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三田アナと前田さんのここだけの話「チームの成熟度と個のレベルで上回った甲府戦」/365日FC東京モバイル

2013.07.29

365日FC東京モバイル

<7月23日>
三田:17日に行われた甲府戦は、4-1で東京が大勝という結果になりました。

前田:今の東京のサッカーのベースを築いたのは城福さんと言っても過言ではないから、この試合は、同じサッカーをするもの同士の対戦ということになったよね。ただ、そのサッカーがさらに進化した東京と、去年城福さんがベースを築いてまだ2年目の甲府とでは、やはり差があるなと感じさせる内容だったね。

三田:同じようにポゼッションをベースとしたサッカーをしていても、成熟度に差があるということですね。

前田:そうだね。結果的にはその成熟度の差と、もう一つはやっぱり「名前」で勝ったというところもあるよね。選手1人1人のレベルの差もかなり大きかった。

三田:確かに、戦力的にも大きな差がありますよね。ただ、試合の立ち上がりには甲府に先制点を奪われてしまいました。

前田:試合への入り方は、東京はあまり良くなかったね。相手もそれなりの覚悟で挑んできているから、東京はちょっと受けて立つ形になったかもしれない。開始早々、集中できていないところで、甲府にサイドを崩されて、先制点を決められてしまった。

三田:開始1分の失点でしたね。でも、東京も慌てることはなかったですね。

前田:まだ試合は始まったばかりだし、じっくりいけばという感じだったよね。ただ、試合の内容としては、同じサッカーをやるもの同士というところでは、ちょっと物足りなさもあったかな。お互いに決定的な場面をなかなかつくれないというか、迫力がちょっと足りないなという印象もあったね。

三田:その原因としてはどんなことが考えられますか?

前田:最終ラインのメンバーが、森重が出場停止だったこともあり、ちょっとボールのスピードが遅くなったという感じはした。また、甲府は先に1点を取ったことによってしっかり守ってきたから、攻めづらさもあったと思う。

 でも、甲府は十分とは言えない戦力でそれなりのサッカーをつくり上げているんだから、すごいなと思ったね。きちんとつなぐサッカーができているし、果敢にゴールを狙うという部分では、甲府の方が意識は高かったと思う。ただ、やはり個のレベルの差があるから、なかなか決定的な場面はつくれないというのは確かにあったけどね。

 そのうちに東京もある程度落ち着きを取り戻して、やや攻めあぐねてはいたけど、左SBの太田はすごく良かった。これまでサイドからの攻撃が少なかっただけに、太田の左からのクロスにファーでルーカスが合わせた同点ゴールの場面は非常に効果的だった。これまでも太田の攻撃力は、要所、要所で出ていたけどね。この試合では千真(渡辺)のゴールもアシストしたよね。やっぱりサイドからのクロスは効果的だね。

三田:前半は1-1で折り返しましたが、後半は東京のゴールラッシュとなりました。

前田:2点目はまた左の太田のクロスから、千真のゴールで逆転した。そこから相手もメンバーを替えてきて、東京もかなり早く動いたよね。効果的な交代によって追加点が生まれたと思う。

三田:後半8分に、アーリア選手に代わってネマ選手が入りました。そのネマ選手もゴールを決めましたね。他には、ルーカス選手に代わって石川選手、東選手に代わって三田選手が入りました。

前田:甲府が諦めずに上がってきたところで、ボールを奪った後のカウンターをうまく仕掛けることができたよね。交代でフレッシュな選手が入ったことによって、スピードあるカウンターで追加点を取ることができた。

三田:最後には千真選手がダメ押しの4点目を決め、結果的には大勝となりました。

前田:甲府も苦しい状態の中、最後まで戦う姿勢を見せようとしたのは素晴らしかったと思う。この結果は、甲府が何とか1点でも返そうとしたことの表れだと思う。2-1のまま終わることもできたと思うけど、勝負なんだから何とか点を取りにいこう、3点目を取られてもいいという戦う姿勢を見せたわけだから、甲府としては、4失点したのも仕方がないと考えているんじゃないかな。

三田:城福さんも古巣を相手に意地があったでしょうからね。

前田:うん。東京のベースを築いたという自負もあるだろうし、米本など、自分が見出した選手が成長しているのを見てうれしい部分もあったんじゃないかな。東京サポーターも、城福さんにブーイングするのかなと思ったけど、城福コールや拍手も起きていたね。

三田:甲府は7連敗とかなり苦戦していますが、城福さんには何とか頑張ってほしいですね。甲府のサポーターからも支持されているようですし。

前田:そうだね。やっているサッカーはきちんと一貫していて、確立できている。あとは十分な戦力がそろっていないとか、そういうところが東京との差だと思う。やっているサッカーはブレていないから、サポーターも信じて応援しているんじゃないかな。

 連敗していても、ベースを築く段階で一気に結果が出せないのは分かっているし、今は選手1人1人がこのサッカーを身に着け、やり方をチームに浸透させる時期なんだと思う。

 今後は、どんな相手に対してもある程度自分たちのサッカーができるかというところだよね。東京でつなぐサッカーをやり始めたときも、そうすぐにはうまくいかなかった。でも、甲府は以前、大木さんが監督だった時期も、そういうサッカーはやっていた。そことの差はちょっとあるんじゃないかな。東京は全くそういうサッカーじゃないところからのスタートだったからね。

三田:東京の話に戻りますが、この試合では、連戦ということもあってか、三田選手はベンチスタートとなりましたね。

前田:もちろんコンディションの面もあったと思うし、ポポさんは三田に刺激を与えたかったのもあるかもしれないね。慣れではなく、常にハングリーに取り組んでほしいという狙いもあるんじゃないかな。でも、この試合ではスタメンで起用されたルーカスが先制点を挙げた。

 あの場面は三田だったら競れなかったかもしれない。この試合ではスタメンで起用された選手や早めに交代出場した選手が結果を出したということになるね。三田は残り時間が少なかったので、何かこれというプレーはなかったけど。

 それにしても、太田の左サイドでの果敢な攻撃参加は本当に素晴らしかった。この連戦にもかかわらず、攻守にわたってかなりいい働きをしているよね。いつも言っていることだけど、右の徳永にももっともっと頑張ってほしいなあ。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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