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ユース教授のインターハイ2015全校紹介 vol.23【東福岡、徳島市立】

2015.07.26

文・写真=安藤隆人

 夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授” 安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。

【九州】東福岡(福岡)4年連続13回目

 昨年度の真夏の王者は、この時のメンバーからMF増山朝陽(ヴィッセル神戸)、中島賢星(横浜F・マリノス)らがごっそりと抜け、今年は昨年とはまた違うタイプのチームとなっている。フォーメーションはこれまでと同じ、ウイングを置く伝統的な【4-3-3】。昨年はウイングに個で打開できる選手がいたが、今年は「全体でつないで崩していくイメージ」(主将・MF中村健人)と、個のまとまりで勝負をする。

 昨年からレギュラーのGK脇野敦至(3年)は、今大会ナンバーワンGKの呼び声が高く、彼を軸にした守備から、アンカーの中村(3年)、三郎丸瑞基(2年)と藤川虎太朗(2年)のツーシャドーがポゼッションの中枢を担って、攻撃を構築する。昨年ほどの強烈なインパクトはないが、タレントが要所で力を発揮する陣容は健在で、高円宮杯プレミアリーグウエストでは第10節を終了して4位と、好位置をキープ。2連覇も十分視野に入っている。

【四国】徳島市立(徳島)2年連続14回目

 今年の四国ナンバーワンの実力校と言っていい。チームを率いるのは、かつて同校の屈強なCBとして、インターハイ優勝(1992年)と高円宮杯全日本ユース選手権優勝(1991年)を経験している河野博幸監督。一昨年に母校に赴任をすると、多くの1、2年生を積極起用し、就任1年目で選手権出場に導くと、昨年はインターハイ、選手権ともに出場。プリンスリーグ四国を制するなど、瞬く間に四国を代表するチームへ返り咲きを果たした。今予選でも決勝でライバル・鳴門を相手に5-1と圧勝。2年連続出場を手にした。

 精度の高いクロスと抜群の身体能力を生かしたオーバーラップでチャンスを量産するDF吉川航平(3年)、181cmの高さを誇るCB奥田雄大(3年)、鋭いドリブルで相手を切り裂くMF岸田大世(3年)、郡紘平(2年)、鳴門戦でハットトリックを達成したFW山本史弥(2年)とタレントぞろい。全国の酸いも甘いも熟知している河野監督の下、伝統の水色軍団は上位を狙える力を有している。ちなみに同校の卒業生には、『東京ラブストーリー』、『あすなろ白書』など数々のヒット作を世に送り出した漫画家の柴門ふみがいる。

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