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槙野智章が描く日本代表への道「浦和レッズで結果を残すこと、それが第一優先」

2013.05.19

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インタビュー・文=浅野祐介 Interview and text by Yusuke ASANO

18日の鳥栖戦で今季2点目をマークし、チームの6−2の大勝に貢献した槙野智章。試合翌日、浦和レッズへの思い、日本代表への思いを語ってもらった。

浦和レッズというチームで結果を残すこと

――鳥栖戦で着用した新スパイク「ナイトロチャージ」は槙野選手にとってどんな存在になりそうですか?

槙野智章 『走りまくれ。暴れまくれ。」というテーマ、チームの『エンジンプレーヤー』に向けたフットボールシューズというコンセプトどおりですね。miCoach SPEED_CELL(TM)の計測でも出ていますが、僕の1試合平均走行距離は約11.5キロ。今シーズンは11キロ以下の試合がないんです。1試合で11キロ以上走っている僕にとって、本当にテーマに合っていると思いますし、昨日も実戦(鳥栖戦)で履いてみて、足にフィットしているなと感じました。前への推進力だったり、力強さも増しているのかなと思います。結果的にも点を取ることもできましたし、非常にぴったりなスパイクだと思っています。

――鳥栖戦でスパイクに記したメッセージについては?

槙野智章 さかのぼれば、これまでいろいろなテーマに沿って、いろいろなメッセージを入れてきましたが、今回は世間でも話題の林(修)先生のフレーズを入れさせていただきました。話題に乗っかるというのも一つの手だと思いますし、伝わりやすいかなと考えました。『誰決めるの? 槙野でしょ』、『いつ決めるの? 今でしょ』と、その2つのワードを入れさせていただきました。

――ある意味、自分でプレッシャーを懸けて、そこで決めるのはすごいですね。

槙野智章 そうですね。まあいろいろなことをやってきましたけど、実際5月11日が僕の誕生日で、その日試合(鹿島戦)があったので、その時もその時用に誕生日用のスパイクを持って本当はそこで決めて全面的に押し出したかったですけど、今回刺しゅうも間に合って本当に良かったなと思います。

――アピールという意味では、鳥栖戦はアルベルト・ザッケローニ監督が視察に訪れていました。その試合でゴールを決めたことは代表復帰に向けての一つのアピールにもなったかと思いますが、日本代表への思いを教えてください。

槙野智章 サッカー選手として、日の丸、国を代表するのは目指す場所でもありますし、昨年から少し遠ざかっている場所なので、常に目指している場ではあります。しかし、一選手として代表を第一に考えるということよりも、所属チームの自分が置かれている状況、そこでしっかり結果を残さないとつながらないですから、僕の場合は浦和レッズというチームで結果を残すこと、それが第一優先だと思っています。

――鳥栖戦で久々の大量得点、チームの雰囲気はいかがですか?

槙野智章 直近のゲームで大宮(4月20日)と清水(4月27日)に連敗していたところで、攻撃サッカーを掲げるチームとして無得点に抑えられていたので、その点であまりいいゲームができていなかったので、鳥栖戦に関しては6点取れた点はポジティブなことだと思います。

――スパイクの話に戻りますが、この「ナイトロチャージ」は部活生など、どんなタイプの選手に履いてほしいですか?

槙野智章 やっぱり動き回る選手ですね。ボランチの選手なんかも、守備も攻撃もやれる選手だと思いますし、僕も本当は守備だけでいいんですけども、点が取りたいがために前にどんどん行くという点では走行距離も伸びていますし(笑)。ピッチを縦横無尽に走れる、戦える、気持ちを前面に押し出せる選手に履いてほしいです。

――欧州サッカーの話を聞かせてください。チャンピオンズリーグ決勝はドイツ決戦となりました。ドイツでのプレー経験がある槙野選手から見て、優勝予想はいかがですか?

槙野智章 結果論ですけど、以前テレビのインタビューでドイツ勢同士の決勝になると言っていまして、実際にそういうカードになりましたね。僕も1年間ブンデスでやらしてもらいましたが、非常に見応えのあるゲームになるかなと。バイエルンはリーグ戦で無敗記録も作りましたが、それをドルトムントが覆すくらいのゲームが見られるかなと思っています。ちなみに、僕の周りではスペイン同士の決勝が見たかったという選手もけっこういましたね。

――ドイツ勢の躍進について、どう感じていますか?

槙野智章 もともとドイツには、守備よりも攻撃に重きを置いているリーグという印象がありました。イタリアは攻撃よりも守備、スペインはレアル(マドリー)とバルセロナの2強という中で、ドイツ勢が攻撃も守備も安定した戦いを示しているのかなと感じます。バイエルンはスター選手がそろっていますが、ドルトムントに関しては、一人ひとりの選手の戦う姿勢が90分を通じて見られますね。

――『adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2013』という中高年代の世界大会が同じタイミングでウェンブリーで開催されます。日本からは2チームが参加しますが、世界という舞台でどんな経験をしてきてほしいですか?

槙野智章 まず、僕がそういう経験をできなかったので、うらやましいかぎりです。そういう環境に行くことは忘れられないものになるし、「絶対こういう場所に戻ってきたい」という思いが出てくると思うので、ただ行くだけではなく、いろいろなことを吸収してきてほしいと思います。

――世界での経験という点では、香川真司選手がマンチェスター・ユナイテッドでプリミアリーグ優勝を経験しました。アレックス・ファーガソン監督が勇退し、デイヴィッド・モイーズ新監督を迎えての来シーズンとなりますが、親友として、同じ日本人選手として、今後どのような活躍を期待しますか?

槙野智章 向こうが年下ですが、プレーヤーとして尊敬する部分は本当に多いですし、僕があいつにどうこう言える立場ではないですが、監督が代わってサッカーがガラリと変わると思うので、監督の目指すサッカーに順応しなければならないかなと思います。でも、僕は何も心配していません。経験も豊富ですしね。アドバイスすることは「しっかり言語を覚えろ」ということですかね。語学の部分はやっぱり大事になってきますし、そこができるようになれば、もっともっとコミュニケーションを取れるし、もっともっと自分の色を出せるようになると思いますし、本当に頑張ってほしいです。あとは、ファッションの部分がちょっとずつ、ドイツの時よりもオシャレになってきているので、次はどんなアイテムを身につけるか楽しみにしています(笑)。

――なるほど(笑)。では最後に、今後の抱負を教えてください。この新スパイクとともにどんなプレーを見せたいですか?

槙野智章 ピッチを縦横無尽に走る、戦う、というところは自分もそれをモットーにピッチに立っていますし、このスパイクを履いてくれる選手には前への推進力を試してほしいですね。まだ1試合ですが、その1試合でとてもいい感触をつかんだので、僕自身もこのスパイクとともにもっともっと成長していきたいと思います。

――最後の最後に追加販売が決まった『マッキーのマッキー(2本セット)』の告知もお願いします。

槙野智章 本当にありがとうございます(笑)。一からプロデュースさせていただいて、自分の名前と自分の好きな言葉を入れて、1000本限定で発売しまして、何と1時間で完売。裏方さんが慌てて追加販売することになりました。6月以降にまたそのお知らせができると思いますので、ぜひともよろしくお願いします。

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