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帝京大可児、初の選手権三回戦へ 決めたのは小柄なエースのファーストタッチ

2018.01.03

決勝点を挙げた帝京大可児FW大森颯樹 [写真]=平山孝志

取材・文=竹中玲央奈(提供:ストライカーデラックス編集部)

 開始17分で滝川第二に2点を奪われた帝京大可児が後半5分に同点ゴールを奪ってから、3点目を奪い逆転するのは時間の問題だと思わせるほどの展開だった。しかしそんな中でも、この試合の1点目を記録した西尾綾祐、そして先日の一回戦でゴールを奪った久保藤次郎や坂梨寿莉のシュートは相手守備陣を前に跳ね返され続けた。攻め込むも、点が取れない。しかも、滝川第二のGK樫野智哉は非常に当たっていた。同点に終わってPK戦になれば滝川第二に軍配が上がるかもしれない、と思ったのも事実である。しかし、そんな暗雲を晴らしたのは、大森颯樹だった。

 後半31分、ボックス付近左サイドで大森にパスが入ると、それをファーストタッチで10メートルほど前の誰もいないスペースへコントロール。滝川第二のDF陣は完全に不意をつかれ、大森を捕まえることができなかった。これで迎えたGKとの1対1を冷静にファーへ流し込み、チームを三回戦の舞台へと導いた。

「ファーストタッチが完璧すぎた」と本人は振り返るが、それは誰の目から見ても明らかだったし、重圧もある中でしっかりと決めきるあたりもさすがである。

「緊張したんですけど、決められてよかったです。相手も攻め込まれていてボールを取りたいという状況だったし、前掛かりになっていたので、裏に置ければいけると思ってトラップしました」

 攻め込みながらも、なかなか点を取れないという焦りの中、瞬間的に状況を判断して出たワンプレー。帝京大可児が同校史上初の選手権三回戦への切符をつかんだこの試合のMVPは、167センチ、53キロというこの小柄なストライカーで文句なしだろう。

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