文・写真=安藤隆人
夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授” 安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。
【北海道・東北】札幌大谷(北海道第1)2年ぶり3回目
今年のチームは高さとうまさが融合した好チームだ。守っては空中戦に強いCB小川拓斗(2年)、長身ボランチの宮北悠平(3年)が中央を固め、左MFの吉田蒼平(2年)が中心となり、FW西野尾基陽(3年)、荒木拓也(3年)のツートップと絡んで、攻撃を仕掛ける。
今予選では2回戦で強豪・北海道大谷室蘭を4-0で一蹴し、決勝では旭川実業を2-1で下して優勝。2年ぶり3回目のインターハイ出場を決めた。一昨年は選手権にも初出場したが、これまで3回の全国はすべて1回戦敗退となっているだけに、今大会は悲願の1勝を狙う。ちなみにタレントの里田まいさんの母校でもある。
【北海道・東北】秋田商業(秋田)5年ぶり31回目
全国最多の選手権40回出場を誇り、インターハイも31回の出場を数える秋田の名門校。だが、近年は西目、新屋、秋田南などが台頭し、連続しての出場が難しくなっていた。その中で、今年の3年生は入学時から期待されていた世代だった。
1年生の時から攻撃の中心としてタクトをふるうMF青山和樹(3年)とMF山本隼(3年)が軸となり、新人戦では西目、秋田南を下して優勝。この勢いのまま、今予選では4戦で29ゴールと攻撃陣が大爆発(14-0大館鳳鳴、2-0本荘、7-0西仙北、6-0新屋)。決勝では新屋に大勝するなど、圧倒的な攻撃力を見せた。全国でもその圧倒的な攻撃力を見せつけ、名門復活の雄叫びをあげる。主なOBは加賀健一(浦和)。