関西学院大戦が専修大としてのラストマッチとなった [写真]=金子拓弥
悔しさを糧にプロの世界へ――。10日に行われた平成28年度 第65回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)2回戦で、専修大学は前回大会王者の関西学院大学と対戦。0-5の大敗を喫し、5年ぶりの王座奪還の夢はかなわなかった。
右サイドバックで先発出場した飯田貴敬(来季清水エスパルス加入内定)は、立ち上がりから勢いに乗る相手のサイド攻撃を警戒し、なかなか見せ場を作り出すことができず。
「関学は個の力があって、それぞれが一対一で負けた結果が最終的にこの点差になったと思う。『力負け』という感じだったので、新しい課題もはっきりと見つかった。逆に清々しいくらいの気持ちです。もちろん悔しいけど、後輩たちにはこの経験を糧にして頑張ってほしいし、僕も新しいステージで頑張りたい」と、学生ラストマッチを振り返った。
これで専修大の一員として臨む公式戦は終了し、年明けからは初めて挑むプロ生活が幕を開ける。
「まだまだ足りない部分が多くて、自分の中での『なりたい選手像』には程遠い。アマチュアでの公式戦は終わったけど、プロになるまでの残りの期間に何ができるかがカギになる」
清水でのチーム練習が始まるまでは、茨城県にある実家で調整を続ける予定だ。
「今せっかく調子が上がってきていたので、あまりコンディションを落とさないようにして、良い状態でキャンプを迎えたい」
サッカーで味わった悔しさはサッカーで晴らすしかない。飯田はすでに前を見据え、新しいスタートを切っている。
取材・文=平柳麻衣
By 平柳麻衣