FOLLOW US

明治大、瀬川祐輔の同点弾も攻守がかみ合わず後期リーグ初黒星/関東大学リーグ

2015.09.14

文=髙山舞(明大スポーツ)

 痛恨の敗北を喫した。逆転優勝を狙うためにも「今日は重要な試合」(栗田大輔監督)と位置づけて臨んだ勝ち点3差、早稲田大学との大一番。前半は早稲田大のサイド攻撃への対応が後手に回り36分に先制を許すが、終了間際の43分に瀬川祐輔のミドルで同点に持ちこむ。後半は主導権が目まぐるしく移り変わる中、何度かの決定機を生むも得点には至らず。このまま引き分けかと思われた85分、クロスを頭で合わせられ失点。後期リーグ開幕からの連勝とはならず、勢いをつけることはできなかった。

 ゴール前での対応に問題が残った。「2失点という結果はDFとして重く受け止めないといけない」(小出悠太)。高いシュート精度を持つ早稲田大攻撃陣へのマークを徹底し失点を防ぎたかったが、試合序盤から振りきられる場面が目立つ。すると前半36分には左サイドを突破されると簡単にボールを上げさせてしまい、中でも2人がマークについていたにも関わらず振りきられるなど対応が後手に回り、簡単にゴールラインを割らせてしまった。85分の2失点目では相手の迫力ある攻撃に対しDFライン全体がずるずると後退したことでGKとDF陣の連携がうまくいかず、その結果GKの飛びだしが遅れ失点につながった。要所では体を張ったプレーを見せたが、アミノバイタルカップや総理大臣杯で取り戻したはずの堅守は影を潜めた。

 チャンスをものにできない。「全員が決定機を演出したり絡んだりすることができなかった」(瀬川)。後半は引いて守る相手に対し中央からの崩しに固執し、ボールを保持する時間は長くとも早稲田大守備陣を攻略することができず。何度も泥臭くゴールを狙い続けた早稲田大とは対照的だった。「ボールは動かせても人が動いていなかった」と試合後に栗田監督は淡々と語った。「どうやってペナルティーエリア内に入るか、どうやってシュートまでいくのかがチーム全体としての課題かなと感じた」(和泉竜司)。2トップの和泉、藤本佳希のシュート数がそれぞれ0と1、チーム全体のシュート数も5本と最後までゴールを奪う意識がもの足りなかった。

 この日の攻撃で唯一狙いどおりにいったのが43分の瀬川の同点弾だ。事前のプランどおり、ボールを受けた後に相手DFラインと中盤の間にスペースを見つけると即座にドリブルで持ちこみシュート。本人も「狙いどおりだった」と頷くゴールで試合を振りだしに戻したが、この後が続かなかった。

 もう負けられない。次節の相手である順天堂大学には前期の開幕戦で勝利しているが、順天堂大は天皇杯本戦で負けはしたもののJ1ヴァンフォーレ甲府に2-3と互角の戦いを繰り広げ、今節も4-0で中央大学を下すなどチームとして勢いに乗っている。「ただ1試合負けただけなので、これで落ちていくわけにはいかない」(和泉)。順天堂大のタレント豊富な攻撃陣をどう抑えこむか、いかにして堅守の相手から1点をもぎ取るかが試合のカギをにぎる。今節で見えた課題を修正し、優勝争いにくらいつく。

---------------------
明大スポーツのweb(http://www.meispo.net/news.php?news_id=8807)では、記事の他に試合後のコメントも掲載しております!Twitter(@meisupo)では試合の速報をしています。
さらに、webでは注目選手のインタビューや連載企画を不定期に更新しています!サッカー部のみならず、明治大学体育会情報が満載ですので、是非一度アクセスをお願い致します!

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO