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「JFAプレミアカップ2014 supported by NIKE」は広島が制覇、世界への切符を手に

2014.05.05

見事優勝したサンフレッチェ広島F.C.ジュニアユースの選手たち

 5日、「JFAプレミアカップ2014 supported by NIKE」は最終日を迎えた。

 決勝戦はサンフレッチェ広島F.C.ジュニアユース対柏レイソルU-15というカードとなった。小雨が降る中でキックオフを迎えた試合は、序盤から鋭い出足を見せた広島が11分にMF川村拓夢(3年)からのパスを受けたFW藤原悠汰(3年)が右足で流し込んで先制する。

 攻勢を続ける広島は21分にも敵陣でFKを獲得。「誰かが合わせても、誰にも触らずにゴールへ向かってもいい」とDF岡野周太(3年)が狙いを語ったキックは、強風の影響を受けて直接ゴールイン。リードを2点に広げて前半を終えた。

 後がない柏も後半になると、徐々にペースを取り戻していく。パスの供給源となるMF加藤匠人(3年)が中盤の底から攻撃のタクトを振るうと、敵陣でボールを動かす時間帯が増えていった。だが、ここからが広島の真骨頂だった。前線から積極的にプレッシャーをかけるスタイルは運動量を必要とする。3日間で5試合目という日程に加えて、前日の準決勝を延長戦まで戦うなど疲労も相当あったはずだが、ピッチに立った選手たちは最後まで愚直に走り続けることで、柏の選手たちに時間とスペースを与えなかった。

 足が鈍りだした終盤に訪れたピンチも、柏のFW中村駿太(3年)のシュートはDF里岡龍斗(3年)が必死のブロック。今大会、無失点という鉄壁の守備は最後まで崩れることなく、歓喜の瞬間を迎えた。

広島の沢田謙太郎監督は、「上手い相手に自分たちがどれだけ通用するか、チャレンジだった。うちは日頃の練習からバチバチ当たっている。今日はそれが上手くいかないかもしれないが、“ボールを奪えなくても続けるんだ!”という話をしていました」と自分たちのスタイルを出し切っての優勝に笑顔を隠さなかった。

 優勝した広島は8月上旬に開催される「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールド・ファイナルズ」に日本代表として参戦する。今大会のMVPに輝いたMF仙波大志(3年)は「日頃のトレーニングから100%の力を出して、世界大会ではベスト4を目指したい」と目を輝かせた。こうして、3日間に渡って熱戦が繰り広げられた「JFAプレミアカップ2014 supported by NIKE」は幕を下した。

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