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青森山田の“歴代最高のキャプテン”北城俊幸が慶應大に入部「大学で日本一を」

2016.04.01

 JR東日本カップ2016関東大学サッカーリーグが4月2日より開幕する。青森山田高校を経て、今季から慶應義塾体育会ソッカー部に入部した北城俊幸。青森山田高校時代には「歴代最高のキャプテン」と呼ばれ、第94回全国高校サッカー選手権でチームをベスト4に導いた逸材。2年生の松木駿之介の高校時代からの後輩でもある北城に、慶應大での目標などを聞いた。

文・写真=慶應スポーツ

――なぜ慶應でサッカーをすることを決めたのですか?
北城 去年の関東リーグ1部で3位というサッカーでの実績もそうですし、あとはやはり学力の方でも、文武両道を貫いていて、人として成長できる場という意味では、本当にすべてで高みを目指していて、サッカーも勉強もというスタンスに魅力を感じて、そしてサッカーで日本一を目指したいと思って慶應のユニフォームを着たいと思いました。

――入部を決心したのはいつ頃ですか?
北城 だいたい去年の今頃ですね。その頃に受験の対策会などが始まってくると思うんですけど、それで初めて去年ここ(慶應日吉キャンパス)に来た記憶があるので、だいたいそれくらいの時に決めました。やっぱり先輩も中井建太さん、松木駿之介さんと2年連続で青森山田サッカー部から行っていたのもあって、すごく早い段階で入学したいなという意思はありました。

――その先輩である松木選手の新人賞獲得などの活躍についてどう思いますか?
北城 自分が高校2年生の時に松木さんは高校3年生で、同じピッチでインターハイや選手権など1年間一緒に戦ってきて、その先輩が新人賞を取ったり、関東リーグで点を決めている姿を見て、自分から離れていっている、レベルがどんどん上にいっているという危機感はすごくあったので、自分にとってはすごくいい刺激になっています。

――ソッカー部に入部して松木選手の他にもすごいなと思う選手はいますか?
北城 今、自分はBチームでやらせていただいているのですが、Aチームの練習を見て特に同じポジションの井上大選手を意識して見ることが多いのですが、本当に今の自分と比べてすべてのスキルにおいて、天と地の差があると感じていて、今はAチームの練習や試合を見ながら井上選手をすごく尊敬していて、何かを学ぼうとして見ています。

――慶應大ソッカー部の雰囲気全体としてはどう感じますか?
北城 本当にチャンピオンを目指して練習をやっているので、練習も一日一日厳しいですし、全員が集中して同じ目標に向かっていて日々歩めているなと感じていて、そういう中でも先輩たちが1年生がどんどん打ち解けていきやすいような環境を作ってくれていて、充実した環境でサッカーができるなと感じています。

――北城選手の持ち味といえば何ですか?
北城 高校の時からそうだったんですけど、基本的には自分では自分がうまいと思っていなくて、気持ちの部分やひたむきさ、運動量だったりとか、チームのためにやっていきたいと思っています。あと左利きなので、左足のキックには注目してもらえるようなプレーができたらいいなと思っています。

――プロの選手も含めてお手本にしている選手はいますか?
北城 代表なら長友佑都選手(インテル)だったりとか、サイドバックの選手で世界でもいろいろな有名な選手がいると思うんですけど、現代サッカーではサイドバックというポジションが重要になっていると感じていて、自分が変わればチームが変わるポジションだと誇りを持ってやっています。いろいろな選手を見ながらやっていて、誰かという一人はいないんですけど、いろいろな選手の良いところ、自分に取り入れたいところは、プロの選手から慶應の先輩まで意識して見ています。

――高校時代に「歴代最高のキャプテン」と呼ばれていましたが、その理由はどこにあると思いますか?
北城 監督がそうやっていろいろなメディアなどに言ってくださったのが自分としてはありがたいなと思っていて、よくその質問を受けていたんですけど、周りにはほんとに厳しく何でも言うようにしていました。キャプテンだったこともあるんですけど、練習や遠征先のオフの時間でも自分の中で思ったことを先輩、後輩、同期関係なく厳しく言うようにして、練習の中でも自分が勝つためだと思って言っていたので、そこはキャプテンということをあまり背負いすぎずに本能のままにやれていたと思っていて、そこを評価してもらったとことはうれしいなと思っています。

