■日本は1試合を残して5大会連続出場を確定
東アジアサッカー連盟(EAFF)が誇る強豪2カ国が、2014 FIFAワールドカップブラジルの出場を決めた。日本と韓国が、アジア最終予選を揃って突破したのだ。
世界への扉を先に開いたのは、最終予選グループBを戦った日本だ。6月4日に行なわれたホームのオーストラリア戦で引き分け、5大会連続5度目の出場をつかんだのである。
ゲームの展開はスリリングだった。0対0で迎えた81分、オーストラリアのトミー・オアーが左サイドから放ったクロスが、日本のGK川島永嗣の頭上を破る絶妙なシュートとなったのである。
静まり返るスタジアムに、オーストラリアの歓喜が弾ける。しかし、ワールドカップ予選では一度も負けたことのない埼玉スタジアム2002で、日本は驚異的な粘りを見せた。後半ロスタイムに突入した直後、ペナルティキックを獲得するのだ。
キッカーの本田圭佑は、左足でゴール中央へ強烈なシュートを放つ。GKマーク・シュウォーツァーの読みを上回る一撃が、豪快にゴールネットを突き刺した。1対1に追いついた日本は勝ち点1を上積みし、1試合を残して2位以内を確定したのだった。
■オーストラリアはグループ2位で予選突破
日本と勝ち点1を分け合ったオーストラリアも、混戦の2位争いから抜け出す。6月11日のヨルダン戦、同18日のイラク戦に連勝し、グループ2位に滑り込んだのだった。
イラク戦は両チーム無得点のまま終盤へもつれるが、途中出場のジョシュア・ケネディのヘディングシュートが決勝点となった。83分に生まれた待望のゴールに、8万人の大観衆が沸き上がった。オーストラリアのFIFAワールドカップ出場は、3大会連続4度目である。