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夏冬二冠へ…流経大柏の背番号10“小さな巨人”菊地泰智、示したプライド

大分西戦で2得点を挙げた菊地泰智 [写真]=梅月智史

 小さな背番号10が圧巻のゴールで、チームの二冠への船出を飾った。

 流通経済大柏MF菊地泰智は、大所帯のサッカー部において、1年時からレギュラーを掴みとったエリート。160センチ、56キロの身体には溢れんばかりのサッカーセンスが詰まっていて、技術と運動量、そしてフットボールインテリジェンスは非常にハイクオリティーなものを持つ。

 ハキハキとした受け答えができ、サッカーに対してもより貪欲に、かつ真面目に取り組める男は、「僕は小さいので、人より動きを工夫しないといけないんです。いかに潰されないでボールを前に運ぶか、ゴール前で決定的な仕事が出来るか。頭の中を整理して、やれるプレーを増やしています」と己を分析する。

 流通経済大柏の3年間でメキメキと力を付けた。高校最後となった選手権千葉県予選ではボランチ、サイドハーフの両方で安定したプレーぶりを披露。決勝の市立船橋との大一番では先制弾をマークするなど、2-1の勝利に貢献した。

 決勝戦後のプリンスリーグ関東でも、3-1で勝利した川崎フロンターレU-18戦で2点目をマーク。チームもその後、東京ヴェルディユースに2-1、桐光学園に4-1と3連勝を飾って2位に入り、プレミアリーグ参入戦では大阪桐蔭、徳島ヴォルティスU-18を連破し、来季の高円宮杯プレミアリーグ昇格を達成した。好調を維持するチームにおいて、「泰智の出来は別格。ここ数試合の存在感は半端ない。選手権でもキーマンになる」と榎本雅大コーチが絶賛したように、今のチームに無くてはならない存在となっていた。

 そして迎えた選手権。初戦となった二回戦の大分西戦でその言葉通り、菊地がいきなり“半端ない大仕事”をやってのけた。

「試合前のシュート練習が物凄くイメージ通りだった。コーナーを蹴り分けることができていたので、どんどん狙って行こうと思った」と振り返ったように、開始早々3分にCB瀬戸山俊の縦パスをハーフウェイライン付近左で受けると、「ファーストタッチで良い場所に置くことができた」と、鮮やかなトラップから素早く反転し、そのまま左足一閃。ボールは約35メートル離れたゴールへ一直線に飛び、ゴール右上隅に突き刺さった。

 圧巻のミドルシュートで初戦の堅さが取れたチームは、その後も危なげない試合運びを見せると、1点リードで迎えた44分、今度は右からカットインしてFW熊澤和希の落としを受けると、再び左足一閃。ボールはゴール左隅に突き刺さった。

 このゴールで勝負は決した。チームはその後、ダメ押しの3点目を決めて3-0の完勝。インターハイ王者は見事に選手権初戦を飾った。

「1点目はもう感覚でした。シュート練習で『あ、今日はきているな』と思っていたので、迷い無く狙えました。2点目もCBがズレたことで、GKのブラインドになったことがわかったので、冷静に狙えました。今はかなり余裕を持ってプレーできるようになっていますし、チームの勝利のためにプレーすることに集中できています」

 名門で1年生時から出場しているプライド、10番を背負うプライド。そして何より「もっと上手くなりたい」という気持ちが、この2ゴールに詰まっていた。

 次戦は3-1(北陸)、4-1(佐賀東)と連勝で勢いに乗る日章学園が相手だが、「厳しい相手が続きます。相手より頭を使って戦わないといけないし、最終的にはファイティングスピリット、勝利への執念で相手に絶対に負けてはいけない。まずは勝つ気持ちを持った上で、細かい準備をしたい」と、油断は無い。

 明日も“10番たる所以”を示すべく。流通経済大柏が誇る“小さな巨人”は、さらにその感覚を研ぎ澄ませる。

取材・文=安藤隆人

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