文=高橋学(ストライカーデラックス編集部)
序盤は互いに決め手のない展開だったが、その中でも大社高校の桑垣誓広と森山裕大が積極的にボールに絡んでリズムを作っていた。前半32分、大社DF園山栄樹の右クロスを桑垣が押しこみ先制点を挙げる。前半37分には、大社MF黒崎龍樹のノールックパスに、ダイアゴナルで走りこんだ桑垣が決めて2点のリードを奪う。
一方の青森山田は、39分に原山海里のロングスローから神谷優太がゴールを決め、1点差で前半を終えた。この1点で息を吹き返した青森山田は、56分、競り合いからこぼれたボールを高橋壱晟が持ちこんで同点ゴールを決めると、試合終了間際、再び原山のロングスローから高橋が押しこみ逆転。優勝候補の青森山田が辛くも1回戦を突破した。
(コメント)
青森山田
黒田剛監督
スタメンに2年生が5人いて、こういう舞台は場慣れしていないので、硬くなるのはわかっていました。前半はセカンドボールを拾えなくて、ボールの取りどころが深くなってしまっていて、さらに前線でボールが収まらなかったので、厚みのある攻撃ができなかった。(スローインから2得点したが)スローインはうちの飛び道具。そこに磨きをかけてきた結果がでた。
大社
佐々木秀臣監督
青森山田の高さ、リスタート、ロングスローはすごいストレスだった。ロングスローは質が高く、ピンポイントできたらどうしようもない。
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ストライカーデラックス高校サッカー特集ページ(http://www.soccerstriker.net/html/matchreport/sensyuken94th/sensyuken94th_index.html)