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三田アナと前田さんのここだけの話「いよいよリーグ再開。ポポ監督はリーグ優勝宣言!」/365日FC東京モバイル

2013.07.05

365日FC東京モバイル

<7月2日>
三田:ポポビッチ監督のトークライブ「第2回ポポナイト」が27日に開催されました。私たちも出演させていただきましたが、監督のお話をたっぷりと聞ける貴重な機会となりましたね。

前田:そうだね。去年は第1回ということで、ポポさんのプライベートな話なども多かったけど、今回はより詳しくチームのことを聞けたかなという感じだね。

三田:そうですね。前田さんや私もいろいろと質問をぶつけましたが、ポポさんは思った以上に突っ込んだ話もしてくれました。

前田:出演者はみんなFC東京をよく知っているメンバーだったし、会場の雰囲気も良かったからね。ポポさんも普段は隠したいこととかもあると思うけど、今回はいつになく本音を語ってくれたし、最後にはだんだん盛り上がってきて、タイトル獲得、リーグ優勝ということまで自ら口にしていたよね。

三田:確かに、ポポビッチ監督が成績などの目標を明確に口にすることはあまりないので、ちょっと珍しいですよね。

前田:そうそう。1試合1試合で勝ちにこだわるということはいつも話していたけど、優勝とかは、結果としてそうなったらうれしいというニュアンスだったと思う。それが、今回ははっきりと言っていた。リーグ中断までの試合で、自分たちの持っている力やこれからの可能性について、かなり手ごたえをつかんでいる様子だったね。

三田:特に攻撃面では手ごたえを感じていようで、ミスからの失点を減らすことが今の課題だと強調していましたね。

前田:うん。それで失点が減れば、自然と勝ちが増えていくだろうという感じだったね。ただ、単純なミスを減らすことはもちろん大事なんだけど、ああいうプレーは個人の問題で、それぞれが意識していれば防げると思う。

 逆に、チームとしてあまりミスを気にすると、夏場の試合で体力的に厳しいときに、守備を意識しすぎて攻撃に力を注げなくなるのではないかと、ちょっと心配になってしまうんだけど。

三田:先週のコラムでもお話に出たように、最近の練習では、相手にボールを奪われた後に攻守の切り替えを早くすることを意識させていました。

前田:確かにそれはポゼッションサッカーの基本だよね。バルサだって、巧みなパスワークだけでなく、ボールを奪われた後の切り替えの早さ、攻撃と守備が裏表になっている。なぜそれが大事かというと、そこでボールを奪えば、相手の守備の陣形が整わないうちに攻撃できるというメリットがあるからだと思う。

 相手のゴールにより近いところで奪えばチャンスが広がる。ただ、それを夏場の連戦の中で、90分間のゲームで本当にできるかどうかというところだよね。

三田:私たちは、攻撃や決定力に関してもポポさんに質問しましたが、そこは思った以上に満足している様子でしたね。

前田:点も取れているし、サイドからの攻撃もできていると言っていたよね。僕たちや他の出演者みんなの見解としては、サイド攻撃がちょっと少ないよねという話だったんだけど…(笑)。ポポさんは、シュート数も相手チームを下回った試合は1試合くらいしかないはずだと言っていた。

 でもそのシュートが、打ってはいるけど、枠内に飛ばなかったり、相手の脅威になっていないこともあるというのが正直な感想だよね。だから実際よりもシュートが少ないイメージになってしまうのかもしれない。

三田:確かに、数えてみると本数は多いのですが、精度がいまひとつということは多いですね。

前田:そうそう。そうするとシュートをあまり打っていないイメージになってしまう。シュートって、相手にブロックされても、とんでもない方向に飛んでいっても、一応シュート1本としてカウントされるからね。

三田:もちろんシュートを打たないよりは打った方が得点のチャンスは増えると思いますが、より決定的な場面を増やしたいですよね。

前田:うん。記録の上ではシュート本数は多いんだけど、相手ががっちりと守りを固めている中で、仕方なくシュートを打たされているのも多い。逆に、ゴール前で、今こそ打つべきというところでパスを選択してしまう場面も目立つんだよね。

三田:ポポさんがおっしゃる通り、ミスからの失点を減らすことももちろん期待しますが、得点力アップもやはりわれわれの要望ですよね。

前田:そうだね。まずはいかにより多くのチャンスをつくるかだと思う。そうすれば必然的に確率も上がってくるからね。

三田:また、ポポナイトでは、普段はなかなか聞けないポポさんの個々の選手に対する思いも語ってもらうことができました。特に、渡辺千真選手への信頼は絶大ということがよく分かりましたね。

前田:千真は去年1年間を経て、今シーズンは監督の絶対的な信頼を得ているなという印象だったね。比較してしまうと、李は結局、千真を上回る信頼が得られなかったということだと思う。だから千真から先発を奪うまでは至らなかった。

三田:李選手についてもポポさんは率直に語ってくれましたね。日本代表への思いが強すぎて裏目に出たところもあったようですが、能力は高く評価されていて、退団は非常に残念だったと話していました。

前田:李と千真の関係性の話はすごく分かりやすかったよね。僕もこのコラムでずっとコメントしてきたように、最初は互いに点を取りたいっていうライバル心がかなりあったと思うし、ポジションを争っているから、チームのためというより、自分が点を取ってアピールしたい気持ちが強すぎて、うまく機能しなかった。

 でも、代表メンバーがある程度固まって、結果的には2人とも入れなかったけれど、その後は互いにチームのためにどうしたら生かし合えるのかということで、うまく連係ができてきた。ポポさんもその辺までははっきり言わなかったけれど、それぞれの代表への思いというのはかなり影響していたと思うな。

三田:それから平山選手の話も出ましたが、彼についてもポポさんは期待しているものの、コンディションの面でまだ100%ではないという見方をしているようですね。

前田:あれだけの大きなけがをした後だから、ということを強調していたよね。でも、これから対戦するチームだって、千真のことは当然マークしてくる。そうなったときになかなか点が取れなかったらどうするのか。千真の勢いがずっと続くのかというのもある。そこで平山の起用にも期待したいところだよね。

三田:他にも三田選手など若手選手も練習でアピールしているようなので、後半戦でもいい競争が生まれるといいですね。

前田:そうだね。前半戦は千真が多くのゴールを挙げて、李とのポジション争いが激戦だっただけに、そこばかり注目を集めがちだったけど、ポポさんは三田とか林、丸山なんかにも期待していて、徐々に底上げはできていると言っていたよね。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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