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各務原が後藤創の得点で香芝に勝利/選手権2回戦

2016.01.03

文=森田将義(ストライカーデラックス編集部)

 序盤から各務原高校がDFラインからの丁寧なボール回しによって、試合の主導権を握ったが、守備を固めた香芝高校に苦しみ、思うように決定機まで持ちこめない時間が続く。対する香芝も竹末蒼大の突破から好機をうかがうもゴールが奪えず、ともに苦しい流れが続く中、先に動いたのは各務原。「うちのストロングポイント」と梅野剛監督が胸を張る両サイドMFの配置転換を行った。

 カットインからのゴールを狙い、開始当初は右利きの和田遼馬を左MFに、左利きの後藤創を右MFに置いていたが、試合状況を見て、2人の位置を逆にするとサイドアタックが活性化。後半に入ってからは香芝が「中盤でセカンドボールを拾おうと思った」(米原勝監督)と4バックに変更したことも相まって、サイドからの攻撃が威力を増す。

 すると、54分にハーフウェーライン中央付近でボールを持った吉永翼が右にフィードを送り、走りこんだ和田がゴール前にクロスを展開。最後は「ダイナミックなプレーが得意な選手。何かが起きると皆、信じている」(和田)という後藤が左足でダイレクトボレーをたたき込み、先制に成功する。追いつきたい香芝も最後は攻勢を強め、終了間際にゴール前でフリーとなった西嶋悠斗にボールが渡ったが、シュートは枠をとらえることができずタイムアップ。各務原が3回戦へと駒を進めた。

(コメント)
各務原
梅野剛監督
 相手が5バック気味に来るのはわかっていたので、本当は前半の間に押しこんで、1点を取りたかったけど、最後の精度を欠いたため苦しんでしまった。でも、後半は相手が4バックにしてくれたので、いつもどおりサイドを攻めて、どこかで点が取れるだろうと見ていました。最後の5分間、冷静さを欠いてやられてもおかしくない状況になったのですが、最後はよく体を張って守ってくれたと思います。

香芝
米原勝監督
 終盤のような攻撃的な戦いを試合開始から続けていては最後まで続かないので、無失点に抑えて、最後に1点を奪うかPK戦まで持ちこもうと思っていました。途中まではある程度プランどおりに試合を運べていたと思うのですが、初戦でエースの佐藤晴がけがをしたため、最後まで穴をどう埋めるかということに終始してしまいました。それでも、代わりに出た選手が精いっぱいやってくれたから、接戦に持ちこめたのかなと思います。

池田敬志
 負けてはしまいましたが、ここまで来られて良かったと思います。予選が終わってからの1カ月半、守備の強化やカウンターの練習をしてきて、ある程度手応えがありました。今日もある程度、守ることはできたと思うのですが、ボールを奪ってから自分たちで持つ時間が少なかったので苦しくなってしまった。(けがで試合に出られなかった)佐藤とは遠征の部屋が一緒で、元気にふるまってはいたのですが、「やっぱり悔しい」とも口にしていた。アイツのためにも勝とうと思っていたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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ストライカーデラックス高校サッカー特集ページ(http://www.soccerstriker.net/html/matchreport/sensyuken94th/sensyuken94th_index.html

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