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東京Vユース中野雅臣、U-17W杯での自信を胸に更なる飛躍へ

2014.02.17

昨年、U-17W杯に出場した中野雅臣 [写真]=

 本連載の著者である安藤隆人氏は、元銀行員という異色の経歴を持つサッカージャーナリスト。今では、高校サッカーを中心に日本列島、世界各国を放浪し精力的な取材を行っている。巷ではユース教授と呼ばれる。本連載では安藤氏の“アンダー世代”のコラムをお届けする。

文=安藤隆人

 注目の新2、3年選手特集。4人目は東京ヴェルディユースに所属するFW中野雅臣だ。彼はU-17日本代表の一員として、昨年のU-17ワールドカップに出場し、ベスト16入りに貢献をした。

 実は当初、彼はメンバーには選ばれなかったが、大会直前のプエルトリコ合宿でDF佐々木渉が負傷し、代わりに選出されるという経緯があった。チームに制服姿で合流した彼は、たちまち完成されつつあったチームに馴染み、グループリーグ第2戦のベネズエラ戦にワイドトップとして先発出場を果たし、献身的なプレーを見せた。第3戦のチュニジア戦ではMF鈴木徳真と共に、数回しか経験が無いCBをぶっつけ本番状態で経験。多少の危なっかしさはあったが、空中戦の強さと読みの鋭さ、攻撃の起点となる縦パスで、チームの逆転勝利に大きく貢献した。

 ここで得た自信は、大きな財産となった。彼は一昨年、けがが多く、なかなか万全の態勢でプレーができなかった。それが昨年は1年を通して、安定したパフォーマンスを見せることができた。今年、彼は東京Vユースのエースとして活躍が期待されている。

「もっとフィジカルを強くして、どんな相手でも通用する選手になる」

 世界を経験し、飛躍的に成長した彼は、更なる成長を欲し、新たなシーズンを迎える。

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