2012.07.02

AFCクラブフットサル選手権開幕 名古屋オーシャンズの連覇なるか!?


文/軍記ひろし 写真/futsalgraphic

 AFCフットサルクラブ選手権が開幕した。馴染みのない大会かもしれないが、今大会で3回目の開催となる。代表チーム同士の対戦であるAFCフットサル選手権以上に、その国のフットサル界の現状がコート上に反映され、各国の力の差は拮抗している。

 
 第1回大会は2010年、アジアの雄イランのエスファハンで開催された。地元イランのフォーラドセパハンが超満員のサポーターを引き連れ、圧倒的な強さで優勝を飾り、個人賞もそのセパハンに所属する選手たちが独占した。イランによるイランのための大会が第1回大会であった。
  
 昨年の第2回大会は、カタールのドーハで開催され、日本代表として戦った名古屋オーシャンズが決勝でイランのシャヒードマンスーリを倒して優勝を飾った。今大会の開催地もクウェートであり、中東色が非常に強いのが特徴だ。
 
 それも影響してか、何かと問題が多い大会でもある。一番気になるのは、レギュレーションがやたらと変わるということ。外国籍選手の登録問題に始まり、アジア人選手枠など、毎年何らかの変更がある。今大会では外国人枠が変わった。昨年はピッチに1人で、ベンチインは2名まで、アジア選手枠が1名で計3名が外国籍として登録可能だったが、今回は外国人ベンチイン1人とアジア人枠1人という計2名という形に変わった。
 
 このレギュレーションを利用した選手補強を、各チームが直前に行うため、大会が始まるまでどんな選手がどのチームで出てくるのかがわからない。それはこの大会の楽しみの一つではあるのだが、補強には資金力がダイレクトに影響してくるので、中東のチームがオイルマネーによる即席チームを結成させてくることが恒例となっている。
 
 昨年のドーハ大会では大会限定補強として、カタールのアルラヤンがイラン代表選手2名を、イラン代表として大会に出場するシャヒードマンスーリ以外のチームから獲得するなどしている。今大会ではアジア枠で日本人の皆本晃を大会直前に獲得しているのだ。
 
 名古屋オーシャンズの初戦は、ウズベキスタンのアルドゥス。代表選手数名を有する常連だ。2戦目で対戦するタイのRBACは、先日行われたAFCフットサル選手権でタイ代表として決勝まで勝ち上がったメンバーが名を連ねる。つい一ヶ月前の代表での戦いがそのまま再現されるか、見どころの一つだ。
 
 予選最終戦で対戦するレバノンのALL SPORTSは、昨年の準決勝で破ったアルサダカ(レバノン)からエースのタカジを獲得。個人技の高いブラジル人選手、そして昨年まで名古屋オーシャンズに所属していた畠山ブルノタカシをアジア枠選手として獲得した。畠山はクビになった名古屋に対して目の色を変えて挑んでくるであろう。
 
 そんな因縁もまた、この大会をおもしろくしてくれる。果たしてどの国のリーグが最強なのか? 3大会連続日本代表として戦う名古屋オーシャンズが前回チャンピオンとしての威厳を見せつけ、Fリーグがアジア最強リーグであると証明してくれることを願うばかりだ。
 

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