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明治大が逆転勝利で後期リーグ白星発進、途中出場の早坂龍之介が躍動

2016.09.12

早坂がチームの流れを変えた [写真]=渡邊弘基(明大スポーツ)

文=臼井美理亜(明大スポーツ)

 大量得点で逆転劇を起こした。JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第12節で、明治大学は国士舘大学と対戦。スピード感のある攻撃を仕掛ける国士舘大に6分に先制点を許し、反撃は及ばずにシュートはわずか2本で前半が終了した。しかし、後半の選手交代で流れは変わり、65分に岩田拓也のヘディングシュートで同点に。途中出場した早坂龍之介の2アシストの活躍も光り、アディショナルタイム6分にはダメ押しの4点目。1点ビハインドからしっかりと修正力を見せ、後期リーグ開幕戦勝利をつかんだ。

 選手交代で流れが変わった。後半は立ち上がりから攻め続け、あと一歩のところで得点を奪えていなかったが、4得点は全て選手交代後に生まれた。その立役者となったのが、63分にボランチとして出場した早坂だ。もともとはサイドバックが本職だが、総理大臣杯の大阪体育大学戦ではボランチでフル出場しており「ピッチに入るときにスッとイメージ良く入ることができた」(早坂)。すぐにゲームに溶け込み、攻守を活性化させた。71分に早坂からのパスを受けた土居がシュートを決め、後半アディショナルタイムにも、早坂は走りこんだ柴戸海を見逃さずに好アシスト。「早坂が入ってからボールが動くようになった」(栗田大輔監督)と流れを変えたキーマンは、今試合2アシストを記録した。また、同じく途中出場の櫻井敬基も86分に右サイドからグラウンダーのシュートで追加点決めた。「今日は交代の選手に尽きる」(栗田監督)。サブの活躍がチームに勢いを与えた。

 後半の切り替えが快進撃につながった。前半は消極的なプレーで攻守がかみ合わず後手に回ってしまい、苦しい展開が続いた明治大。「ハーフタイムにはスタッフ陣から『アドバイスが見当たらないくらいひどい』と言われた」(柴戸)。監督から喝を受け、前半にできなかった積極的に走ることを再確認、後半は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けていった。すると「相手を疲弊させるサッカーになった」(栗田監督)。基本的な部分を修正し、後半に4得点と大量得点で逆転勝利となった。

 けがの影響で服部一輝主将は後期リーグ開幕戦のピッチにいなかった。Iリーグで活躍する長沢祐弥がGKを務め、キャプテンマークは小出悠太が初めて付けた。「『頼んだぞ』という一言だけもらいました」(小出)。ディフェンス陣が体を張ってゴールを守り、長沢もファインセーブを見せ、主将不在の穴を埋めることに努めた。

 これからは逃げ切る立場だ。2位との勝ち点差6と大幅のリードで後期リーグ開幕戦を終えた。次節の相手は現在10位に沈む専修大学だが、前期リーグ戦では2-2と煮え切らない試合だっただけに、次こそ勝ち点3を奪いたい。「試合の入りをしっかり意識して取り組んでいきたい」(岩田)。前期首位ターン、総理大臣杯優勝と勢いに乗っている明大だが、優勝が決まるまで油断は禁物。首位堅守で一戦一戦を勝ちにいく。

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