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王者・明治大、2位筑波大とドロー…4戦未勝利もインカレに向け手応え

2016.11.16

果敢にシュートを狙った岩田 [写真]=谷澤優佳(明大スポーツ)

JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第22節 明治大学 1-1 筑波大学

文=亀井笙子(明大スポーツ)

 勝利とはならなかった。今季リーグ戦最終節の相手は2位の筑波大学。立ち上がりから落ち着いて細かくパスをつないでいき、34分には岩田拓也がゴールに押し込み先制点を挙げる。後半に入り、相手に与えてしまったPKを服部一輝主将が死守するも、69分にうまくパスを通され失点。その後勝ち越し点を狙いにいくものの相手の堅い守りにより決め切れず1-1のまま試合終了のホイッスル。リーグ最終節を勝利で締めくくることはできなかった。
 
 有終の美は飾れなかったものの接戦を演じた。4年生にとってリーグ戦ラストゲームとなった今試合には4年生8名が先発出場。「トレーニングの中で先週も水町(政哉)は非常によくて、伊池(翼)もずっとトレーニングではよかった」(栗田大輔監督)と伊池、水町を実力から起用。優勝決定から3戦勝ちがなかったこともあり、「勝ちにこだわってやってきた」(小出悠太)今試合。4年生の気迫とボールへの執着を見せ、慎重にシュートチャンスをうかがった。そして34分、土居柊太が落としたボールを「あとは振り抜くだけだった」と岩田がゴールに突き刺した。後半は相手の時間が続き失点を喫するも、球際での粘り強さを感じさせるディフェンスと服部の好セーブにより追加点は許さず。「1位と2位の対決だなという感じだった」(栗田監督)。最終節を勝利で飾れなかった悔しさは残るが収穫も多かった。

 今試合も最後尾からチームを引っ張った。後半立ち上がり、ペナルティーエリア内でファウルを取られ相手にPKを与えてしまった明治大。しかし「なんとしても止めようという気持ちが強かった」(服部)。中野誠也(筑波大)が蹴ったボールは左に飛び込んだ服部により阻止された。チーム最大の危機を救い、流れが完全に相手へ行くのを防いだ。また、随所で服部のストロングポイントである「声」がいつものごとく会場に響いた。栗田監督も「ただ単に選手を鼓舞しているだけではなくてすごく流れをつくっていけるコーチング」と評価。「みんながポジティブに取り組めるように」(服部)。守護神の「声」がチームをより良い方向へと導く。

 次につながる4試合だった。優勝を決めた第18節慶應義塾大学戦以降、4試合勝ち星なし。結果だけ見れば「周りの人たちからやっぱり気が抜けたんだなって思われていたと思う」と服部。しかし「一つ一つのゲームの中に狙いを持っていた」(栗田監督)。3年生以下での最終ライン、劣勢を想定した3-4-3のフォーメーション、そして気持ちの持ちよう。「優勝が決まってから4試合勝ててなかったというのもすべてはインカレの優勝に向けての材料」(丹羽詩温)。結果にはつながらず引き分けと敗戦に終わったが、チーム、選手の成長には大いにつながった。残り1カ月、インカレに向けリーグ戦での経験を生かし練習に励む。

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