2013.06.10

ヘルタ移籍について語る細貝「移籍という決断は間違っていない」

[ワールドサッカーキング0620号掲載]

チャンピオンズリーグ出場を決めたレヴァークーゼンを離れ、細貝萌は来シーズンからヘルタ・ベルリンでプレーすることを決断した。その背景には、彼自身のため、そして日本代表のために、ボランチとして勝負し、成長したいという熱い思いが秘められている。
細貝萌
インタビュー=安田勇斗 Interview by Isato YASUDA
写真=佐山順丸、ゲッティ イメージズ Photo by Junmaru SAYAMA, Getty Images

移籍という決断は間違っていない

――まずはドイツでの3シーズン目を振り返って、率直な感想を教えてください。

細貝 レヴァークーゼンへ移籍して1年目で、自分としては厳しいシーズンでしたが、すごく充実していました。レヴァークーゼンでプレーして良かったと思っています。

――左サイドバックでの起用が多くて、もどかしさもあったと聞いています。

細貝 確かにサイドバックでやる機会が多く、練習でもボランチでプレーできなかったのは、悔しかったことの一つですね。ただ、レベルの高いクラブで試合に出場する機会があり、その中でチームも結果を残せていたわけですから、それはポジティブな経験だったと捉えています。

――来シーズンから、ヘルタ・ベルリンでプレーすることが決定しました。移籍の決め手の一つとして、アウクスブルク時代に指導を受けたヨス・ルフカイ監督の存在があるということですが、彼はどんな監督なのでしょうか?

細貝 「自分たちのスタイルでやっていこう」というよりも、相手のスタイルに合わせる監督だと思います。アウクスブルク在籍時は、ドルトムント戦では(香川)真司がいるからアンカーでプレーしたり、逆にシャルケ戦では(ジェフェルソン)ファルファンがいるサイドのボランチをやることもありました。相手の特長を消しながら、自分たちを生かすというスタイルの監督だと思いますね。

――ヘルタ・ベルリンは昇格チームですが、首都の人気クラブで、観客動員数もかなり多いですよね。

細貝 アウクスブルクにいた時、リーグ戦の最終節でヘルタと対戦しましたが、その時は7万人以上のサポーターが来ていました。スタジアムも大きいし、サポーターがたくさん入る中でプレーできることには喜びを感じます。もちろん、結果が出なければたたかれる覚悟もありますが、楽しみな気持ちが強いですね。

――ヘルタ・ベルリンの新シーズンの目標は?

細貝 ブンデスリーガでも上位に進出できると思っています。今シーズンはフランクフルトが昇格1年目でヨーロッパリーグ出場権を獲得しましたが、ヘルタもそこまでいける実力があると思います。その中で数多くの出場機会を得て、個人としても成長していきたい。少しでも多くの試合を戦っていくことで、ブラジル・ワールドカップ(W杯)のピッチに立つことができると思っています。移籍という決断は間違っていないと思いますし、これまで浦和やアウクスブルク、レヴァークーゼンでプレーしたことも間違いだとは思っていません。今回も自信をもって選択したので、そこだけはブレずにやっていきたいですね。

一戦一戦がすべて大事だと思う

――続いて、日本代表について。6月15日からコンフェデレーションズカップが控えています。対戦が楽しみなチームはありますか?

細貝 ブラジル、イタリア、メキシコと強豪国が相手ですから、すべて楽しみですよ。少しでも多くの試合に出たいと思います。

――対戦国で注目している選手はいますか?

細貝 僕は昔から(アンドレア)ピルロが好きなので、楽しみですね。プレースタイルも違いますし、「彼のようになりたい」という思いはありませんが、個人的には対戦したいプレーヤーです。

――コンフェデレーションズカップは、1年後のW杯本番に向けたテストという意味合いもあります。日本が本番で強豪国に勝っていくためには、どういった戦いをすることが必要だと思いますか?

細貝 例えばブラジルのような強豪国が相手になると、ボールをキープされる時間が長くなり、自然と日本が守備をする時間が長くなります。そこで、まずしっかり守って、攻撃につなげていくことが必要になってくる。自分が出場したら、その部分で貢献できる自信があります。ですから、強豪国との対戦はすごく楽しみです。

――コンフェデレーションズカップの目標はどのあたりに置いていますか?

細貝 目の前の試合を大切に、チームとして戦うことで、その先につながってくると思います。一戦一戦がすべて大事だと思います。

活躍の場をドイツに移したことで生まれた変化、ブンデスリーガで活躍する日本人選手について、細貝が言及。インタビューの続きは、ワールドサッカーキング0620号でチェック!