2012.06.12

Predator Lethal Zones PLAYER FOCUS:ナーニ

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dribble zone[誰よりもプレーを楽しめ]Special INTERVIEW ナーニ
Predator Lethal Zones PLAYER FOCUS dribble zone : NANI

自分の能力を最大限に生かす可能な限りの成功を手にする。

 ユーロ開幕を前に、ナーニは燃えている。2008年の前回大会はあくまで“将来有望な若手”としての参加。スタメン出場は主力を休ませたグループリーグ3試合目だけだった。その2年後の南アフリカ・ワールドカップは、開幕数日前にケガが発覚して、メンバーから外される無念を味わっている。

 今大会のナーニには大きな飛躍が期待されている。それも当然だろう。国内リーグやチャンピオンズリーグで目覚ましい働きを見せる彼は、もはや4年前の“小僧”ではない。卓越したドリブルスキルを備えているという点はデビュー当時から変わらないが、ハイレベルな舞台で経験を重ねた結果、そのスキルをどう使えば最も効果的かを熟知するようになったのだ。

 世界最高のドリブルスキルを備えた彼が実力を存分に発揮すれば、“死のグループ”も難なく突破できるだろう。いや、もっと上の目標を目指せるはずだ。

ファンからの期待の大きさが僕にとっては励みになる

ユーロ2012ではドイツ、デンマークらと同組になった。この組み合わせをどう見ている?

ナーニ 今大会で最も厳しいグループだろうね。デンマークとは予選でも同じ組だった。最終戦でデンマークに敗れたために僕らはプレーオフへ回らないといけなかったんだ。ドイツは優勝候補の一角だから、僕らとしてはベストのプレーが求められる。でも、僕らには勝ち抜く力がある。グループ突破に自信を持っているよ。

今回のポルトガル代表は強いと?

ナーニ 僕らは常に成長を続けている。予選を1位で通過できなかったことには悔いが残った。それまで5連勝していたのに、最後のデンマーク戦で1-2と敗れたんだ。でも、プレーオフには勝てた。その試合で僕はゴールを決めたんだ。個人的には2年前のワールドカップにケガで出られなかったから、今回のユーロに懸ける意気込みは強いんだ。こういう大会に参加することは、プレーヤーにとっては特別なことだからね。

君の言う“特別”を説明してもらえる?

ナーニ 自分の国のサッカーファンが一丸となって背中を押してくれるんだから、これ以上の幸せはないよ。大勢が自分たちに声援を送っている姿を見るのは壮観だよ。サポーターは僕のプレーを信頼して、何か特別なことができると信じてくれている。試合がうまく運んでいない時、ファンは僕に状況を打開してほしいと願っている。だから、僕はその期待に応えられるよう頑張らなきゃいけない。期待の大きさは分かっているけど、それは励みになるよ。自分がチームにとって重要な存在だと実感できるのはいいことだからね。

代表での君の役割は?

ナーニ 攻撃を仕掛け、決定機を作り、点を取ること。今では代表チームにすっかりなじんだ気がするよ。

ここ2年で相当パワーアップしたように見えるけど、自分の成長については実感している?

ナーニ 少しずつではあるけど、進化していると思う。様々な経験を積み、あらゆる面で向上している気がする。精神的にも成熟してきた。21歳の頃にはなかった落ち着きがあり、ピッチ上で常に冷静でいられる。プレーに磨きを掛けたり、潜在能力を発揮するには、冷静でいることがすごく大事なんだ。

この世界で成功を収めるために犠牲にしたものはある?

ナーニ 僕も普通の若者だ。みんなと同じように遊び歩いたりしたいと思うよ。でも僕は今、サッカーをするためにイングランドにいる。後世まで語り継がれるような選手になるために、サッカーだけに集中しているんだ。選手として、自分の能力を最大限に生かす。そうして可能な限りの成功を手にすることが、僕にとって何より大切なんだ。

今のサッカーで攻撃的な選手に必要とされる能力は何だろう?

