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辛勝も徳島内定FW坪井の一発が好材料 富山第一指揮官「波に乗るのでは」

2018.01.01

値千金の先制弾を決めた富山第一FW坪井 [写真]=梅月智史

取材・文=森田将義(提供:ストライカーデラックス編集部)

 1点を何とか守り切った辛勝で、大塚一朗監督も内容面で言えば満足はしていない。ただ、「坪井が点を獲れたのは良かった。お調子者なので、これで波に乗るんじゃないかな」と指揮官が口にするように、徳島ヴォルティス内定のエースFW坪井清志郎が得点を奪えたことは、今後の富山第一にとっても本人とっても弾みがつく一撃であることは確かだ。

「みんなの動きが硬かった」と振り返るように、立ち上がりは初戦の緊張もあり、うまくいかない場面が目立った富山第一だが、前半26分に右サイドからチャンスを演出する。ゴール前まで上がった松本楓大のシュートを皮切りに連続でゴールを狙うと、最後は坪井が思い切りよく蹴り込み、先制点をマーク。「自分が点を取れば、チームが勢いづくと言われていたので、ほっとしている」と胸をなで下ろしたように、苦しい流れが続いたチームにとって貴重な一撃となった。

 後半に目立ったのは、フィニッシャーとしての役割ではなく、チャンスメーカーとしての役割だ。積極的に奪いにくる相手DFを利用し、「自分が落ちることで、DF裏のスペースが空くんじゃないかと思った」と中盤でボールを受けると、前方に飛び出した味方にパスを配球。後半14分に坪井のパスから高縁海がゴールに迫るなど見せ場を作り、実力の片りんを示し、相手の一怜哉に「ボールが収まるし、競り合いも強くて、本当にすごかった」と言わしめた。

 高校最後の大会に挑む準備は万全だ。大会直前には、大塚一朗監督の知り合いである中西哲生氏がチーム練習に参加し、個人指導を受けた。「気持ちだけでは試合に勝てない。理論的に自分のプレーができるようにと良いアドバイスをもらえた。トラップとか、パスとか、シュートのときにあまり肩に力を入れずにプレーするように教えてもらったのも大きかった」と振り返るように、中西氏の指導は坪井にとって大きな財産。これまではゴールを決めたいという気持ちが強く、シュートの際は力んでいたが、この日は決めたい気持ちをうまくコントロールし、冷静にシュートを放った結果が決勝点につながった。「日本一を取って、最後は笑って終わりたい」という目標を叶えるためにも、次戦以降も冷静かつどん欲に得点を重ねるつもりだ。

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