――慶應大のキャプテン宮地元貴選手についてはどう思いますか?
北城 最初のシーズンインの時に新1年生を含めて全員でミーティングしたのですが、最初は何も知らないまま入部してきて、この人がキャプテンをやるんだなという感じだったんですけど、練習を見ても、威厳があって、キャプテンとしてしっかりしていて、関東大学リーグ優勝に向けて毎日チームをまとめている姿を見ていて、やっぱり慶應のキャプテンは他とは違うなと感じます。宮地選手含めて本当に志が高い人間ばかりで素晴らしいチームだなと思っています。

――高校時代に選手権などで印象に残っている試合はありますか?
北城 桐光学園高校戦(第94回大会3回戦)のアディショナルタイムに追いついた試合は人生で忘れられない試合だと思いますが、慶應大に國學院久我山高校から1年生がたくさん入ってきて、選手権で負けた相手であり、特に野村(京平)は点を決められた選手なので、今同じチームで上を目指して日々切磋琢磨できているのが不思議な気持ちです。サッカーを通してのつながりや、友ができていくことを考えると、やっぱり久我山との試合は自分たちの中でも、今でも話題になったりするので思い出深い試合です。

――久我山戦では後半から痛み止めを服用しながらの出場となったそうですが。
北城 あの件に関しては非難する声もありまして、試合が終わった後すぐに病院に行ったんですけど、医者にも続行するべきではなかったと言われたりもしました。でも、3年間やってきて最後の大会で、そこにすべてを懸けてやっていて、キャプテンという立場もあったので、そこで倒れてもいいという気持ちでやっていたので、試合中はけがのことが気にならなかったというか、忘れるくらい集中してやっていたので大丈夫でした(笑)。

気持ちがなきゃ何も始まらない

――持ち味の「気持ち」が大きく出ましたね。
北城 そうですね。青森山田で学んだことはいっぱいあるんですけど、「気持ち」はサッカーにおいて大事なことだと思っていて、技術も必要なんですけど、気持ちがなきゃ何も始まらないと思っていて、チームのためであるならば、そこは先輩にも厳しく言うくらいやっていきたいと思います。

――これから慶應大ソッカー部ではどのような存在になっていきたいと思っていますか?
北城 今はBチームでやっているんですけど、本当にチームに貢献したいという思いがあって、それがどんな形があっても、今自分が与えられている立場に感謝して、一生懸命上を目指していきたいです。できれば松木選手みたいに早くAチームに上がって試合に出て、新人賞を取ったという自分の目指すべき道を目の前で見せてくれた先輩がいるので、そこを目指してやっていきたいです。感謝の気持ちを忘れないでチームのために今ある立場を一生懸命本気でがんばってやっていきたいなと思っています。

――松木選手のような活躍するために今一番必要なことは何ですか?
北城 シンプルなことですけど技術面だったり、フィジカル面だったりと個人としてのスキルがまだまだ低くて、そこが上のチームとの差だったり、今自分がいるチームでも自分の能力の低さを自覚しているので、のびしろだとポジティブに捉えて、少しずつレベルアップして早く上のチームでも通用するように、すべての面において自分自身の能力を徹底して上げていきたいと思います。

――最後に慶應大ソッカー部での大きな目標を教えてください。
北城 自分はプロを目指してやっていますし、慶應の黄色いユニフォームを着て、関東大学リーグに出たいという強い思いがあります。高校の時に日本一になるという目標掲げて、結局は叶えられずに終わってしまいました。ここは大学サッカーのチャンピオンを本気で目指してがんばっている体育会なので、大きな目標は日本一を取ることです。

kitajo2


試合結果や選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2015)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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