ナーニ 攻撃的なポジションをやっている以上、常にゴールを決めたいと願っている。試合に出る限りは、いつもマン・オブ・ザ・マッチを目指すのさ。プレーを楽しまないと、選手をやっている意味がないからね。フェイントを決めたり、いいシュートを打つことができれば最高の気分を味わえるけど、同時にチームにとって何がプラスであるかを意識する必要もあって、そっちのほうが大切だ。僕は自分で点を取ることも、アシスト役に回るのも大差ないと思っている。どちらもチームにとっては重要なことだから、同じようにうれしいんだ。今は年齢を重ねて成熟してきた。自信が揺らぐこともないし、より大きな責任を背負ってプレーできる。

昔は誰かにパスを出すのは嫌だった?

ナーニ そんな時期はあったかな……多分あったね(笑)。そう、すべてのプレーを自分一人でやりたいと思っていたよ。どんな相手もドリブルでかわして、ゴールを決める。自分に何ができるのかを全部試してやろうと意気込んでいたものさ。

ただサッカーをする時間を楽しみ自分らしいプレーをやろうとしていた

ところで、子供の頃はどんなトレーニングをしていたんだい?

ナーニ 僕はストリートサッカーで育った。プロの選手になって、スーパースターと呼ばれたいと夢見ていた。だから、ストリートが僕の原点で、友達と一緒にシュートやドリブルを毎日練習していたよ。

でも、それだけじゃ君が特別な理由にはならない。他の子供とは違う何かがあったのでは?

ナーニ 自分なりに、サッカー選手として必要になりそうなテクニックを練習しようという考えはあったな。でも、言ってしまえばただサッカーを楽しんでいただけだよ。若いうちは、何が正しくて何が間違っているなんて、あまり考えるべきじゃない。僕はただ友達とサッカーをする時間を楽しみ、自分らしいプレーをやろうとしていたよ。

ただひたすらにサッカーが好きだったというわけだね。

ナーニ そうだね。試合があまりにも楽しみなものだから、夜あまり眠れなくて、キックオフが待ち切れずに朝早くに起きていた。いつもは8時起きなのに、6時にグラウンドを見に行って、一人だけでボールを蹴って遊んだりしていた。それだけサッカーを楽しみにしていたんだ。僕には5歳上の兄がいるんだけど、僕らの街で一番うまい選手だった。子供の頃は兄からたくさんのことを教わったよ。僕のサッカー好きは兄の影響なんだ。当時は兄も姉も僕をいろいろ助けてくれた。みんなが相手をしてくれて、すごくありがたかったよ。

君に憧れているサッカー少年にアドバイスするとしたら?

ナーニ 逆境をつらいと思ったことはないよ。だって、サッカーが何よりも好きだからね。プレーをしている時が一番楽しいんだ。

スキル解説 ナーニの一対一必勝法

細かくボールを動かした後大きなストライドで抜き去る
ドリブルスターに必要とされる要素がテクニックとスピードであることは言うまでもない。ナーニのプレーで目立つのは、高速フェイントと爆発的な加速力。トリッキーかつ洗練されたボールタッチは、ドリブルを得意とする多くの選手の中でも異彩を放つ。大小の予備動作で相手を幻惑し、細かくボールを動かして相手のバランスを崩すと、一転して大きなストライドで一気に抜き去る。ナーニは「プレデター リーサル ゾーン」のドリブルゾーンを効果的に使うことで、多彩なボールタッチをスムーズに行っている。また、ナーニはハイレベルな戦いを繰り返す中で状況判断能力を磨き、必殺のフェイントを繰り出す最適なタイミングを理解している。彼を止めるのは容易ではない。

[ドリブル]のスキルアップ・アドバイス

point 1 ルックアップして周囲を確認する
ドリブルしている間は上体を起こし、タイミング良く顔を上げてチームメートや相手の位置、スペースなどを確認しよう。常に周囲の状況を把握していれば、最も良いプレーを選択することがで
point 2 タッチ数をコントロールする
ボールにたくさん触りすぎるとスピードに乗ることができない。スピーディーなドリブルで突破を仕掛ける時は、ボールに触れる回数をなるべく少なくして、効率的なタッチとコース取りを心掛けよう。
point 3 スピードに変化をつける
相手のプレッシャーからうまく逃れるには、ドリブルのスピードに変化をつけることが重要だ。ゆっくり、または止まった状態から急激に加速すれば相手を惑わすことができる。その隙を狙って一気に突破しよう。

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