2012.06.20

【慶應スポーツ】 昨季王者に挑むも悔しい大敗 第10節/専大戦

関東大学サッカー1部リーグ第10節    (味の素フィールド西が丘)
慶應義塾大学 1-6 専修大学
{得点}:〔慶〕=武藤(53分) 〔専〕=下田×2(40分、60分)、牧内(41分)、長澤(66分)、大西(75分)、北爪(76分)
※公式記録はこちらから
 
 立っているだけでも汗が出てくるような暑さの中、関東大学サッカー1部リーグ第10節が行われ、慶大は昨季のリーグ戦、インカレで優勝した専大と対戦した。また、今節は慶大の集中応援日として、大きな声援が味の素フィールド西が丘に飛び交った。しかし試合は今季最多の6失点を喫するなど、専大との実力差を見せつけられる結果となった。

この日、今季初出場となった甲斐はキャプテンマークを巻いた
 
 この日の慶大は、今までの4-5-1から3-4-3のシステムを採用する。センターバックには今季初出場の甲斐公博(4年=横浜Fマリノスユース)が置かれ、これまでチームを引っ張ってきた藤田息吹主将(4年=藤枝東高)や松岡淳副将(4年=慶應義塾湘南藤沢高)を怪我のため欠く布陣となった。
 
 試合は序盤から専大が支配する。慶大はセカンドボールを拾うことができず、専大に2次、3次と分厚い攻めを許してしまった。なかなか攻撃の糸口が見当たらない慶大だったが2列目の磨見朋樹(2年=横浜FCユース)、森田達見(4年=川崎フロンターレU-18)が引いてボールを受けるようになると、徐々に流れは慶大へと移っていく。すると20分保田隆介(2年=横浜Fマリノスユース)のパスから森田が抜け出しシュートを放つが、相手キーパーのファインセーブにより得点を奪えない。しかしその後、30℃近い暑さのため慶大の選手の足が止まり始めると流れは再び専大へ。すると、40分、左サイドの裏へ抜け出した下田に冷静に決められ先制点を許す。さらに、直後の41分には、相手選手が右サイドでボールを受け、グラウンダーのクロスを上げる。これを牧内に押し込まれ2点のビハインド。わずか2分間で2点を奪われる苦しい展開に。その後も専大にペースを握られたまま前半を折り返す。
 
 後半開始直後は慶大攻撃陣が息を吹き返す。50分、武藤嘉紀(2年=FC東京U-18)とのコンビネーションで右サイドを崩した岩田修平(3年=名古屋グランパスU-18)からのクロスを、森田がシュートを放つもキーパーに防がれてしまう。さらに慶大は52分、武藤がペナルティエリア内で山浦公裕(4年=FC東京U-18)とのワンツーから突破を試みると、たまらず相手ディフェンダーが武藤を倒し、PKを獲得。自ら得たPKを武藤が落ち着いて決め、慶大は1点を返す。その後も多くのチャンスを作り出し、同点に追いつくのも時間の問題と思われたが、次の得点を奪ったのは専大だった。60分、中央でのパス交換からフリーとなった下田に豪快なミドルシュートを決められ再び2点差に。後半に入ってから、試合の流れは完全に慶大に移っていただけに、この1点は慶大イレブンに大きなダメージを与えた。この失点で、完全に集中力を欠いてしまった慶大は、防戦一方となってしまう。66分、75分、76分、いずれも3バックのウィークポイントであるサイド攻撃からゴールを奪われる。終わってみれば今季最多の6失点。王者専大の圧倒的な力に為す術なく敗れた。

中盤の位置でフル出場した増田
 
 「実力通りの点差だった」(須田監督)というように、昨季のチャンピオン専大の実力は本物であった。しかし、先制点を許すまでは専大相手にも引けを取らない試合をみせていた。選手たちは、1プレーで試合の流れが大きく変わるということを痛感したに違いない。次節の筑波大も専大と同様強敵だが、同じ過ちを繰り返さないためにも、この結果をしっかりと受け止めて、1週間準備をすることがカギとなるだろう。
 
  
                              
