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好調の浦和をけん引する原口元気「目標は優勝だけ。2位や3位では意味がない」

2013.09.26

[ワールドサッカーキング1003号掲載]

浦和の若きエースとして“個の力”を見せつける原口元気。夢をかなえるために、自分を進化させるために、22歳のアタッカーが考える“個の力”に迫る。
原口元気
インタビュー・文=浅野祐介
写真=佐山順丸、ゲッティ イメージズ

――リーグ戦でタイトルを狙える位置につけていますが、ここまでの戦いを振り返ってもらえますか?

原口元気 非常にいい戦いができていると思いますが、まだ波があって、たまに崩れてしまう時がある。そこは課題だと思います。

――課題改善のために取り組むべきことはどんなことですか?

原口元気 今やっていることを続けていくことと、コンビネーションの質を上げていくこと。その質が上がることで、より良いコンビネーションができて、どんなに相手の守備が良くても崩せるようになると思います。

――ミハイロ・ペトロヴィッチ監督での2年目のシーズン。チームとして向上している部分について教えてください。

原口元気 一年目より確実にコンビネーションの質は上がっていますし、得点数も昨シーズンより増え、順調にチームとして成長してきていると思いますが、その中で自信となる結果が欲しいです。今後、更に成長していくために、やっぱりタイトルを取ることによって自信がついて、もっと安定した戦いができるようになると思うので、とにかくタイトルを取らなければいけないと思っています。タイトルを獲得することで、もっと仲間を信頼できると思うし、もっと監督を信頼できる。どこにも負けないチームができると思います。

――ご自身のプレーについてはどのように評価していますか?

原口元気 50点くらいですね。序盤戦は体のキレも良くて、得点を続けて取れたんですけど、夏場にちょっと落ちたので、もう一回、ここから得点を重ねていきたいです。

――今シーズンはシャドーストライカーとしてプレーしていますが、手応えは感じますか?

原口元気 自分の良さは出るなって感じですね。バイタルエリアの手前で受けて、そこから仕掛けていけるので、やっていて楽しいし、自分の良さも出る。監督も、どんどん良さを出していけじゃないですけど、「ターンしてドリブルしていけ」という指示を出してくれるので、僕自身は非常にやりやすく感じています。

――試合終盤、相手のスタミナや集中力が切れる時間帯、そこで勝負できるのが原口選手の特長の一つだと思いますが、勝負所の見極め方について話を聞かせてもらえますか?

原口元気 特に温存しているということはありません。チャンスがなかなかできない時間帯でも、「最後のところで来るな、一本来るだろうな」ということをずっと考えながらプレーすることで、その一本で結果を残せたりする。体力的な問題というよりも意識的な問題かなと思います。大切なのは諦めないこと。「チャンスが全然できないな」じゃなくて「絶対に一本来るな」と思ってプレーする。考え方で全然違ってくると思います。

――終盤戦、ここから大事な試合が続きますが、チームとして、個人として、それぞれの目標を教えてください。

原口元気 優勝ですね。2位でも意味ないし、3位でも意味がないので、目標は優勝することだけです。優勝できると思いますし、しなければいけないなと感じています。個人的には日本代表のメンバーに入るということを意識してやりたいです。

――東アジアカップを振り返ってみていかがですか?

原口元気 やっぱり、代表として試合に出ることによって、非常にたくさんの刺激を受けることができましたし、あそこでプレーしたいという気持ちも強くなりました。ただ、海外組がいなかったから出られたわけでもあり、海外組が加わってからが勝負じゃないかと思います。その中にもう一回入っていって、そこで勝負したい。もっともっと成長しなければ、そこにはいけないということも感じました。優勝の喜びもありますが、やらなければいけないことの多さに気づいたというところが大きいですね。

――日本代表としてプレーする意義を教えてください。

原口元気 自分の中では東アジアカップが一つのターニングポイントだと思っていましたが、そこでアピール不足に終わった。ワールドカップまでにチャンスがあるとしたら1、2回だと思いますし、そのチャンスがあるかどうかも自分次第。その1回か2回のチャンスでインパクトを残すか残さないかで決まってくるし、その1回か2回を逃さないためにはチームで伸びていくしかない。ラストチャンスだと思ってやっていきたいと考えています。一日一日どれだけ努力できたか、一試合一試合どれだけ良いパフォーマンスを出せたかが、チャンスのあるなしにつながってくると思うし、その積み重ね次第で、代表でチャンスをもらえた時にきっと結果を残せると信じていますから、本当に次は逃したくないですね。

日本代表への思いを語った原口が、攻撃的なポジションにおける“個の力”に言及。インタビューの続きは、ワールドサッカーキング1003号でチェック!

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