前節、首位ユヴェントスをホームに迎えたミランは、シュート数、ボール支配率こそ相手を上回ったものの、GKジャンルイージ・ブッフォンを中心とするユヴェントスの堅い守りの前に最後まで得点を奪えなかった。逆にクリアミスから先制点を許し、後半にはFWカルロス・テベスに強烈なミドルシュートを決められ、0-2で完敗。連勝が途絶え、順位をひとつ下げて10位となり、クラレンス・セードルフ監督は「ユヴェントスを止められるのは戦車しかない」と自嘲気味にジョークを飛ばすのがやっとだった。
ベンチスタートとなった本田圭佑は、2列目で先発出場したMFアンドレア・ポーリが負傷退場した際も起用されず、71分にリッカルド・モントリーヴォに代わってボランチで出場した。クラレンス・セードルフ監督はその理由について「違いを作りたかった」とコメントしたが、当の本田は不用意なパスミスを連発するなど戸惑いを隠せず、低調な出来に終始した。「私は彼を信用している」と同監督があくまで擁護の姿勢を見せる一方で、現地メディアは本田の起用に懐疑的だ。右サイドMFの定位置はアデル・ターラブトがものにしており、本田に残された道は、たとえボランチだろうと、与えられたポジションで結果を残すことしかない。
今節、ミランがアウェイで対戦するのは、年明けから4連敗を喫するなど調子が上がらず、15位に低迷するウディネーゼだ。前節はカリアリを相手に0-3で完敗を喫したウディネーゼだが、ミランにとっては侮れない相手。今年1月22日に行われたコッパ・イタリア準決勝ではミランのホームで2-1の勝利を収め、準決勝進出を決めている。この敗戦によりヨーロッパリーグ出場権獲得が阻まれたミランは、同じ相手にリベンジを果たし、浮上するきっかけをつかみたい。
ウディネーゼの注目選手は17歳のGKシモーネ・スクッフェットだ。第23節で従来の従来の正GKであるセルビア代表ジェリコ・ブルキッチに代わりスタメンに抜擢され、ブッフォンが持っていたGKとしての史上最年少デビュー記録を51日更新した。以降、5試合連続でスタメン起用され、その高いポテンシャルを存分に見せつけている。かつてウディネーゼでデビューを飾った伝説的GKディノ・ゾフのような名手に育つか、注目を集めている。
5日が国際Aマッチデーにあたり、各地で代表戦が行われた。ミランではスペインとの親善試合に臨むイタリア代表にモントリーヴォら3人が招集されたほか、国立競技場で行われたニュージーランド戦にフル出場した本田をはじめ、ガーナ代表サリー・ムンタリ、マイケル・エッシェン、モロッコ代表ターラブトらが国際試合に参加している。ウディネーゼではセルビア代表DFドゥシャン・バスタ、コロンビア代表FWルイス・ムリエルらが代表メンバーに名を連ねており、彼らのコンディションも勝敗を分けるポイントとなりそうだ。