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仙台相手に“ジャイキリ”目指す…筑波大MF西澤健太「結果にこだわりたい」

2017.06.20

明治大戦でアシストを記録した西澤は、仙台戦に向けて闘志を燃やす [写真]=知念駿太

 ベガルタ仙台との天皇杯2回戦に向けて、並ならぬ闘志を燃やしている選手がいる。

 筑波大学の3年生MF西澤健太は、「ほんっとに楽しみで、なかなか難しい試合になると思うけど、勝利を目指して戦いたい」と声を弾ませた。

 西澤は今シーズンを例年よりも一層強い思いで迎えた。開幕前、アカデミー時代を過ごした清水エスパルスの鹿児島キャンプに参加。プロの世界との差を肌で感じ、「自分の力を証明するためにも、今年は本当に結果を求めている」と固い決意を持って大学生活を送っている。

 リーグ戦の序盤こそは、熾烈を極める筑波大のポジション争いの中で出場機会に恵まれないこともあったが、悔しさをバネにアピールを続けた。スタメンで出場したリーグ戦ここ4試合は、これまでの鬱憤を晴らすかのように2得点3アシストを記録。18日の第10節明治大学戦では、後半開始早々にFW北川柊斗へ絶妙なパスを送り、均衡を破る先制点をアシストした。

「相手選手が中野(誠也)さんの動きにつられているのが見えていたので、空いたスペースに落とせば何か起きるなと。最近ようやくコンディションとプレーのイメージが合ってきているので、前を向いた時に余裕を持ってパスを出すことができました」

 好調を保って迎える21日の仙台戦は、J1クラブと真剣勝負ができる貴重な一戦。西澤にとっては、鹿児島キャンプからの自身の成長を示すための格好の場となる。

「自分が大学から次のステージに行くためにも、この仙台戦で何ができるかが大事になる。自分の実力を確かめるためにも、J1でも通用すると証明するためにも、本当に勝つことにこだわりたい」

 筑波大は第7節法政大学戦後から、勝利した試合後に清水の恒例パフォーマンスである“勝ちロコ”を取り入れて踊るようになった。発起にあたって西澤は関与していないそうだが、「清水ユース出身として、やるならちゃんとやってほしいと思ったので、少しアドバイスをした」上で実施に至った。

「まだ少しテンポが早くなってしまったり、間のポルトガル語の部分は今のところ僕が一人で言っているだけで(笑)。そこは清水ユース出身としてこだわりたいので、これからチームに浸透させていきたいと思います」

 前期リーグ首位ターンが決まった筑波大だからこそ、そんな話題が挙がるほど、チーム内の雰囲気の良さがうかがえる。

「勝ち続けることで“勝ちロコ”が毎回できるということは、僕自身のモチベーションになります」と語った西澤。J1撃破という“ジャイアントキリング”を起こして、格別の喜びを部員のみんなと味わうためにも、結果を求めて大事な一戦に挑む。

文=平柳麻衣

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