
<7月16日>
三田:Jリーグは引き続き、暑い中での連戦となっています。FC東京はアウェー2連戦でしたが、10日の浦和戦は2-2で引き分け、13日の新潟戦は3-0で快勝という結果でしたね。
前田:まず浦和戦は、ほとんど勝ち試合だったのが、一転して負けに等しい引き分けになってしまったよね。あれは本当に残念だった。
三田:試合終盤まで東京が2点をリードしていたのに、追い付かれてしまいましたね。
前田:後半36分と41分に失点するまでは、東京のやろうとしていることができていて、浦和のいいところを出させないという、いい内容のゲームだったよね。その前の試合の相手が、浦和とやり方が似ている広島だったのもあって、やりやすかったんだと思う。
広島戦でできていたことを、そのまま浦和に対して出せたんじゃないかな。しっかり守備をして、大きなサイドチェンジもさせないように、相手の蹴りどころに対して前線の選手がプレッシャーをかけていたのが大きかった。
それでコースを限定しておいて、中盤で特に米本がボールをカットする場面が多かった。相手のボールの出どころを押さえた上でボールを奪って、そこから素早いカウンターを仕掛けるという、中断期間に取り組んだことがそのまま得点にもつながったよね。
三田:東京は前半11分に三田選手のリーグ戦初ゴールで先制し、後半11分にアーリア選手が追加点を決めましたね。
前田:先制点の場面も、中盤でボールを奪った後に千真(渡辺)が持ち上がって、パスを受けた右サイドの三田が切り込んでいった。ゴールは相手に当たってコースが変わったのもあったけどね。ボールを奪ってから少ないパスでシュートまでいくという、理想的なカウンターでの得点だった。
2点目も、千真がクロスを入れて三田が左にうまく流したボールを、アーリアが落ち着いて相手選手をかわしてシュートを決めた。これもゴールまでが早かったよね。
三田:三田選手は1ゴール1アシストの大活躍ですね。リーグ再開後、すっかりスタメンに定着してきました。
前田:かなり自信を持ってプレーできるようになってきたよね。頼もしいな。
三田:ただチームとしては、勝ち切れなかったことが残念です。
前田:後半30分くらいまでは非常に内容が良かったし、前線の選手が献身的に守備をしていた。攻撃に行くときに飛び出しのスピードもあったけど、それだけに、暑い中の連戦で体力を消耗してしまったよね。
試合の終盤になると、中盤で浦和のパスが入りだした。それまでは前線の選手がしっかり守備をしていたから、パスの出どころにしっかりプレッシャーをかけることができていたんだけど、それが遅れてきたことによって、中盤に縦パスを入れられるようになってしまった。
千真やアーリア、東、三田もさすがに疲れてきて、守備が遅れ気味になったのは見ていて明らかだった。僕たちも記者席で試合を見ながら、そろそろ前線の選手を代えた方がいいんじゃないか、疲れが出てプレッシャーが遅くなっているから、だんだん相手の良さが出てきていると言っていた。その矢先に、縦パスを入れられて、興梠が張をかわしてそのままシュートを決めてしまった。
正直言って、選手交代が遅かったのは否めないよね。広島戦でも、選手が疲れてきてもなかなか交代させず、広島のベンチが先に動いた。結局、東京は後手後手になって、最後はああいう形で失点してしまったというのがあったのに、同じようなことが起きてしまった。2失点目も、原口に縦パスを入れられて、そこから切り込まれた。選手の疲労を考えると、もう少し早く動いてもよかったんじゃないかな。
三田:浦和戦では後半31分にルーカス選手が入りましたが、その後は後半44分に石川選手、ネマ選手を投入という選手交代でした。確かにこれでは遅いという気がしてしまいます。もちろんポポ監督のいろいろな考えがあってのことなのでしょうが、夏場の連戦でのコンディションを考えると、厳しいですよね。
