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11年越しで岩手勢にリベンジ 作陽OBの指揮官「リベンジをしてくれた」

2018.01.03

決勝点を決めた作陽の主将・中西樹大 [写真]=小林浩一

取材・文=篠幸彦(提供:ストライカーデラックス編集部)

「試合前に、相手にリズムを持っていかれることもあるだろうと言っていましたが、ほとんどの時間を持っていかれてしまった」と、遠野の長谷川仁監督が振り返るように作陽が終始ペースを握る試合となった。しかし、決して作陽がやりたいサッカーで主導権を握れていたわけではない。ショートパスをつなぐスタイルが持ち味の作陽だが、この試合では序盤からDFの裏を狙うロングボールを多用した。そこへFW飯原一樹や両ワイドのMF吉中聡汰、MF田中成宜らが走り、遠野の守備陣を押し込んでいく。「風と日差しがあったので、相手のウィークな部分を突きたいという狙いがあった」と、作陽の酒井貴政監督が試合後に明かした。

 その狙いが功を奏したのか、前半26分にロングボールを遠野がクリア仕切れず、そのボールをペナルティーエリア内で拾った吉中が倒されてPKを獲得。西山拓実が右サイドネットに突き刺して先制に成功する。そして前半終了間際の38分にゴール正面でFKを獲得する。飯原が直接狙ったボールは壁の間をすり抜け、ワンバウンドしてポストをたたいた。そのこぼれ球に唯一反応していた中西樹大が、難しいバウンドを冷静にゴールへ流し込み追加点。作陽が2点リードで前半が終了する。

 後半に入っても作陽の優位は変わらずにゲームは進む。一矢報いたい遠野に機会が訪れたのは後半29分。FW立花健斗がエリア内で倒されて今度は遠野にPKのチャンス。キャプテンの高原優介が右サイドに決めて1点差に縮める。この1点で勢いづいた遠野は前線から果敢にプレスを仕掛けていった。それを粘り強い守備でやり過ごし、時計の針を進めた作陽が3回戦へと駒を進めた。

 作陽OBの酒井監督は自身が出場した2006年度の選手権決勝では、岩手勢の盛岡商に敗れている。監督として選手権初采配になる初戦で、またも岩手勢の遠野という巡り合わせに選手たちは勝利で応えてくれた。「僕のときは負けてしまったけど、彼らがリベンジをしてくれたという思いはある」と笑顔を見せた。因縁の岩手勢戦を勝利で飾り、次戦こそは作陽らしいパスサッカーで勝利を勝ち取りたい。

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