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『サカつくシュート!』に挑戦! スマホで遊べる『サカつく』にのめり込む30代サラリーマン(八丁堀キング)の体験記 第1話

2014.12.11

 本連載はかつて10代の頃(1990年代)に『サカつく』に熱中した30代サラリーマンが、スマホの『サカつくシュート!』をプレイするお話。仕事場(八丁堀)に通いながらコツコツとプレイを重ね、徐々にゲーム熱が再燃していく……。

「『サカつく』って、知っているか?」

 思えば、あの一言がすべての始まりだった。携帯ゲーム全盛となった現在の子どもたちにはちょっと想像するのが難しいと思うのだが、1979年生まれの僕らが子どもの頃は友達の家に複数人で集まってTVゲームを楽しむという「文化」があった。大人数でワイワイと集まって、一つのゲームに熱中するわけだ。

 高校生くらいになると、そうした「文化」も下火になるのだけれど、その日は中学以来の付き合いである彼の家にお邪魔することになった。お目当ては、ウワサの『サカつく』である。

 ゲームの概要は雑誌で知っていた。ジャンルは従来のサッカーゲームのようなアクションではなく、シミュレーション。一つのサッカークラブのオーナーとなって、運営し、編成し、戦術を練る。当時は確かJリーグができて3年目か4年目だったはずで、サッカーファンを自認する僕らは「うるさ型」だった。「なんで薩川を外したんだよ!」「みたいな“監督目線”の会話を交わしていたわけだが、そんな妄想を実際にゲームとして体感できる。それだけで心躍るものがあった。

 あいにくと当時の僕はセガサターンを持っていなかったので、「やりたい!」と思っていてもできなかったのだが、その友人の家で遂に初体験。その衝撃と言ったら……。貯め込んでいたお年玉を吐き出して、ゲーム機とソフトを買ったのはその1週間後とか、それくらいのスピード感だったと記憶している。当時は大学受験を控えて勉学のプレッシャーがキツかった時期のはずだが、まあ関係なかった。

 以来、僕の人生には『サカつく』が付いてきている感覚がある。ドリームキャストも『サカつく』目当てで買ったし、PSPを買ったのも『サカつく』と一緒だった。ただ仕事が忙しくなってきた昨今のバージョンは買っていないし、やる機会もなかった。別にサカつくが嫌いになったということではなく、単純に「ゲームをやる」機会自体がなくなっていたのだ。

 転機は件の友人から送られてきたFacebookのメッセージだった。大学に行ってからほとんど連絡を取らなくなり、互いにかけ離れた業界に就職したこともあって疎遠な関係だったのだが、半年前にたまたまFacebookを通じて「友達」になっていた。その彼が、夜の10時になろうかというタイミングで、突然こんなことを言ってきたのだ。

「『サカつくシュート!』って、やっているか?」

「何だそりゃ」と思い、Google先生に尋ねてみたら、スマホのゲームのようだ。『サカつく』のスマホ版なんて出ていたんだなと思っていると、再び彼からメッセージ。「お前もやれよ。フレンドになろうぜ」なんてことを言ってきた。

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ゲームの起動画面。この昂揚感こそ『サカつく』

 僕のiPhone5にダウンロードされたことのあるゲームと言うと、懐かしさに釣られた某大作RPGだけなのだが、そのRPGも操作性の悪さから早々に脱落してしまっていた。まあでも、サカつくならアクション的な操作性は気にならないだろう。スマホでちょっとやってみる分には悪くなさそうだ。基本無料という文言にも釣られて、iTunesからゲームをダウンロードしてみた。

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まずはエンブレムとチームカラーを決めよう

 スタートして最初に始まるのは、シリーズ恒例のクラブエディット。エンブレムを決めて、チームカラーを決めて、そして肝心のクラブ名を選択。クラブ名は慣れ親しんだ「ブラオヴィーゼ」でもよかったのだけれど、今回は僕の勤め先にちなんだ名前をと、「八丁堀キング」と入れさせてもらった。

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いよいよゲーム開始。これまた恒例の美人秘書も健在だ

 最初はゲームに慣れてもらうという意味でのチュートリアルのような試合からだった。世界中のスーパースターが集まったという設定らしく、まさにワールドクラスの豪華布陣。こんなメンバーがそろう日は来るのだろうか……?

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実際の試合画面。3Dのキャラクターが画面狭しと動く!動く!動く!

 試合は基本的に全自動。これは『サカつく』の伝統で揺らいでないようだ。プレイヤーの役割はあくまでチームの指揮官であって、選手ではない。ただ、ゲームに介入する手段も用意されているようだ。中央突破やカウンターといった戦術的指示が出せるようだ。とはいえ、今回使うのは世界のスーパースター軍団なので、どんな指示を出しても勝ててしまえそうである。

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もう一つのポイントは、この「SHOOT!」ボタン。

 そしてちょっと気になるのが、この「SHOOT!」ボタンの存在だ。何と今回はフィニッシュのタイミングを自分で指示するらしい。ボールを動かして相手のディフェンスを崩したところで、シュートを指示すると、見事に揺れるゴールネット。おお、これはちょっと気持ちいいぞ……。

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試合を終えると、秘書からこんな報告が……

 無事に圧勝でこの試合を終えると、秘書が3人の選手がリストアップされたなんて報告が……。それぞれアルゼンチン、フランス、オランダのスーパースター。シリーズではいずれもトップクラスの実力者として位置付けられてきた選手たちだ。いきなりそんな選手を加えられるとは……。誰を入れるかたっぷり悩んだが、複数ポジションをこなせる(と思われる)、トータルフットボールの体現者・グラーフを選択。過去作での自分のチームでも主軸を張っていた選手だけに、いきなりちょっと嬉しい。

 そして、いよいよ本格的なゲームスタート。さっそく秘書からゲームの進め方の解説があった。なるほど、まずは「ミッション」をこなし、「ワールドツアー」ってのを戦っていけばいいんだなと納得する。

 まあ、とりあえず今夜はこのくらいでいいだろう。いつ始めても、いつ終わってもいいのがスマホでやるゲームのメリットだ。そして翌日、再びサカつくを起動してみると……。

 ええ!? 河本鬼茂!?!?!?

 何とスタートアップボーナスだそうで、『サカつく』シリーズにおける日本人最高峰ストライカーである河本をゲットできてしまった。ううむ、グラーフと河本。二代目『サカつく』辺りだと喧嘩になりそうな最強コンビをいきなり手に入れてしまった八丁堀キングは、果たしてどうなるのか。次回からはいよいよ、ゲーム本編へ切り込んでいきたい。

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最強の男、河本鬼茂。八丁堀キングのエースがいきなり定まった瞬間である

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