「それゆけ! サッカー部」では、全国各地でサッカーに励む部活生をご紹介! 第2回は、群馬県にある東洋大学女子サッカー部の戸田有悟監督を取材しました。
スポーツ等で得た知識や経験を通し、円滑に社会と結びつく人財になること/東洋大学女子サッカー部監督 戸田有悟
東洋大学女子サッカー部は、2013年4月から始動するチームです。既に推薦枠で10名の選手の加入が決定しました。初年度は17名から18名と少ない人数ですが、名門高校からも加入してくれる選手がおり、数年後のチーム力アップを目指しています。
私たちのチームスローガンは「明るく、シビアで粋なチーム!!!」です。「粋」という言葉ですが、これには「仲間と息を合わせ生き生きしている」という意味があります。また、規律を守り礼儀を心得ているか、素早く察してすぐ行動できるか、相手を思いやる気持ちがあるかなどがスローガンには含まれています。

JFLでの経験や社会人として働いた経験なども選手に伝えていきたいと話した戸田監督
充実した施設でサッカーに打ち込む環境を整備
施設は女子サッカー界の中では、とても充実していると思います。
2013年春の竣工予定ですが、大学のキャンパス内に女子寮を建設しています。2階建てで1階はミーティングルームやマッサージルーム、交代浴ができる浴槽、そして専属の管理栄養士が選手に栄養のある食事を毎日、提供してくれる予定です。
また、グラウンドは男子サッカー部が使っていた人工芝のサッカー専用コートを使用するので、サッカーに打ち込む環境は整っていますね。

ユニフォームのデザインも決定済み。 東洋カラーでもある紺を基調にピンクも取り入れ、可愛いデザインに
どのようなサッカーをしたいかという点に関しては、ボールを失ってもすぐに取り返し、仲間のために最後まで戦える選手、そして観ている人に感動を与えられるチームにしたいと考えています。 また、私自身JFLで5年間プレーした後、社会人として6年間の営業職を経験しました。 そこで、社会の厳しさや自分自身の未熟さを痛感しました。 大学生のうちにサッカーを通して、そのような貴重な経験も伝えていきたいなと考えています。
初年度は関東2部リーグと群馬県リーグで戦うことになりますが、目標はインカレや関東1部リーグに昇格することです。 ただ、それらは“目標”であり、“目的”ではありません。
目的は社会に必要とされる人財になってもらうことです。 サッカー部に入部する学生は食環境科学部で現代の健康と栄養について学んでもらいます。サッカーのプレーだけでなく、コンディショニングやスポーツ栄養学などの幅広い知識を学び、時代のニーズに応えるエキスパートを目指してもらいます。