前田:いつも言っているように、選手交代については「たら、れば」を言っても仕方のないことで、早く交代したら、逆にもっとやられていたかもしれないという考え方もある。これが正解というのもないし、監督によって考え方の違いもあるからね。
東京はあの時間帯に2-0でリードしていたから、1点返されても逃げ切ろうという雰囲気になっていたんじゃないかな。先発で出て85分間戦って疲れている選手とサブの選手、どちらに体力が残っているかは明らかだから、3点目を取りにいくつもりだったら、前線から追い回せる、攻守の切り替えの早い選手を使ったと思う。
最初に投入されたルーカスは、おそらくきちんと指示を受けていて、前から守備をしていた。でも周りが連動していないから、無駄走りのようになってしまうんだよね。行けばはたかれるという感じで、そこに次のプレッシャーがないから、一生懸命守備はしていたけど、あまり効果的にはならなかった。
その後は結局、追い付かれてから2人を代えたよね。でも、残り時間を考えると、ナオ(石川)もネマも、何かできるほどの時間はなかった。
三田:結果的には、勝ち点1は獲得したものの、敗戦のようなダメージになってしまいましたね。
前田:ほとんど勝ち点3が取れそうだっただけに、かなりがっくりきてしまったよね。広島戦に続き、ベンチも含めた18人で戦うことがもっと必要なんじゃないかなという課題が残る試合だった。
三田:そして、浦和戦から中2日で迎えた新潟戦は、3-0で見事勝利しましたね。
前田:やり方としては東京もかなり定まってきて、しっかり守備をして、ボールを奪った後は早く攻めるという形はすごくはまっていて、そこから点も取れている。浦和戦の2得点もそうだし、チームとしての方向性は出来上がりつつある。新潟戦でもそういう入り方ができたと思うし、そこからセットプレーでうまく先制点を取れた。
三田:CKに高橋選手が頭で合わせた先制点でした。課題だったセットプレーのチャンスを生かすことができましたね。
前田:こんなふうにセットプレーでうまく点が取れることは珍しいよね。その後はPKをもらって、判定については賛否両論あったけど、千真が落ち着いて決めて、開始早々に2点を取ることができた。相手が下位の新潟というのもあったけどね。
ただ、そこからのゲーム運びがどうかというと、3点目を取りにいくのか、2点をうまく守りながらのらりくらりやるのかがはっきりしなかった。どちらかというと後者に近い感じで、東京の良さが消えてしまって、2点をリードした後は、あまりいい内容ではなかったね。
三田:広島、浦和とはやはり相手が違ったこともありますが、結果的には失点はせず、3点目も奪うことができました。
前田:ただ、2点をリードしてから後半35分くらいまでは、新潟の方が内容は良かったよね。いつ点を取られてもおかしくないという場面はあった。そこでもし入っていたら、試合展開も変わっていただろうね。
三田:確かに、権田選手のファインセーブに助けられる場面もありました。
前田:決定的なのを2本くらい止めていたよね。それも大きかった。そういう場面をつくられてしまったのも、2点のリードが悪い方向に影響して、隙をつくってしまったからだと思う。
三田:そうした中でも途中出場のルーカス選手がゴールを決めてくれて、これがダメ押しの3点目となりました。
前田:結局最後は新潟も攻め疲れて、時間的にももう逆転するのは無理だろうと諦めムードになってきたところで、3点目を取れたのはよかったよね。でも、もっと早い時間帯に、リードする前と同じようなペースで3点目を奪いにいけるようにならないとね。相手が新潟だったからたまたま助かったというのもある。
三田:新潟戦では、選手のコンディションもあってのことでしょうが、比較的早めの選手交代がありましたね。
前田:さすがに連戦の疲れも考慮して、広島戦や浦和戦での教訓を生かしたんだろうね。コンディションに不安のある選手を早めに交代させた。結果的にもそれが功を奏したよね。
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