【試合後コメント】
須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「実力通りの点差だったと思います。」
3バックにした理由は
「選手がいないということで、3バックのほうが彼らの持ち味が出せるのかなという形で挑戦してみました。」
―前半を見た限りここまで点差の開く試合ではなかったと思うが
「決められるところで決めていれば、もうちょっと接戦になっていたかもしれない。うちは6人7人が足をつっているわけだし、そういったところで相手との見えない差というのは歴然だった。」
相手にはサイドを中心に攻め込まれていましたが
3バックだったので、そこはと思ってはいたが、とられ方が悪すぎる。逆にうちらがしっかりと繋いでいればサイドをついてもう少し攻撃できたと思うんですけど、あまりにもイージーなミスが多すぎてそこから簡単に攻められた。うちのポゼッションの質が悪すぎる。
―前期は残り1試合だがこれまでの結果をどう思うか
「ある意味これだけ内容が悪いなりには3勝したというのは、数字的には悪くないと思います。だから結果的に見れば悪くはないかなと。今の実力だと。ただ内容をもう少し安定させたいです。内容が安定しなければリーグ戦ではいい成績は収められないということは分かっているとは思います。」
―次節に向けて
「決めるのは選手たちなので、どれだけ本気になって試合を意識してトレーニングするか。それは監督が決めることではないと思います。選手たちがこの結果をどう受け止めて、来週の試合に向けて明日からどう行動していくかが重要だと思います。」
 
甲斐公博(4年=横浜Fマリノスユース)
―今日の試合を振り返って
「反省に尽きる試合かなと思います。」
今シーズン初出場となりましたが
「藤田や松岡がいないという中で、自分が引っ張ってなんとかやらなくてはいけなかったんですけど、個人的な力不足です。」
―キャプテンを任されていたが
「自分がやることというのは、後ろから声をかけて、いかに前の選手を動かすかということだったんで、そんなに意識したことはないです。」
―次節の筑波戦に向けて
「このままでは絶対に出ることはできないと思うし、自分も目の色を変えて明日から次節に向けてトレーニングしていきたいと思います。」
 
森田達見(4年=川崎フロンターレU-18)
―今日の試合を振り返って
「大敗してしまって、あれだけ応援してくれた仲間や仕事をしてくれた仲間に申し訳ないと思います。」
 ―今日は久しぶりのスタメン出場だったが、自身の出来は
「ある程度シュートの形だったりという部分は作れたんですけど、自分がきめていればこういう試合にならなかったと思いますし、決定力という部分が課題というか。みんなにも申し訳ないと思っています。」
―勝つために必要だと思うことは
「流れが悪いときにズルズルいくのではなく、監督からの指示とかではなく、自分たちでどう改善していくか。あとは、当たり前のことなんですけど、目の前の相手に1対1で負けないとか、そういうサッカーの基本的なことができるようにならないといけないかなと思っています。」
―次の試合にむけて意気込みを
「負けられない戦いが続くんですけど、今日の反省を生かしてチーム一丸となって戦っていければと思います。」
 
山浦公裕(4年=FC東京U-18)
―今日の試合を振り返って
「本当に情けない試合をしてしまいました。集中応援日でいろいろな人が応援に来てくれていたんですけど、ああいう試合をしてしまったので、自分たちの実力に向き合っていかなければならないと思います。」
―自身の出来は
「ああいう結果なので全然良くなかったと思います。攻撃でスリーバックがいる中で、自分がワイドにいかなければいけなかったんですけど、そういうプレーもなかなか出来ませんでした。不甲斐なかったと思います。」
―メンバーが大きく違う中で、コミュニケーションはうまく取れていたか
「4年生が少ないというのもあり、そこはチームとしても問題でした。システムも変わってやり方も違いました。そのような中で、やっぱりまだまだ全員での声掛けが足りなかったし、それに練習の時から声掛けが少なかったので、全員が自覚してもっと声を掛けていかないといけないと思います。そこで攻撃で小さいズレがあったので修正したいと思っています。」
 ―前期は残り1試合になったが意気込みを
「本当に次が大事だと思います。次負けて早慶戦を迎えるのと勝って早慶戦を迎えるのとでは全然気持ちも違うので、この1週間全員で気持ちを入れてやっていきたいと思います。」
 
 
FW武藤嘉紀(2年=FC東京U-18)
 ―今季初得点を挙げましたが、感想は
「そうですね、2失点してしまって、どうにか自分の点で追いつこうと思っていたんですけど、何度も点を取れそうなシーンがあって、先制点を狙えればよかったんですけど、それができなくて。こういう結果になってしまったので、ふがいなかったと思います。」
―6失点という結果に関してはどう感じていますか
「本当に腹立たしく思いますし、チームとしてやりたいことが全くできていなかったと思うので、次の試合では直していきたいです。」
―やりたいサッカーができなかった原因は
「今日初めて先発で出た選手などがちょっと慌ててしまったり、前半から自分たちのポゼッションをやらずに前に蹴ってしまったりすると、リズムが作れないですし、攻撃にかける枚数も少なかったし、負けて当然だったと思います。」
 ―次の筑波戦に向けて
「今回の大量失点で、チームの足りないところは見つかったので、練習から、一から自分たちの気持ちを引き締めてやっていきたいと思います。」