2016.10.28

同志社大は大阪学院大に完敗 次節にも降格が決まる崖っぷちの状況に

MF23川本紘平 [写真]=西村健汰(同志社スポーツアトム)
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第94回関西学生サッカーリーグ後期第8節 同志社大学0-3大阪学院大学

文=西村健汰(同志社スポーツアトム)

 同志社大学が完敗で、最悪の状況を迎えた。関西学生サッカーリーグ後期第8節の大阪学院大学戦で0-3で敗戦。前半にカウンターから2失点すると、後半にもミスから失点。相手の布陣の変更に合わせた戦術も空回りし、望月慎之監督は「攻めているようで攻められていた。それでも決め切らないといけなかったはず」と振り返った。後期第8節終了時点で、入れ替え戦圏内の10位とは勝ち点差7と残留は奇跡に近い状況。非常に厳しい現実と向き合いながら、次節・近畿大学戦への準備を進める。

 崖っぷちに追い込まれた。90分を戦い終えた選手たちは、ぐったりとした表情を浮かべピッチを去った。ただただ呆然とする選手、両手で顔を覆う選手、目元に涙を浮かべる選手もいた。それを見つめる松井修平主将の視線は宙をさまよった。同志社大は自動降格圏脱出のチャンスで、1年間積み上げた“同志社のサッカー”を出し切れずに敗れた。

 いつの間にか、勢いは止まっていた。9月に開幕した後期リーグは、今月1日の後期第5節立命館大学戦までを終えて2勝1分け2敗。上位陣と内容、結果ともに互角に渡り合い、残留への足がかりをつかんでいた。ところが、第6節大阪体育大学戦で1-4と大敗を喫すると、続く京都産業大学戦でも0-2と敗れた。試合結果を遡ればわかるように、連敗の原因は得点力不足。5試合で11ものゴールを挙げてきたチームが、2試合でわずか1得点のみに終わっている。

 選手たちの迷い、混乱が黒星に直結した。得点力不足は大阪学院大戦でも解消されず、0-3というスコアで完敗した。望月監督は、「立命館大戦、大阪体育大戦で勝ち点を取れなかったところから、ボールを大事にしてきた。それが少し大事にしすぎてしまったし、結果的にシュートも少なかった」と、完封負けの要因を挙げた。1点を取ったあと、最終ラインを実質5枚に増やした大阪学院大に対し、同志社大もシステムを変えて対抗した。変化は同志社大の支配率を優勢にするもので、後半はハーフコートゲームといえる内容だった。攻める同志社大、耐える大阪学院大の構図からは、3点差を感じることが難しかった。そのくらい、同志社大はパスを回して圧倒していた。だが、シュート数は大阪学院大の11本に対し、同志社大は8本。ボールを持たされていただけと捉えられても、言い訳のしようがない。

 上位チームは相対的に、前線から積極的にプレスをかけ、攻撃に重点を置く傾向にある。現在2位の関西学院大学・成山一郎監督も、「点を取られても仕方がないので、それ以上に点を取るサッカーをしている。そのために、攻撃時にはリスクを冒して攻めている」と語る。敵陣バイタルエリアに人が少なければ、容易にゴールまでたどり着くことができる。後期序盤、同志社大はそういった上位陣の特性をうまく利用してきた。だが、下位相手となるとそうはいかない。世界中、どのリーグでも、ボトムズを形成しているのは堅守速攻を掲げるチーム。守備に人数を割き、ゴール前に壁を築く。ひとたびボールを奪うと、一気に速攻を仕掛ける。そういったチームと対すると、低い位置ではボールを回すことができても、アタッキングサードで前を向いてフィニッシュを迎えることは至難の技だ。逆に低い位置で取られると、カウンターのリスクは高まる。守備の態勢が整う前に、効率的に攻められるから怖い。堅守速攻型のチームの術中にはまっているのが、ここ数試合の同志社大だ。この状況を打開しない限り、ジレンマから脱することは不可能といえる。

「失点してから自分の判断で形を崩した。後ろを削って、前に人数をかけてと。でも、最後のところで力強さだったり精度が低く、なかなか点にはつながらなかった」(松井主将)。敗れはしたものの、松井主将は考えを凝らし、柔軟にフォーメーションを変えた。一人でも考えられる選手が増えたら。そうなれば、チームも変わるはずだ。「一人一人気づかせるように自分が声かけをしていく。でも、そういうことは毎試合言っているはず。それがこのチームの弱さ」。次節、近畿大に敗れると、一昨年以来の2部降格が決まる。残り3試合、チームは変われるのか。

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