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EXILE CUP 2013予選最後の大会となる四国大会が開催、FC.1SQUARE 2ndが大会無失点で頂点に輝く

2013.08.27

 今年で4回目となるEXILE CUP 2013の四国大会が、8月24日に愛媛県総合運動公園補助競技場で行われた。愛媛県で初開催となった同大会には計48チームが参加。10月5日に神奈川県のしんよこフットボールパークで開催される決勝大会進出を目指し、熱戦が繰り広げられた。

 あいにくの小雨模様の中始まった開会式では、スペシャルサポーターを務めるEXILEのUSAが考案した「EXダンス体操」でウォーミングアップ。子どもたちの体と心の緊張もほぐれ、いよいよ3チームずつ16のグループに分かれて総当たりの予選リーグが行われた。

 その予選リーグで注目を集めたのが今大会で唯一、選手全員が女子で構成された川西ガールズ(愛媛県)。スピードとパワーでは男子に劣る場面が見られたものの、見事なパスワークで初戦を白星で飾った。2戦目は「失点をして、しゅんとしてしまった」と菅野瑞ちゃん(6年生)が振り返ったように、初戦の勢いをつなげられずに惜しくも予選敗退。それでも村上詩織ちゃん(6年生)は「男子はパスのスピードが速かったけど、1試合目はみんなで声が出せた」と、この大会で得た1勝を笑顔で振り返った。他にも松前岡小サッカースクール(愛媛県)は、ゴールが決まる度に控えの選手たちも一緒になって喜びを分かち合い、楽しみながらプレーしている姿が印象的だった。ベスト16での敗退となったが、嘉村瑞生君(4年生)は「予選はみんなで勝てて楽しかった」と満面の笑みで大会の感想を語ってくれた。

 予選リーグ終了後には、決勝トーナメントに進出した16チームの代表者によるリフティング大会も開催。60秒間リフティングを続けることができた参加者に、賞品のUSA直筆サイン入りボールが贈られると、子どもたちからは驚きの声が上がっていた。FC高知横内(高知県)の前田奏君(6年生)は「リフティングは得意。賞品もすごくうれしいし、今日は優勝したい」と午後の決勝トーナメントに向けて意気込みを新たにしていた。

 決勝トーナメントが始まる頃には雨も上がり、試合はさらにヒートアップ。激戦を経て行われた3位決定戦では、FC西条(愛媛県)がゴル神田(高知県)を下した。そのFC西条の川口留加君(6年生)は「もっと練習してうまくなりたい。決勝戦には行けなかったけど、悔いはない」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 最後に行われた決勝戦では、開始直後に野本空君(6年生)のゴールでFC.1SQUARE 2nd(愛媛県)が先制に成功。後半にも追加点を奪い、そのまま2-0で逃げ切った。敗れたDESAFIO C.F(香川県)の選手たちは号泣。氏家叶夢君(6年生)は「悔しい。一対一で相手に負けてしまった。もっと練習をして、他の大会では優勝できるように頑張りたい」と無念さを滲ませながらも、新たな目標に向けて気持ちを切り替えていた。一方、優勝したFC.1SQUARE 2ndは、大会を通じて無失点を達成。塩見大輔監督は「フットサルは今大会が初挑戦だったけど、チーム全体でボールを奪うことができたので無失点で優勝できたのでは」と勝因を分析。好セーブでピンチを救ったGK新山昌市君(6年生)は「一対一やセービングは得意。思い通りに相手のシュートを止められて良かった」と胸を張り、2点目を決めた塩崎彰君は「この大会ではチャンスにつながるパスが出せた。(リオネル)メッシみたいなドリブルがしたいし、全国大会では四国の代表として戦いたい」と次に向けた抱負を語ってくれた。

 全国9地域で行われた予選大会のうち最後となった四国大会は、地元FC.1SQUARE 2ndの初優勝で閉幕。予選大会で流れた涙と溢れた笑顔は子どもたちにとって、この夏最高の思い出になったはずだ。そして、関わった大人たちにも改めてスポーツの素晴らしさを教えてくれた。

文=近藤義博
写真=垂水謙庄

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