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「NIKE MOST WANTED」で世界へ挑む若きサムライ①……渡邊凌磨(早稲田大)

2015.04.30

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「NIKE MOST WANTED」の“日本代表”に選ばれた渡邊凌磨(早稲田大) [写真]=NIKE

 18歳とは思えないほど落ち着いた、堂々とした態度。そして明確に、淀みなく自分の考えを口にする。「NIKE MOST WANTED」の“日本代表”、渡邊凌磨と会話して感じられたのは、ストレートで力強い個性だ。

 「NIKE MOST WANTED」はプロクラブに所属していない若者をサポートする目的で、世界規模で実施されているスカウトプロジェクト。昨年12月のキックオフセレクションに始まり、今年1月の関東セレクション、2月の関西セレクションを通じて選ばれたプレーヤーが、2月21日の「ジャパンファイナル」で競い合った。そこで勝者となったのが、MF渡邊凌磨(早稲田大)、MF渡邉柊斗(東海学園大)の2人だ。彼らは4月30日に日本を発ち、5月1日からイングランドのセント・ジョージズ・パーク(イングランド代表のトレーニングセンター)で開催される「グローバルファイナル」に挑む。

 「グローバルファイナル」に参加する“日本代表”の一人、渡邊凌磨は、この世代随一の有望株として知られる。高校サッカー界の強豪、前橋育英高校で10番を背負い、この春から早稲田大に進学。2013年にはユース世代の代表として、U-17の世界大会でプレーした経験を持つ。武器は繊細かつ安定したボールスキルと、力強く正確なキック。昨年度の選手権決勝で見せた豪快なゴールを覚えているサッカーファンも多いだろう。世界中から精鋭が集う「グローバルファイナル」でも相当なインパクトを残してくれるのではないか。関係者の期待は高い。

 「(ジャパンファイナルに勝利してから)この2カ月、苦手だったプレスのスピードや守備力を磨いてきたつもりです。グローバルファイナルではドリブルやシュートといった自分の特長を出して、相手に見せつけられればと思います。一つのチャレンジというか、自分が何をできるのか試しに行く場所だと思っているし、ここを通過点にしたいと思っています」(渡邊凌磨)。

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 「グローバルファイナル」を「通過点」と言い切るのは、その先に「プロ」という明確な目標があるからだ。「絶対にプロになります」と語るその口調からは、彼の意志の強さ、メンタルの強さが伝わってくる。そこまで「プロ」にこだわる理由を聞くと、意外にも「約束」という言葉が返ってきた。

――プロを目指すようになったのはどうして?
「本気でプロになろうと思ったのは中学2年の終わりからなんです。中野心(しん)さんというコーチに出会って、サッカーのことも、私生活のことも教わってきて、本当にプロになりたいと思いました。その時にコーチと約束して「絶対にプロになります」と伝えたので、約束を果たさなければいけない。その上で世界で活躍して、もっといろいろな人に恩返ししていきたいと思っています」

――プレーヤーとしての理想像は? どんなプレーヤーを目指している?
「例えば(渡邉)柊斗だったらドリブルがすごいけど、自分はそういうずば抜けた武器は持っていないと思う。だったら、柊斗のドリブルに負けないようにトレーニングして、他の人の武器が自分のアベレージになれば、それはすごいことだと思うんです。だから、誰よりもアベレージの高い選手になりたい。自分のアベレージを、プレーの平均的な部分をもっともっと上げていければ、どんなところでも必要とされる選手になれるんじゃないかと」

――そう考え始めたのはいつから?
「(前橋育英)高校に入ってからですね。それまで自分の武器だったものが全然通用しない、という場面が何度もあって、すべての部分で成長しなければいけないと考えるようになりました。すべてのアベレージが高い選手になりたい、もっといい選手になりたい、と思うようになったんです」

――そこまでサッカーに夢中になれる理由は何だろう?
「うーん……サッカーが本当に好きだし、プレーしている時は本当に楽しいし。あとは、ここまでサッカーをやらせてくれた親にも、サッカーで恩返ししたいという気持ちが強い。それも高校の3年間で教わったことです。山田(耕介)監督から『感謝の気持ちを持たないと、選手として向上しない』ということを常に言われました。そういう気持ちを忘れずにやっていきたいです」

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 「すべてにおいて成長したい」という強烈な向上心。世界から同世代が競い合う「グローバルファイナル」でも、彼が気後れすることはないだろう。「グローバルファイナル」で最高の結果を手に入れ、なおかつそれを「通過点」として更に先へ行く――。彼自身には、そんなストーリーが見えているのかもしれない。

 「グローバルファイナル」は5月1日からスタートする。18歳の“日本代表”がどこまで進めるか、期待を込めて見守りたい。

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