2016.11.14

桐光学園が選手権切符! 「頼もしい」1年CB望月駿介、同世代からの刺激糧に全国へ

望月駿介
桐光学園の望月駿介 [写真]=岩井規征
世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。巷ではユース教授と呼ばれる。

 13日、第95回全国高校サッカー選手権神奈川県大会が行われ、桐光学園が延長戦の末に1‐0で相洋を下し、2年連続10回目の全国行きを決めた。

 前日の東京都大会を制した駒澤大高では1年生CB齋藤我空が存在感を示したが、神奈川の地でも桐光学園の1年生CB望月駿介が光るプレーを見せた。

 望月は空中戦と対人戦の強さを武器にするCB。決勝の舞台では、相洋が堅守から繰り出してくるカウンターに対して、冷静な判断力と積極的な身体の寄せで裏のスペースへの抜け出しを防ぎ、鋭い出足のインターセプトから一気にドリブルで持ち出して攻撃の起点になるなど、チームのリズムを生み出すプレーを披露した。

[写真]=岩井規征

[写真]=岩井規征

 後半になっても集中力が切れることなく、72分には相手ロングボールの落下地点を素早く読み、ライナー性のボールを見事なワンタッチコントロールで収めると、すぐにボランチの桑原遥に繋いだ。延長後半の97分にFW西川公基が相手の一瞬の隙を突いて待望の先制点を決めてからも落ち着いたプレーを見せ、カウンターに冷静に対処すると、プレスに来た相手に対し、ボールを持ち出してしっかりとクリアをして流れを切ってみせた。

 最後まで落ち着いたプレーを見せた望月に、桐光学園の鈴木勝大監督は試合後、「望月がいなかったら、もしかしたらこの試合は(延長に入らず)80分間で終わっていたかもしれない。世代別代表に選ばれてもおかしくない存在だと思う」と最大限の賛辞を贈った。

 主将で川崎フロンターレに入団が内定しているタビナス・ジェファーソンも、「今日は望月のカバーに助けられたシーンもあったし、空中戦も負けていなかった。すごく頼もしかった」と、後輩のプレーを称える。

主将のタビナス・ジェファーソン [写真]=岩井規征

主将のタビナス・ジェファーソン [写真]=岩井規征

 まだ初々しい1年生CBは試合後、笑顔で「アップの時から、『今日は身体が軽い』と思っていたので、最後までしっかりと動けたと思います。それにジェフ君(タビナス)が縦をしっかりと切ってくれるので、僕はそのカバーをしやすいし、苦しいときなどに周りの先輩たちが声を掛けてくれるので、すごく助けられています」と、決勝でのプレーを振り返る一方、「でも、もっとレベルアップしないと、すぐにポジションが無くなってしまうと思います」と続けたように、今いる自分の場所が安泰ではないことも理解している。

 今、望月がポジションを争っているのは、同じ1年生の内田拓寿。しかも、2人は同じFC多摩ジュニアユースのチームメイトだった存在だ。先にポジションを掴んだのは望月の方だったが、内田にポジションを奪われた時期もある。

「自分より(内田は)ビルドアップの面などで優れているので、先輩に積極的に話を聞き、自分の課題を意識しながらトレーニングに臨んだ」(望月)。

 ライバルとの争いの中で一回り大きくなった望月は、選手権予選前にレギュラーの座を奪い返した。そして、今大会は抜群の安定感を見せ、チームの2連覇に貢献をしてみせた。

神奈川県大会を制し、選手権出場を決めた桐光学園 [写真]=岩井規征

神奈川県大会を制し、選手権出場を決めた桐光学園 [写真]=岩井規征

 FC多摩ジュニアユース時代のチームメイトには、名門・流通経済大柏で1年生ながらCBのレギュラーを掴み、今年のインターハイ準優勝の原動力となったU-16日本代表の関川郁万もいる(※AFC U-16選手権メンバーに選出されたが、直前合宿で負傷離脱)。関川の存在も、「同年代で刺激を受け合いながら、もっと成長をしたい」と話す望月にとって大きな刺激となっている。

 桐光学園でも今、同じピッチに立つ先輩にJリーグに内定したタビナス、GK茂木秀(セレッソ大阪入団内定)がおり、負けられない同年代のライバルがいる。

 まずは選手権の舞台でピッチに立てるように。より成長の足跡を残さんと、今予選で掴んだ自信を胸に新たなスタートを切った。

取材・文=安藤隆人

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