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「奈良劇場総支配人」奈良クラブ岡山一成のJリーグへの道:第十二回

2014.02.13

 セレッソ大阪と浦項スティーラースがACL(AFCチャンピオンズリーグ)で同じグループになり、2月25日に浦項のホーム、スティールヤードで対戦する。

「チョロベッソヨ。タシ、マンナヨ(卒業します。また、会いましょう)」

 ACL優勝をともに味わった、浦項のサポーターと別れてから3年の月日が過ぎた。両チームに所属していた俺やからできることはないかと考えた。

okayama
[写真]=Getty Images

「まいど。浦項とACLで試合するやん。サポーターのツアーとかあったら、ガイドするで」

 セレッソには10年以上も前に在籍していたけど、その時のスタッフが偉くなっているからありがたい。ツアーを仕切っているのも仲間やった。

「オカがサポーターをアテンドしたら、そりゃオモロイけど、奈良クラブは許可してくれるんか?」

「遊びやったらアカンけど、ちゃんと仕事としてやったら許してくれそう」

 お互い、それぞれのクラブに提案することにした。

 矢部次郎GMに相談すると……。

「面白そうやけど、練習を休まないといけないから、監督の許可がないとOKは出せんわ」

 それぞれの中間報告をした。

「セレッソ側としては、OBの選手としてオフィシャルのツアーの添乗員として来てもらいたい。その際、奈良クラブのユニフォームを着ても構わない。ただ、奈良クラブさんに練習を休ませてとはよう言えん。そこはオカが何とか調整してや」

 中村敦監督と初めて会った時には聞かなかった。いきなり練習を休ませてくれとは言いにくいから様子を見よう。頃合いを見計らって切り出した。

「監督ちょっといいですか?」

 事情を説明して、25、26日の2日間、練習を休ませてもらえないかと尋ねた。

「それは仕事なんだな?」

「はい」

「それだったら許可しよう。クラブからも、選手それぞれ仕事絡みで練習に参加できないこともあると、前もって聞いていたし、オカの場合は奈良クラブのPRも担っているんだよな」

「そうなんですよ。俺、奈良クラブのマスコットでもあるんで、ユニフォームを着ていろいろなところに顔を出すのも役割なんで」

 奈良クラブの仲間へ。練習休むのはゴメンな。

 ただ、今回はどうしても浦項に行きたかった。サッカー選手として奈良クラブのユニフォームを浦項の仲間に見せたかった。まだサッカーを続けていて、奈良という地域でJリーグを目指していることを報告したかった。カッコええユニフォームを自慢して、アジアに配信されるように目立ってくるから、許してな。

 岡山一成添乗員になるの巻。乞うご期待。

岡山劇場の本、予約受付中。
http://okayamakazunari.net/modules/liaise/?form_id=1

岡山一成(おかやま・かずなり)
1978年4月24日生まれ。大阪府出身。
初芝橋本高卒業後、テスト生として横浜Mへ。打点の高いヘディングとガッツ溢れるプレーが評価されてプロ契約を勝ち取ると、デビュー戦から3試合連続ゴールを記録して一気に頭角を現した。大宮、横浜FM、C大阪、川崎F、福岡、柏、仙台と渡り歩く中、川崎F時代に始めた試合後の“岡山劇場”でサポーターの心をつかむ。柏時代には日立台のゴール裏でサポーターともに応援したこともある。09年に移籍した韓国・Kリーグの浦項ではACLを制し、FIFAクラブW杯で3位に入った。11年から昨シーズンまで札幌に在籍し、今夏からアマチュア選手として奈良クラブへ加入。J1通算64試合6得点、J2通算214試合20得点。

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