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【高校選手権展望】<尚志>名手が育てた強豪校…全国で『Pride of SHOSHI』を示す

2017.12.26

尚志の攻撃の要・加野赳瑠 [写真]=安藤隆人

 福島の名門・尚志を率いる仲村浩二監督は、いつも笑顔を絶やさない温和な性格で、サッカーでは選手に理論的な指導で接しながらも、ピッチを離れると冗談を言って場を和ませるなど、非常にユーモアに富んでいる。

 この仲村監督、現役時代はかなりの名手だった。かつて本田裕一郎監督(現・流通経済大柏高校サッカー部監督)率いる習志野高校のエースとして活躍し、順天堂大学時代にはバルセロナ・オリンピック予選に出場。順大では名波浩(ジュビロ磐田監督)とコンビを組み、大学サッカーを盛り上げた。

 周りの選手がプロへの階段を上って行く中、指導者の道に進んだ仲村監督は、1997年に尚志が女子校から共学に移行したことで、サッカー部設立に合わせて監督のオファーを受け、名手から名将への階段を上るべく就任したのだった。

 それから着々とチーム強化を続けた結果、創部9年目で第85回全国高校サッカー選手権大会に初出場を果たすと、2011年度の第90回大会でベスト4に進出。全国屈指の強豪校に仕立て上げた。

 今予選では4連覇を達成し、9回目の選手権切符を手に入れた。県内のタイトルすべてを獲り、プリンスリーグ東北も2位でフィニッシュ。青森山田に次ぐ、『東北の雄』として君臨している。

「エンジのユニフォームは僕の思い入れが強いんです。本来、尚志のスクールカラーは深緑なのですが、僕が監督に就任した当時、福島県は郡山商業という強豪校のユニフォームが深緑だったんです。そこにかぶるのが嫌だったので(笑)、自分の母校である習志野高校のユニフォームのエンジにして、『SHOSHI』のロゴを深緑にしたんです」(仲村監督)。

尚志の仲村浩二監督 [写真]=安藤隆人

 今回の選手権でそのエンジのユニフォームに新たなる歴史を刻むべく、仲村監督を中心に着々と準備を進めている。

 チームの絶対的なエースであるFW加野赴瑠、左の渡辺新史と右の長谷秀皐の突破力と得点力を兼ね揃えた両ワイド、そして来年はプロ注目の存在になるかもしれない2年生左サイドバックの沼田皇海と、多士済々なタレントが仲村監督の組織的なサッカーでさらなる躍動をしようとしている。

 彼らの心には、グラウンドのゴール裏ネットに大きく掲げられた想いが信念としてある。

『Pride of SHOSHI』

 これは仲村監督が尚志でサッカーをするという誇りを持って、自分のために、チームのために全力を尽くして欲しいという想いを込めて、チームスローガンとして掲げたものだった。

「実は今、このサッカー部のスローガンが学校自体の教育目標に入っているんです。学校のパンフレットにもそれが大きく書いてあって、それが本当に嬉しいんです。尚志のプライドを持って、いろんな努力を出来る人間になって欲しい。サッカーを通して、自分のことだけでなく、尚志高校を全力で応援出来る、周りから応援してもらえるような人間になろう。その願いを込めて、スローガンを作ったので」

 もはやサッカー部だけでなく、学校のスローガンともなった『Pride of SHOSHI』。仲村監督によって塗り替えられた尚志高校全体の象徴ともいえるエンジのユニフォームを身にまとった選手たちが、尚志の誇りとともに選手権で躍動を誓う。

取材・文=安藤隆人

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