関東大学サッカー1部リーグ第19節 (江東区夢の島競技場)
早稲田大学 1-1 筑波大学
得点:[早]=小井土(52分) [筑]=曽我
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関東大学リーグ戦(リーグ戦)も残り4試合。4試合で勝ち点12を獲得することを目指しているワセダは2位の筑波大との一戦を迎えた。リーグ優勝を目指すワセダにとって是が非でも勝ちたい正念場の一戦であったが、後半に一点ずつを奪い合い結果は引き分け。リーグ優勝は絶望的となり、全日本大学選手権(インカレ)への出場にも黄色信号が灯った。
前半立ち上がりこそリーグ随一の攻撃力を誇る筑波大に押し込まれるも、粘り強い守備で対応。FW小井土翔(教4=ジェフ千葉U-18)のポストプレーからMF奥井諒(スポ4=大阪・履正社)やMF島田譲(スポ3=鹿島アントラーズユース)がシュートを放ち、徐々にペースを掴む。これまで得点につながっていなかったセットプレーでも一工夫を加え、MF白井豪(スポ3=東京・三鷹)のシュートなどで相手ゴールを脅かす。ゴールこそ奪えなかったが筑波大のシュート1本に対し、ワセダは6本と優勢を保ち前半を終える。
試合が動いたのは52分。DF三竿雄斗(スポ2=東京ヴェルディユース)のスルーパスに抜け出した島田が角度のないところから意表を突くシュート。相手ゴールキーパーがファンブルしたところに「こぼれ球を狙うというのは徹底していた」という小井土がゴールネット上に豪快なシュートを突き刺し、先制に成功した。その後も攻勢に出るワセダだったが、次第に筑波大が本来のパス回しを見せ、ワセダゴールへと迫る。1対1のピンチもGK赤堀勇太(スポ4=ジュビロ磐田ユース)が飛び出し難をしのぐも、76分ついに得点を許す。自陣左サイドで相手の突破を止めきれず中央に折り返され、オフェンスに人数を割いた筑波大にフリーでシュートを打たせてしまった。

バー直撃のシュートを打つ奥井。この試合でも存在感を見せるも得点にはつながらず
これまでの必勝策である先行逃げ切りの形が崩れてしまうも、なんとしてでも勝ち点3の欲しい選手たちは諦めずに筑波大ゴールへと襲いかかる。左サイドから中央に切れ込み放った奥井のシュートはバーに嫌われ、途中出場したFW松井亮大(スポ4=福岡・東海大付属第五)のシュートもバーの上。残り時間が数分となり、最後のチャンスでMF柿沼貴宏副将(教4=大宮アルディージャユース)の蹴ったボールはゴール頭上へと外れてしまった。
結果は1-1の引き分け。残り4試合で勝ち点12を取るため、この試合での勝ち点3は絶対のはずだった。しかし手にしたのは勝ち点1。試合終了のホイッスルとともに、グラウンドへと倒れこむ選手たちの姿が、この試合の重要さを物語っていた。残り3試合での優勝は絶望的となったワセダ。しかし「優勝を目指して戦う。その結果としてインカレ出場がついてくる」との古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)の言葉通り、大混戦のリーグ戦のなかで4位以内が出場権を得られるインカレ出場のためにも、今後も一戦必勝が求められる。苦しい戦いが続いているが、内容は悪くない。ここから先楽な試合は一つもないだろうが、残り3節、どのような戦いを見せ、最後にはどの順位に位置しているのだろうか。(記事 田端亮介、カメラ 千葉太一)
◆試合後コメント
古賀聡監督(平4教卒=東京・早実)
――勝ち点1を得るに留まってしまいました。試合を振り返って
悔しいの一言ですね。スタンドの部員も含めた全部員の戦いぶりを見たら、やっぱり勝ち点3を取りたかったです。
――筑波大が相手でしたが対策などは
ここ数試合は相手がどうこうという話はしていないので、自分たちの強みである攻守の切り替えを基本にして、確実に相手にプレッシャーをかけて、奪った後に素早く攻めていくっていう基本的なことをしっかりと出していくということを意識させていました。その部分は出せていたと思います。
――最後に選手たちがピッチに倒れる姿が印象的でした。チームにとって大きな一戦だったのでは
リーグ戦で優勝するために、きょうを含めた4試合で全部勝って勝ち点12を取るということをチーム全体の目標として定めてやってきました。そのファーストステップであるきょうの試合での勝ち点3を取ることができなかったので…。非常に悔しい思いをしたと思います。
――残り3試合となり優勝が絶望的となりましたが、今後の目標は
ワセダの一員である以上、1パーセントでも可能性がある限り優勝を目指して戦うというのが責任なので、支えてくださったり応援してくださっている方たちのためにも、優勝を目指して戦おうというのは最後に選手たちに伝えました。
――現在の順位だとインカレに出場することもできませんが
もともと優勝争いに加わらなければインカレに出ることができないという状況なので、優勝を目指して戦って、そのうえで結果としてインカレ出場がついてくると思うので、あくまでも目標は頂点に立つということを目標に掲げてやっていくつもりです。
MF柿沼貴宏副将(教4=大宮アルディージャユース)
――厳しい結果です
まだ(リーグ戦は)終わっていないので、もう他力本願な部分もあるかもしれないですけど残り3勝っていうのは絶対なので気持ちを落とすことなくやっていきたいと思います。
――失点シーンを振り返って
