うのかな?
ベッキー・リプトン(Eメール)
カソルラ プレミアリーグはフィジカル面がすごく厳しいけど、僕は同時にそれを楽しんでもいる。もちろんリーガも素晴らしいリーグだ。イングランドよりもテクニックの引き出しが深いし、戦術のバリエーションも豊富だよ。だけど、11人で自陣を固めて全く攻撃しないチームもある。イングランドのファンはそんな試合を許さないだろ? プレミアでは常に点を取る意識を見せることが必要なんだ。だからファンは観戦していて面白いはずだし、プレーする僕らも面白いんだ。
今シーズンのアーセナルについて語ったカソルラが、指揮官のアーセン・ヴェンゲル監督やイングランドとスペインの文化の違いに言及。インタビューの続きは、発売中のワールドサッカーキング1405号でチェック!