2015.08.05

開始8分で衝撃のハットトリック…大津のFW一美和成、果てしなき進化

文・写真=川端暁彦

 大津のストライカーは、開始からたった8分でハットトリックを完成させた。同じ九州のライバル校・大分に対して、「後ろ(ディフェンスライン)でつないでくると聞いていたので、前から奪いに行かせた」(平岡和徳監督)という先手必勝のゲームプランに応えた。

 3分にCKを頭で押し込んで先制点、7分にPKで2点目、そして8分に右足シュートで3点目。同じ九州勢だけに一美和成の情報もよく知られていたはずだが、それをものともせずに試合を決定づけた。

 今シーズンは一美にとって飛躍の年となっている。日本高校選抜に名を連ねて活躍すると、U-18日本代表にも選ばれてそのまま定着。さらにJ2のロアッソ熊本の特別指定選手にもなってプロに混じって練習する貴重な経験も積んできた。さらに180センチの長身に加えて昨冬から始めたというトレーニングの成果もあって体の厚みも増している。平岡監督は「代表で小川くん(桐光学園の小川航基)と一緒に組んだり、競争したりというのが彼を伸ばしているんじゃないか。ライバルの効果ですよ」と分析する。

 FWにコンバートされたまだ1年ほどしか経っていないが、すっかりストライカーらしい動きを身に付けている。本人も「FWになってすぐのころはガムシャラに走っていただけ」と笑いつつ、「いまはゴールを貪欲に狙えている」と成長に手応えを感じている。

 さらにJ2熊本では大津の大先輩にして同じ大型FWの巻誠一郎と一緒に練習するという望外の機会にも恵まれた。17歳の一美にとって、2倍の年齢にあたる34歳の巻は雲の上の存在だったが、「練習ではよく声を掛けていただいて、チームのために走って、守備もして、体を張るのがFWなんだという『FWの心意気』を教えてもらった」と言う。巻の教えは「響きます」と言う発展途上のストライカーには、まだまだ大きな伸びしろが残っている。

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