あんまり覚えてないんですけど、一発でやられたっていう印象があるので。それは明治戦も専修戦もそうなんですけど、それだけ相手にワンチャンスを与えてしまっただけで失点に繋がってしまったのでそこを突き詰めるしかないと思うので、修正していきたいです。
――リーグ戦残り3試合に向けて
最低でもあと3試合で4年生は終わってしまうのでインカレに繋げるために、関東リーグ優勝に繋げるためにしっかり1試合1試合戦っていきたいと思います。
GK赤堀勇太(スポ4=ジュビロ磐田ユース)
――試合を終えての感想は
みんな頑張ってくれて、最後倒れるぐらいまで懸命にやってくれたので良かったと思います。自分たちがやろうとしていることは出てきているので、継続して出来るようにやっていきたいと思います。
――失点の場面を振り返って
一瞬スキが出来たというか、2列目から飛び出してくる選手に対してのマークが、ボランチとセンターバックの間で曖昧になってしまって失点してしまったという部分があります。DFも、ボランチもサイドにボールがあって見えていなかったところだと思うので、そこで自分が声を出してマーキングなりさせていれば防げたかなと思うんですけど、仕方ないと思います。
MF奥井諒(スポ4=大阪・履正社)
――きょうの試合を振り返って
先制点を取ったところまでは良かったのですが、その後ひいてしまいました。あれだけ回されたら仕方ないですが、ちょっと受け身になってしまいました。でも、2点目を決めるチャンスは僕自身もありましたし、もっと楽な試合が出来たと思います。
――失点シーンについて
僕が相手のFWにつき過ぎてしまって、サイドバックに意識がいっていませんでした。もっと周りを見て判断するべきでした。
――ご自身のシュートがバーに当たる惜しいシーンもありました
自分で試合を決めてやるってくらいの意識で臨みました。でも、決め切れる選手にならなきゃいけないです。
――次の順大戦に向けて
本当に勝つしかないです。順天大はチームとして良い戦いをしてくるので、僕たちも組織として負けないように、そうしたら個人では僕らの方が上回ってると思うので、チームとしてやることをぶらさずに戦えば、勝てると思います。1週間あるので、しっかり良い準備をして挑みたいです。
FW小井土翔(教4=ジェフ千葉U-18)
――きょうの試合を振り返って
優勝するためには負けられない試合だったので本当に勝ちたかったんですけど、追いつかれて引き分けって結果になってしまって、ほとんど優勝の可能性はないんですけど、まあ優勝に向かって頑張っていこうと思います。
――得点を振り返って
誰かが打ったらこぼれ球を狙うっていうのは徹底してやってきたことで、それがきょうはたまたま譲が打ったボールが自分のところに転がってきて、あとは決めるだけだったので周りの選手のおかげだと思っています。
――ゴールパフォーマンスも見られましたが
スタンドの選手に「小井土なんかやってよ」っていう風に言われていたので、ちょっと楽しませようかなって思ってやってみました(笑)。
FW富山貴光(スポ3=栃木・矢板中央)
――悔しい1-1という試合でしたが振り返って
いい形で先制してリズムよくやっていたのですが、一瞬のスキをつかれて同点に追い付かれてしまったので、凄いもったいないというか悔しい思いでいっぱいですね。
――得点シーンを振り返って
いい形で譲(島田)が早い段階でシュート性のボールを蹴ってそのこぼれ球をしっかり小井土くんが決めてくれて、凄いいい形から時間帯も良かったので、チームの流れも良い方向に向いたのですがそのあとにもう1回つらい時間帯にしっかり守備をやらせてそれでもう1点取れれば良かったですね。そういうところをしっかりやっていかなきゃ勝てないのかなと分かりました。
――そのあとの失点シーンまでほとんどミスもなく出来ていましたが隙をつかれワンチャンスでやられてしまいました
前節の明治戦も隙というところでやられてしまったので、そういうところを隙を作らないでしっかりみんなで声で促しあって厳しい環境を作らないとああいう風になってしまうんだなと感じました。
――この引き分けで上位とも少し差をつけられ残り3節いよいよ勝たなくてはならない状況となりましたが次節の順大戦に向けて
1戦1戦しっかり勝っていかないと優勝というのは出来ないと思うので、まず次の順大戦に勝てるようにそして波に乗れるように今週1週間しっかりやっていきたいです。
DF畑尾大翔(スポ3=FC東京U-18)
――試合を振り返って
前節に続いて悔しい結果になってしまいました。きょうの敗戦によってリーグ戦の優勝は難しくなってしまいましたが、それでもインカレ出場という目標は残っていますし、インカレでの日本一という目標もあるので、切り替えてやっていくしかないですね。
――終始ワセダのペースで、勝つべき試合だったと思います
やっていて手応えはありましたし、きょうは勝てるという気持ちもありました。でも何度も追加点を取れるチャンスがあった中で、それを決め切ることが出来ませんでした。そういうところをモノにしていかないと上には行けないと思います。
――逆に、筑波大は少ない決定機をしっかりとモノにしました
きょうの筑波大戦にしても前節の明大戦にしても、自分達の一瞬のスキを突かれて失点してしまっています。でもやはり、そういうチャンスをしっかりとモノに出来るチームだからこそ、彼らは上位にいるんだと思います。そこがワセダには足りないところです。残り数試合ですが、そこを突き詰めてやっていかなければいけないですね。
