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【PR】アレッサンドロ・ネスタ「風格(フオリクラッセ)を探して」

2014.10.31

 フィリッポ・インザーギ率いるミランにとって、最大の問題は守備陣、とりわけセンターバックの脆弱さだろう。開幕からの7試合で完封したのはわずか1試合。センターバックの個人的なミスからの失点が多く、その出来には不満が残る。これまでセンターバックとしては、クリスティアン・サパタ、アディル・ラミ、アレックス、ダニエレ・ボネーラの4人が起用されているが、どの選手もフィリッポ・インザーギの信頼を得られず、今も試行錯誤が続いている状況だ。

 この中で頼りたいのは在籍3年目のサパタだが、能力は高くてもリーダーシップを発揮するのは苦手な様子。経験豊富なアレックスもイタリアサッカーへの順応に手間取っている。ボネーラはミラン在籍9年でシーズンを通してレギュラーを務めたことのない選手。彼なりに頑張ってはいるが、大きな期待はできない。4人の中で最も思い切りのよいプレーができているのがラミだが、夜遊びで練習に遅刻し、“練習の虫”であるインザーギを激怒させた。

 ミランには伝統的にセンターバックの人材に恵まれてきた。かつて新しいサイクルを築こうとした時には、フランコ・バレージが、パオロ・マルディーニが、そしてアレッサンドロ・ネスタが現れ、彼らを中心に堅守を築いた。

 そもそもセンターバックは評価を得るのが難しいポジションだ。サッカーが「得点を奪い合うゲーム」である以上、どうしてもFWよりも目立たない。むしろ目立つのは失点シーンで、実際は良いプレーをしていても、一つのミスでネガティブな印象を持たれることも多い。

 センターバックは「顔」で勝負できるのが理想だ。何も顔立ちが整っている必要はない。ピッチに立っているだけで周囲に安心感を与えるような“風格”が必要なのだ。フオリクラッセと呼ばれるセンターバックは誰もがこの要素を備えている。

 中でも特別だったのがネスタだ。長い足を伸ばして優雅に走り、その一方で腕は巧みに相手の体の自由を奪った。常に顔を上げて毅然とプレーし、チームメートを落ち着かせた。現在のセンターバックに「ネスタのような存在になれ」というのは無茶な要求かもしれない。だが、そんな存在が出てこない限り、ミランが「かつていた場所」に戻ることはない。

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